死ぬまでに絶対に読むべき!おすすめのファンタジー小説20選

ファンタジー小説になじみのない方にはピンと来ないかもしれませんが、今、日本はファンタジー小説が大流行しています。
ハリー・ポッターで火が付き、ライトノベル界隈から飛び火して始まったこの流行は、いまだ衰えることを知りません。
そんなファンタジ―大流行の今、新作からレジェント級の名作まで、お薦めのファンタジー小説を一挙大公開です。

『ハリー・ポッターと賢者の石』J.K.ローリング

いきなりこれを紹介してしまうのもどうだろうとは思いますが、やはり近年を代表するファンタジーと言えばこれ。
言わずと知れた世界的大ベストセラー小説シリーズ『ハリー・ポッター』シリーズの記念すべき第一作目です。
小説はもちろんのこと、映画からUSJのアトラクションに至るまで、世界的大ブームを巻き起こしたシリーズの1作目ですから、ある意味歴史的な1冊。
普段は本なんか見向きもしない人たちまでが、行列を作って新歓を待ちわびた歴史的作品です。
映画の中でしかハリーとその仲間たちを知らない人にも、まったく知らない人にも超おすすめ。
ホグワーツへの入り口は、キングスクロスの9 3/4番ホームだけではないのです。

『新版 指輪物語〈1〉 旅の仲間上1』J.R.Rトールキン

映画『ロード・オブ・ザ・リング』の原作である本作。
ファンタジーブームの火付け役が「ハリー・ポッター」なら、現代ファンタジーの礎となるのがこの『指輪物語』です。
魔法世界・ホビットやエルフなど多種族との交流・運命の勇者が魔王を倒すという設定……等々。
映画や小説に留まらず、ドラゴンクエストシリーズに代表されるゲームの世界にも多大なる影響を与え、いわゆるファンタジー世界のテンプレートを作り上げた伝説級の名作です。
そういった意味で、原点であり頂点。
全てのファンタジー小説の父であり母であると言っても過言ではない大傑作です。

『はてしない物語 上』ミヒャエル・エンデ

映画の原作が続きますが、これは『ネバーエンディングストーリー』の原作。
もちろんこれもファンタジー小説界においては、もうレジェント級の超名作。
しかも、ファンタジー小説初心者の方でも入り込みやすいのは、これがもともと児童文学だという所です。
なので、表記も内容も非常に分かりやすく単純にできていて、とは言え、ファンタジー小説としての完成度は私が言うまでもなく超1級なので大人でも存分に楽しめます。
お子様と一緒に、異世界に行ってみることのできる、貴重な作品です。

『ライオンと魔女 ナルニア国ものがたり〈1〉』C.J.ルイス

児童文学としてのファンタジーで忘れてはならないのが、この『ナルニア国物語』シリーズ。
よく3大ファンタジー小説というくくりの宣伝を見ますが、だいたい3番目に入っているのは、その人の主観や宣伝目的なので信用はできないものです。
しかし、この『ナルニア国物語』と『指輪物語』はどんな媒体の3大ファンタジー小説を見ても不動のラインナップ。
映画の興行収入的には『ロード・オブ・ザ・リング』『ハリー・ポッター』には及びませんでしたが、小説としての知名度では負けてはいません。
自らが読むのもいいですが、お子様がいるご家庭では、お子様に読ませるには最適のお話です。

『ロードス島戦記 灰色の魔女』水野良

これまで海外の作品を紹介してきましたが、日本のファンタジーの代表格と言えばもうこれは『ロードス島戦記』シリーズがその一番手です。
元々テーブルトークRPGの企画として始まった本作。
当時『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』といったファンタジー系のRPGゲームが大流行していたこともあって、1雑誌の1企画が日本のファンタジー小説の代表にまで上りつめました。
ちなみにエルフの耳が長いのは、この物語から始まっていると言われています。
いろんな意味で、日本のファンタジーの代表格なんですね。

『王都炎上ーアルスラーン戦記(1)』田中芳樹

日本を代表するファンタジーと言えば、『ロードス島』と並んでこの『アルスラーン戦記』を忘れるわけにはいきません。
この日本でファンタジー小説ファンを自称するものならば、この二作品のシリーズを読んでいない人はいないと断言してもいいほどです。
そしてまたこのタイトルは、最近アニメ化もされたことから若い方にも知られているのではないでしょうか。
小説・映画・漫画・アニメとメディアミックスもされている本作は、ある意味ファンタジー世界への入門の書。
漫画からでもアニメからでも問題なく楽しめる、作品です。

『ブレイブ・ストーリー』宮部みゆき

近年になって発売されたファンタジーの中でも特筆すべきものが本作。
ミステリー作家として絶大な人気と才能を誇る、稀代のストーリーテラー宮部みゆきが満を持して発表した本格ファンタジー長編がこちら。
まず初めに言っておきますが、映画を見て失望した人、あれは映画が悪い。
そんな、あまり出来の良くなかった映画の原作である本作は、それはもう宮部みゆきの独特で繊細な心理描写も相まってかなりの傑作です。
微妙に現代の日本とリンクする異世界での大冒険。心躍り涙すること間違いなしです。

『空色勾玉』荻原規子

ファンタジーと言えば、西洋風の世界観に金髪のエルフ……と言ったイメージですよね。
しかしファンタジーの世界は、そんなに狭いものではありません。
ここでご紹介する『空色勾玉』は『勾玉三部作』としてファンタジー小説ファンには広く知られている作品で、その特徴は和風ファンタジー。
作風は、人物描写や背景描写がとても細かくて繊細。
まさに女性がつづる日本の美しさを体現するかのような作品で、その美しくもどこか懐かしい世界観には胸がゆるゆると温まるような快感を感じます。
ファンタジーの一般的なイメージを心地よく覆してくれる作品です。

『しゃばけ』畠中恵

和風ファンタジーがファンタジーなら、時代小説だってファンタジー要素があれば立派なファンタジー小説。
そう、この江戸の街にある薬種問屋の病弱若旦那が活躍する『しゃばけ』シリーズだって、もう間違いなくファンタジー小説です。
証拠に「日本ファンタジーノベル大賞優秀賞」です、うん、これは間違いなくファンタジー。
もちろん舞台が江戸の街ですから、出てくるのはエルフでもホビットでもフェアリーでもドラゴンでもありません。
出てくるのは犬神・白沢・鳴家(苗字ではないですよ)といった様々なあやかし、つまり妖怪たち。
しかもこのあやかしたちが、軒並みみんな怖くない。むしろかわいい。
内容も難解でなくさらっと読めますので、初心者にお勧めです。

『グイン・サーガ1 豹頭の仮面』栗本薫

日本を代表するファンタジー小説と言うくくりで、多くの人が名をあげるのが本作。
ある意味非常に変わった作品であり、作者死亡という思いがけない出来事によって未完に終わってしまった作品なので若干勧めづらいものがあります。
しかし、ヒロイックファンタジーの傑作であることは揺るぎのない事実。
物語も設定も、しっかりとした骨太なつくりで、読んでしまえばきっとはまること間違いありません。
ただ、序盤から中盤にかけて作風が変わっていき、終盤はちょっとなぁというのが感じられるのが残念。
それでも人気作なのは間違いないですから、作品の魅力がすごいということなんでしょうね。

『精霊の守り人』上橋菜穂子

2,000年代に発表された国産のファンタジーの中では出色のできなのが本作。
NHK政策でドラマ化されたことでも記憶に新しいこの物語の凄さは、なんといってもその異世界の作りこみの綿密さ。
ファンタジー小説の舞台は、当然この世ではないどこかの世界。
しかし、そのこの世ではないどこかの世界に現実味のないファンタジー小説は、いくら物語の筋が面白くキャラクターが良くても良作とは呼べません。
その点この『精霊の守り人』は全く違和感なく作り上げられた世界観が素晴らしい。
物語もキャラクターも十分に魅力的なので、ぜひ読んでみることをお勧めしたい一作ですね。

『獣の奏者』上橋菜穂子

上記の『精霊の守り人』と同じ作者の別タイトル。
上橋菜穂子の世界観というのはどこまで行っても自然で、そして異世界感を感じさせながらも全く違和感がないという本当に異世界を作り上げることに関しては天才だと思えます。
ファンタジーのノーベル賞『国際アンデルセン文学賞作家賞』を受賞した本作も、その独特の間隔で創作された世界観が本当に心地よい作品です。
非現実的な世界とキャラクターそしてストーリーにきちんと血が通っている、しっかりと大地に根差し息づいている。
その素晴らしさは読んでみないとわかりません。

『後宮小説』酒見健一

中国っぽい(中国ではない)世界観で描かれるファンタジー小説。
内容は、こういっては何ですが、まぁとことんおバカな内容でほとんど設定その他はギャグとしか言いようがないほどにどうでもいい内容です。
いきなり中国風の世界の後宮に妃として入った女性はとりあえず元気なことが売りでした。
そんなはじまり方をする本作では、所々にギャグ要素をふんだんに取り入れながら、お色気要素もふんだんに取り入れ、そしておバカ要素をふんだんに……と言った作品。
それなのになぜか引き込まれる。
痛快で爽快で、そしてなんと最後には涙溢れる異色のファンタジー大作。
異論はあるかもしれませんが日本のファンタジー小説史に燦然と輝く名作だと信じています。
ちなみに、日本ファンタジー小説大賞第1回受賞作でもあるんですよ。

『月の影 影の海 ー十二国記』小野不由美

NHKでアニメ化もされていた中国風王朝で繰り広げられるファンタジー小説。
なぜか日本のファンタジー界において、中国風王朝の話というのは一定の人気とジャンルを形成しているのですが、これはその中でも有名な作品です。
一応、ここではシリーズものの第一作を紹介しているのですが、実際十二国記の第一作目は『魔性の子』ということになっていますが、これはファンタジーというよりホラーな上読まなくても話は通じるので除外します。
内容はライトノベルに近い感じの読みやすさと、しっかりとした設定で中学生くらいでもしっかりと読み込めて、大人になっても楽しい作品になっています。
とりあえず、少女やかつて少女だった大人の女性に読んでほしい物語です、はまりますよ。

『スレイヤーズ』神坂一

ではここからはライトノベル系のファンタジー小説を。
ライトノベル系ファンタジー小説の第一番で紹介するのは、やはりこれ『スレイヤーズ』
ギャグ、お色気、バトルという、この後に続く沢山のライトノベル系ファンタジー小説にとってその基本形を作り出した有名な作品です。
明るく破天荒な美少女魔法使いというだけで、もう今ではテンプレ過ぎて姿を見ないほどの基本形ですものね。
もちろん、ライトノベルらしく読みやすいのは当然のこと、人気作として今でも絶大な支持がある本作はストーリーが秀逸。
ライトノベルファンなら読んでおかなくちゃね。的名作です。

『本好きの下克上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第一部 兵士の娘Ⅰ』香月美夜

タイトルが長い……。ですが、この作品はかなり出来のいいファンタジー小説です。
現実の世界の知識を持ったまま異世界に転生や転入する作品が今やファンジーライトノベルの中心軸となっていますが、そのせいか、その内容のバラエティーの豊富さはそれだけで面白くなっています。
本作は、本が好きであることしかとりえのない少女が本どころか紙すらろくにない世界に飛ばされてしまい、国家や社会を巻き込んで、ただただ本好きにとって至福の世界を作るために奔走するお話。
バトルあり、恋あり、政治闘争あり、学園モノ風展開あり。
でも目的は、本を飽きるまで読むこと。
展開の妙と相まって、本当に面白くまた涙が止まらないほどに感動する作品です。

『異世界居酒屋「のぶ」』 蝉川夏哉

異世界ものファンタジーのバラエティー豊富さを表す作品として、ぜひお薦めしたいのがこの『異世界居酒屋「のぶ」』です。
様々な人間やモノが異世界に突如現れる、ライトノベル系ファンタジーにあって、この作品で異世界に行ってしまうのは、なんと居酒屋。
から揚げも天ぷらも知らない、それどころかキンキンに冷えたビールも知らない異世界人が日本の居酒屋に来たらどうなるのか。
そんな楽しい空想を小説にした本作は、とにかく面白いというよりおいしい。
深夜には読めない一作です。

『オーバーロード1 不死者の王』丸山くがね

主人公は悪逆非道なガイコツ。と、言う設定な作品が本作。
いわゆるダークヒーローもののファンタジーとして、アニメをきっかけに一大人気を博した作品でもあります。
作品としては、いわゆるゲームの世界に取り残されるという、これもまた一時期大いにラノベ界ではやった形式ではありますが、この作品もその形式の面白さを存分に踏襲しています。
しかし、他作品と違う所は、安易なハーレム系になるわけでもなく、また、勧善懲悪な正義のヒーローものでもない。
平凡な主人公が最強の魔導士である骸骨の身体を手に入れて、仲間を探すべく……国は亡ぼすわ虐殺はするわでやりたい放題です。
しかし文体とキャラのユニークさが、グロテスクさや過度なダーク感を感じさせない。
いわゆる「俺つええ系」ですが、それだけではない魅力にあふれた作品です。

『無職転生 ~異世界言ったら本気だす~ 1』フジカワユカ

ダメで何の取り柄もない主人公が、異世界に飛ばされて人生をやり直す。
いわゆる人生やり直し系異世界ファンタジーという、なんとも表現しようがない一大ジャンルの中においても、昨今で秀逸なできなのが本作。
この系列にはよくある無職童貞のだめニートが、不慮の事故で死亡した後異世界に転生するお話ですが、その割には前向きなストーリーに仕上がっていて面白いですね。
もちろん話自体は、これでもかというほどテンプレな展開で、そういうのが苦手な人には難しいかもしれません。
そうでなければ、続きの気になるおhなしであることは間違いないですよ。

『竹取物語』作者不明

最後にご紹介するのは、なんと『竹取物語』そう、かぐや姫です。
この日本古典の中でも超メジャーな作品は、よく「世界最古のSF小説」と言われることが多いですが、SFの要件を満たしてはおらず、むしろ「世界最古のファンタジー小説」というにふさわしい作品です。
月世界からこの世界にやってきた姫が、数々の出来事を通じ、再び月世界にかえるまでの奇想天外な物語。
よくもまあこれほどに奇抜で突飛で、空想力にあふれた作品を、平安の世に生きる人間が作り出したものだと感心せざるを得ません。
ある意味、人間の変わらないファンタジー世界へのあこがれを感じられる本作。
紹介しないわけには、行きません。

いかがでしたか、「死ぬまでに絶対に読むべき!おすすめのファンタジー小説20選」
かなりバラエティーに富んだラインナップになりましたが、そのジャンルと内容の抱負さがファンタジー小説の醍醐味。
ぜひあなたも、本の中の異世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか。

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