【夏休みの宿題】高校生のおすすめ!読書感想文におすすめの読みやすい本・小説20選

夏休み間近。高校生にとっては、海に山にレジャースポットに、わくわくが止まらない季節が近づいてきています。……宿題をのぞけば。もちろん、高校生の本文は勉強という事になっていますから、それは避けては通れない道なんですが、とはいえいつも心のどこかにあって憂鬱な存在であることは間違いありません。特に、読書感想文。これなんかは、読む時間も含めて時間がかかっちゃいますから、憂鬱なもの筆頭ですよね。そこで今回は「簡単に読めて面白い」読書感想文用の小説をご紹介!もしかすると、書き終わったころには本好きになっちゃってるかもしれません。

『悪の教典』貴志祐介

最初にご紹介する本は、貴志祐介の『悪の教典』。学園を舞台に展開するサスペンスホラーで、もうタイトルを見ていただければわかるように、高校生の心の奥底に眠っている「厨2魂」を刺激しまくる作品となっています。もちろん物語としての面白さも秀逸で、上下巻に別れる長編ではありますが、サクサクと読み進めていけます。本格サスペンスホラーとしても、優秀な作品です。

【ワンポイントアドバイス:読書感想文を書くときは厨2病丸出しで書いてはいけません、きちんと殺人に嫌悪感を抱いていることを主張して、その上で友情などに触れるといいでしょう。】

『犬と私の10の約束』川口晴

映画化もされた犬との関わりを描いた感動作『犬と私の10の約束』。これはもう、お家で犬を飼っている高校生には、読書感想文でなくともオススメの一冊。それこそ、本の世界に没頭してしまえば、読書感想文を書くために読んでいることも忘れて涙してしまうこと間違いありません。動物愛護というものが社会的に注目を浴びている現代ですから、問題意識としても秀逸な作品です。

【ワンポイントアドバイス:責任をもってペットを飼うことの大切さ、そして動物愛護の精神。この辺りを中心に自分と愛犬とのエピソードを交えて書けば、高評価間違いなしです。】

『その日の前に』重松清

次は、人間である家族との関わりを描いた感動作『その日の前に』です。内容的には、命の火が消えゆく家族との別れを欠いた短編集ですので、非常に重たい内容となっています。しかし、この本が素晴らしいのはそれでもシンプルな構成のおかげでさっくりと読めるところ。読むのに時間がかからない割にはきちんとしたテーマがある。読書感想文にはうってつけの作品と言えるでしょう。

【ワンポイントアドバイス:人間の生と死に関するお話しなので、感想文としてはとても書きやすいと思います。平凡な日常の大切さを念頭に置きながら読んでみると、案外さらっと書けてと思います】

『アンネの日記』アンネ・フランク

誰もが知っている反戦の名著『アンネの日記』。この一冊に関して言えば、学校の先生方が大好きな「反戦・平和」につながる一冊ですので、感想文の題材としては一級品。もちろん、普通に作品としても、間違いのない名作です。15歳の少女アンネがユダヤ人迫害の中どう生きたのか。読書感想文にノンフィクションを持ってくるという個性もきっと評価されます。

【ワンポイントアドバイス:反戦・平和につながる意見でまとめるのは当然ですが、それに偏らず、同じくらいの年の人間として親近感を持った文章が書けるときっと高評価です】

『まほろ駅前多田便利軒』三浦しおん

名著『舟を編む』で一躍人気作家の仲間入りをした三浦しおんの直木賞受賞作。とにかくライトで読みやすく、しかも連作短編になっているので途中途中休みながらも読める作品です。とは言え内容は「直木賞受賞作」ですから、しっかりと面白く、また読書感想文の対象としても「直木賞」の威力は大きいものです。この本のテーマは「幸福の再生」。傷つき倒れた人間が立ち上がるお話は、きっと共感を得ることができるはずです。

【ワンポイントアドバイス:トラウマから立ち上がる人たちのお話ですからその方向から書いていくといいでしょう】

『ガールズブルー』あさのあつこ

高校が舞台の青春の一冊『ガールズブルー』。まさに読書感想文を書く高校生にとっては、共感と自己投影ができやすい、特に女の子にとっては引きこまれること間違いなしな名作です。いわゆるストーリーに特徴のない日常系ともいうべき一冊ですので、淡々と読み進めることができますし、淡々と読むのが正解な一冊でもあります。

【ワンポイントアドバイス:ちょっと斜めな視点で感想を書くなら「大人が書いた高校生像」への反発という視点でも面白いかもしれません】

『伏 贋作里見八犬伝』桜庭一樹

読みやすくて受けのいい作品として十分な魅力を持っているのがこの作品。というのも、この作品のモデルとなっているのが、きっと文学史の授業か歴史の授業で習うはずの曲亭(滝沢)馬琴作『南総里見八犬伝』であるという事。しかも読みやすさで言えば、これを原作としたアニメ映画がありますので、それを見てから読めば内容もすんなりと入ってきます。ライトノベル感覚で読める程度の文章ですし、ぜひお薦めです。

【ワンポイントアドバイス:馬琴の『南総里見八犬伝』のタイトル名を折に触れて挟み込み、最後に「南総里見八犬伝も読みたくなりました」と締めれば高得点間違いなしかも】

『陰陽師』夢枕獏

超大ヒットの名作『陰陽師』。高校生の中には同名タイトルのスマホゲームを楽しんでいる人もいるのではないでしょうか?この作品は、そのスマホゲームの元となった作品です。つまりゲームにしてもいいくらい、楽しくファンタジックな世界観で栗ひげられるお話しであるという事。

高校生でもきっとはまってしまう面白さを持つ、平安絵巻です。

【ワンポイントアドバイス:高校の国語教師で『陰陽師』ファンの数はかなり多いです。とにかく面白かった、と感想を書くだけで感想文だけでなくその後の授業でも高評価になるかもしれません】

『父の詫び状』向田邦子

ドラマや映画の原作としても、もちろん女流作家としても確固たる地位を気付いた往年の名作家向田邦子のエッセイ。エッセイで読書感想文というのはかなり上級者向けのようですが、そんなことはありません。読みやすく美しい文章を書く向田邦子のエッセイは、いまから遠く昔の昭和初期の舞台背景と相まってほとんど小説のような味わいです。とにかく笑って泣ける名作エッセイ。読んでみるだけでも価値のある作品です。

【ワンポイントアドバイス:向田邦子で感想文を書いたというだけでも評価は高いです。そして、内容もさることながら文章力の巧みさについての感想を入れれば教師をうならせることでしょう】

『坂の上の雲』司馬遼太郎

全8巻からなる、超長編の名作『坂の上の雲』。まさかこんな長編で読書感想文を書けなんて、とお思いかもしれませんが、実はこの小説、かなり忠実に再現したドラマが存在します。NHKです。それでも話は長いですのでかなり時間を食ってしまいますが、そのドラマを見れば読んだつもりで感想文は書けますし、ドラマを見れば読みたくなります。チャレンジ精神旺盛のあなたに、オススメの作品です。

【ワンポイントアドバイス:長い作品の感想文は長くなりがち。そんな時はあらすじ抜きで独語の感想のみを書いてみましょう。それでも十分感想文です】

『もう誘拐なんてしない』東川篤哉

難しい小説なんて読めない。と断言するあなたにお勧めなのがこの『もう誘拐なんてしない』とにかく物語はシンプルで、文章は読みやすく、そして要所要所にちりばめられたコメディー要素で笑いながら読み進めることができる作品です。さらに、チート要素である「ドラマ化作品」でもあります。小説嫌いはもちろん好きな人でもきっと楽しめる作品です。

【ワンポイントアドバイス:ミステリー作品ですので、感想の中心はなぞ解きになります。意外な結末に驚いたことを中心に伝える気持ちで書いてみましょう】

『夜のピクニック』恩田陸

高校生、特に本年度で卒業してしまう高校3年生にぜひとも読んでもらいたいのがこの作品。高校3年生の最後の学校行事「歩行祭」。ただただ1日中歩き続けるという、この一風変わった行事の中で、それぞれが自分の想いを語るというただそれだけのお話。でもそれがいい、そして、きっと共感できるはず。

【ワンポイントアドバイス:卒業間近な自分と、登場人物の想いをオーバーラップさせ、そこから将来への想いを書いてゆくと良い感想文になります】

『キケン』有川浩

読書感想文が一番不得意な人たちと言えば、きっと理系男子。そんな理系男子のたゆまぬ情熱と青春の暴走をコミカルに描いた作品がこの『キケン』です。もちろん文系女子でも読んで楽しい小説ですが、この小説を理系男子が読んだ時の喜びと興奮は理系男子にしかわからないパワーを秘めていると言っていいでしょう。感想文を書く以前に本を読むのも億劫な理系男子には断然おすすめです。

【ワンポイントアドバイス:とにかく面白かったことを伝えるだけでOKな作品です。教師にすすめるつもりで書いてみるといいでしょう】

『階段途中のビッグ・ノイズ』越谷オサム

部活系青春小説の中でもその数の多い吹奏楽をメインにした小説の一つがこの作品。いま現在吹奏楽部に所属している人には、間違いなくお勧めの一冊になります。もちろん今他の部活にいる人も部活をやっていない人にもオススメの一冊で、特にその疾走感あふれる文章のおかげで、読み進めるのが本当に早い作品です。

【ワンポイントアドバイス:教師に逆らう系の青春小説ですので、どちらかと言えば内容よりも読後感を中心に感想をまとめるといいでしょう】

『武士道シックスティーン』誉田哲也

なかなかお目にかかれない女子剣道というジャンルの青春小説がこの作品。とにかく内容は爽やかでライトでポップな仕上がりなので、ノンストレスでサクサクと読み進めることができます。内容も少女剣士のライバル二人がそれぞれの個性をぶつからせながら成長していくお話しで、女子も男子も違った視点で楽しめること間違いなしです。青春ものの王道である「成長」の描写も秀逸で、感想の書きやすい一冊です。

【ワンポイントアドバイス:この作品の中心は異なる性格を持った女子剣士二人の性格の比較。どちらかに自分を当てはめてその視点で感想を書くと書きやすいかもしれません】

『ラン』森絵都

サクッとライトに読めるけれど、しっかりした感想文を書くためにきちんとしたテーマが欲しい人にオススメなのがこの『ラン』。その内容は、家族の死から立ち直るために懸命に生きる人間の姿です。死後の世界という、一見恐ろしげな異世界に転移してしまうというファンタジーな要素もありながら、描かれているのは精緻でしっかりとした人間描写。そんな重たく重厚なテーマが、本当に優しく柔らかく、そして切なく表現されている名著です。読者感想文に関わらず読んでほしい名作ですし、読めばその感想を書きたくなって仕方のない作品であると言えます。

【ワンポイントアドバイス:もう、これに関しては、思いのたけをぶちまけてくださいとしか言えません。そうしたくなる名作です】

『二十四の瞳』壺井栄

間違いなく、その本を読んで感想文を書いてきたという事実だけで評価してもらえるのがこの『二十四の瞳』。読みやすさも、そしてあまり多くない分量も、戦争というテーマも、名作としての知名度に関しても何一つ欠けることないパーフェクトな読書感想文用の一冊です。でも、本心を言えば感想文を書くためにではなく読んでほしい、本当に上質な名作です。戦争と平和のリアルを、押しつけがましさも説教臭さもなく一人の教師の視点でしっかりと優しく表現した名作です。

【ワンポイントアドバイス:主眼は戦争と平和で間違いありません。そこに島の学校の素晴らしさや教育の在り方を加えて書けば分量的にも内容的にも間違いありません】

『蜘蛛の糸・杜子春』芥川龍之介

もう、何も言う事のない大作家の大名作。しかも、こんなビックネームの大名作にもかかわらず、むしろ文章を読むのが大嫌いな人にこそこれで読書感想文を書いてほしいと思っているのです。と、言うのも、この本は短編集。1作だけならすぐに読み終わります。しかもそこは芥川龍之介、短い短い短編の中に、人間という生き物の真実と本性を深くえぐるテーマをしっかりと盛り込んでいます。読書嫌いの生徒が芥川で感想文を書いてきた!なんて教師の驚く顔が目に浮かびます。

【ワンポイントアドバイス:オススメの書き方は、それぞれ短編の感想をちょっとづつ書いていく形式。これなら長い文章が苦手な人でもかなりの分量を書くことができます】

『人間失格』太宰治

さぁ、芥川の次は太宰。まさに青春期に読む名作文学としては二台巨頭と言ってもいい作品ですね。もちろん教師受けも抜群ですし、これに関して言えば、高校生くらいの時に読んでおかないとその時にしか感じられない感情が存在する作品でもありますので、ぜひお薦めです。

この本のテーマというか内容を簡単に言うと「悩み事」のオンパレード。とにかく主人公(太宰)はずっと悩んでいます。そしてそれをごまかして生きてゆきます。誰の心にもある煤けた感情を抉り出す、太宰文学の傑作です。

【ワンポイントアドバイス:人間失格の感想のオーソドックスな切り口は自分との対比。自分の中にもそういう一面があることを告白する形で書くといいものが書けます】

『だれでも書ける最高の読書感想文』齋藤孝

テレビや雑誌でおなじみ、齋藤孝先生の読書感想文の書き方本。もちろん、これを読んで読書感想文の書き方を学ぶのもいいですが、もしあなたの学校の国語の先生が洒落のわかる先生ならこの本で読書感想文を書いてみましょう。なにせ読めば読書感想文が書けるようになる本ですから、この本を読んでこの本の感想文を書くのが一番手っ取り早い。当たり前の話です。

【ワンポイントアドバイス:洒落のわからない先生にやってみて怒られても責任は取りませんよ】

 

いかがでしたか、【夏休みの宿題】高校生のおすすめ!読書感想文におすすめの読みやすい本・小説20選!書きやすい物から教師受けのいいものまでいろいろ挙げてみました。しかしどの本も名作名著ばかり。読書感想文とは関係なく読んでほしい物ばかりなので、楽しんで読んでみてください。

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