死ぬまでに絶対に読むべき!涙なしでは読めない感動小説・本20選

小説を読んで涙を流す瞬間って、本当に良いですよね。
その感動がまるで自分のことのように思えて心が温かくなったり、引き裂かれそうな悲しみもリアルではない分間道に変わったり。
しかも涙を流す行為はストレスの発散にもなるようですから、いいとこだらけです。
ということで今回は落涙必至な感動小説20選をお送りいたします。

1|きみの膵臓をたべたい(著者:住野よる/双葉社)


もう語りつくされた感はありますが、それでもやはりおすすめしておきたいのが、これ。
もちろん内容も素晴らしいですし、涙を誘う小説として間違いなくお勧めできるのですが、やはりその魅力の大きな部分は文章の圧倒的読みやすさです。
もともとが若者むきWEB小説だったこともあって、小説に親しみのない人にもしっかり読めます。
話題の小説ということで、読んで置いておくのも悪いことではないですし、読めばきっとその魅力に気づくことができるはずです。

2|秘密(著者:東野圭吾/文芸春秋社)


ミステリーの機種東野圭吾が描く、ヒューマンファンタジーが本作。
死んだ妻の魂が娘と入れ替わってしまうというその内容は、人間関係の複雑さと、そんな状況に陥ったときの父親であり夫である男の苦悩が身を引き裂くような懊悩を与えてくれます。
果たして死んだのは娘なのか、それとも妻なのか。
そんな葛藤とともに、汚れなき娘の身体に愛している女性の魂が入っているという現実のむずかしさとそこに直面した男の苦悩。
様々な苦悩の末、夫婦がたどり着いた結論との衝撃。きっと、何かを感じるはずです。

3|コーヒーが冷めないうちに(著者:川口俊和/サンマーク出版)


人がなくなる小説というのは大なり小なり涙があふれ、泣いてしまうものです。
しかし、このコーヒーが冷めないうちにという小説で流れる涙は、どこか胸の奥底にじんわりと温かいものを感じながら、優しい空気に包まれて流す涙。
そう、まるでお気に入りのブランケットの中で安心しきって流す、そんな涙です。
ですから、涙が枯れるほど号泣した後に残るのは、優しくも温かい気持ち、そして、しっかりと流れた涙に報いる爽快な読了感。
まさに冷めないうちに飲み切ったコーヒーが与えてくれる、心地よい暖かさなのです。

4|世界から猫が消えたなら(著者:川村元気/小学館)


余命を宣告された男が、寿命1日と代わりに世界のあらゆるものを消していく、そんな不思議な話。
そして、男は、世界のあらゆるものを消していく中で、なくなってしまったものの大切さを実感し、そして、存在というものについて深く思いをはせるようになる。
そんな不思議なお話です。
余命を宣告されるというシビアな状況の下で、すがるように手に入れた悪魔の選択肢が、彼にどんな変化をもたらしそして彼は最後にどんなところに行きつ行くのか。
そこにはあふれる涙が待っています。

5|青い鳥(著者:重松清/新潮社)


吃音の国語教師と生徒たちの触れ合いを描いた本作。
国語教師でありながらうまく日本語を話すことができないというハンデを抱えた教師が、それぞれ問題を抱える生徒たちとどう向き合っていくのか。
国語教師らしい心にすっと染み込んですとんと落ち着く言葉で優しく話していくその教師の姿は、キッと読んでいる菜々他の心をも救ってくれる福音となるでしょう。
そして、その優しさに触れたとき、こらえきれない涙があなたのほほを伝うはずです。
世界はもっと優しいものなんだと、信じたくなる一冊。

6|花まんま(著者:朱川湊人/文芸春秋社)


昭和を感じるノスタルジックな作風が魅力的な本作。
登場する子供たちが次々と不思議な体験していく連作短編集なのですが、どの作品も暖かい優しさに満ちていて、しかしそれでいてそのすべてが死をテーマにしているという異色作です。
話の途中まででは、ちょっと怖かったりいやな感じがするものもありますが、最後にはしっかりと心を温めてくれる、そして、そこから湧き出す暖かい涙を流させてくれる。
そんな、素敵な短編集です。

7|ウエルカム・ホーム!(著者:鷺沢萠/新潮社)


家族というものをしっかりと見つめて描き切った2編の小説が入った一冊。
どちらの物語も家族というものをしっかりと解剖して観察し、その上で、家族というものは何なのかを解き明かそうとするような作品で、家族というものについてしっかりと考えさせられます。
どちらの物語に登場する家族も、世間一般から見れば少し変わった家族。
しかしそこには、一般的な家族像に通じる、いや、それよりももっと暖かい、そしてやさしい家族の情景が隠されている。そんな作品です。

8|好き好き大好き超愛してる。(著者:舞城王太郎/講談社)


その文体構成、どれをとってもかなり変わり種な一冊。
小説家の主人公視点の文章とその主人公の書いた小説とで構成されるその奇妙な構成と、かなり現代的な口調で書かれた文体。
最初は読むのに戸惑ってしまいそうですが、読み進めていくうちにその世界にどっぷりとはまってしまいます。
そして、愛する人の死に直面したとき、自分はどうするべきかという主人公の悩みの中で、同じように悩み涙してしまう作品。
死にゆく最愛の人に、何を残せるのか。
ここには、そんな問いの答えの一つがあり、そしてそれは涙なしで走りえない事実なのです。

9|永遠の出口著(著者:森絵都/集英社)

一人の少女の小学3年生から高校3年生までを描いた小説。
少女から大人に変わっていく、そんな人生の中で最も多感で彩多く、悩み多い時期の心理と風景をリアルにしっかりと描写するこの物語には、人の心を揺さぶる力を感じます。
あの殺されもガチサナ出来事の積み重ねを人生の一大事のように感じて生きてきた。
そんな、淡い思い出が胸によみがえり、懐かしさとともに切なさが心の一番深いところできゅっと胸を締め付けてくる、そんな気分にさせられます。
生きる、生きていく。
その言葉の意味を、死を通さずに描いた傑作です。

10|ふがいない僕は空を見た(著者:窪美澄/新潮社)


4つの短編から成る短編小説集。
最初、読み進めていく感想としては、きっと性的描写のおおい下手をするとそういった類の官能小説かと思う程にエロティックな文章がつづられていきます。
しかし、最後の短編「セイタカアワダチソウ」を読めば、その感想はガラッと変わることでしょう。
涙と共に。
ある意味これほどまでに裏切られ、そしてこれほどまでに純粋に涙を流せる小説も珍しという位、本当に爽快に涙を流せる一冊。
途中まで涙の「な」の字もないところがよけいにそう感じさせるのかもしれませんね。

11|旅猫リポート(著者:有川浩/講談社


猫好きでこれを読んで泣けない人は、きっといない、そんな太鼓判が推せる一冊。
また、犬派か猫派かと聞かれて犬派と答える人であっても、これを読んだ後には猫でも買ってみようかな、と泣きながらそう思えてしまうようなそんな一冊です。
そこにあふれるのは、猫への愛と猫の飼い主への愛。
文章の語り口も軽快で難しくなく、落ち着いてリラックスして読めるのも特徴で、すらすらと読んでいくうちに突然号泣の壁にぶち当たる。
もしペットを飼っていたら、急に優しくしたくなる一冊かもしれませんね。

12|プリズンホテル(著者:浅田次郎/集英社)


やくざが主人公の任侠小説でありながら、コミカルで笑える作品。
しかも、コメディー作品には重要な要素である、思いっきり楽しんで、最後にしっかりと泣かせてくれるという王道を貫いている本作はさすがは浅田次郎作だと言わざるを得ません。
任侠団体しか泊まらない極道専用のホテルという奇怪な設定も、そこに現れるいわゆるやくざな人たちのコミカルな様子も、最後にはきっちりと感動の落とし前を付けてくれる。
作家の力のすごさを感じる、そんな作品になっています。

13|半落ち(著者:横山秀夫/講談社)


妻殺しで逮捕された警察官が、決して口を割らなかった空白の2日間に迫るミステリー。
妻を殺したことを認め、ほとんどすべてのことにこたえるその男が、決して語ろうとしない自白するまでの二日間の出来事には、一体何が隠されているのか。
そんなミステリーとしての面白さを堪能しつつ、たどり着いたその真実に、きっと涙をがまんはできないでしょう。
主人公が妻殺しとという最悪の選択しを選んだのはなぜなのか、そこにはどんな真実が隠されていて、どんな意味があったのか。
その真実は、あまりに重くそして悲しい真実なのです。

14|朝が来る(著者:辻村深月/文秋文庫)


特別養子縁組をめぐる、家族の話。
その制度の中で、他人の子供を自分の子供として受け入れる夫婦と、自分の子供を他人に引き渡すことになった一人の女性。
その、一人の子供をめぐって起こる、両者の葛藤とそこに秘められる辛く悲しい経験や、重苦しい真実の連続が、心を打ちのめします。
そして、きっとあなたは願うことでしょう。
誰でもなく、この物語に登場した人たちの未来が良いものであってほしいと。
そう、この物語の中では語られない、その朝が、登場人物たちにとって最高の朝であることを願って、涙がほほを伝うはずです。

15|陽だまりの彼女(著者:越谷オサム/新潮文庫)


ベタネタの甘い恋愛小説と思いきや、それで終わらない越谷オサムらしい作品。
軽快なリズム感で、ぐんぐんと読み進めることのできる文体はさすがというほかなく、そして、その中で引き込まれていく世界観の作りもまた、さすがというほかありません。
この物語をハッピーエンドと考えるのかそうではないと考えるかは、きっと読者の経験や感受性がそうさせるのだと思いますが、そこにあるのは、あきれるほど単純な愛の話。
触れ合う肌のぬくもり、呼び合う名前の響き。
そんな当たり前の日常にこそ、感動はあるのです。

16|センセイの鞄(著者:川上弘美/文春文庫)


大人の女性と老いた男性の、優しくも暖かい恋愛小説。
恋愛という名の物語の、一つの可能性を示してくれるといっても過言ではない、暖かでゆっくりとしていて、そして、幸せな感動をくれるそんな名作です。
それもこれもやはり川上弘美の文体の美しさが大きなポイント。
これ以上足すのでもひくのでもない、ちょうどよい描写でしっかりと心をつかみ、そして包み込んでくれる、まさに珠玉の文章。
この文章に感動させられるなら納得だ、そう思ってしまう作品です。

17|八朔の雪(著者:高田郁/ハルキ文庫)


おなかのすく感動の一冊という、なんとも一粒で二度おいしい作品。
とにかくこの作品の特徴といえば、出てくる料理のおいしそうなことです。
そして、その描写がまた、お腹を空かせるというかよだれをさそうというか、とにかくダイエット中と深夜には読めないといってもいいほどの出来栄え。
そして、きっと、口の中に広がるのはちょっとしょっぱい涙の味。
暖かい湯気の向こうに広がる、心までしっかりと温めてくれるこの作品は、作中に登場する料理のように最高の味。
きっと、おいしい涙を流すことでしょう。

18|アルジャーノンに花束を(著者:ダニエル・キイス/早川書房)


泣けるという点において、私の中でこの本を超えるものはない、そんな一冊。
とにかく読んでいただきたいというほかない名作なのですが、個人的には本を読んで声をあげて泣いたのは後にも先にもこれだけです。
この物語、一言で言えば、ただ、せつない。
そして、その切なさの中に人間として大切なものをこれでもかというくらい内包していて、何度も読み返し何度も泣き、そしてまた読み返してしまうという名作。
ある意味必読の書といってもいいくらい、最高の物語です。

19|有頂天家族(著者:森見登美彦/幻冬舎)


とにかく楽しくて、ほっこりして、そして泣ける小説。
京都の街に巣くう狸の一かを通して、家族の温かさや、一人の青年が成長して自我を芽生えさえていく過程を美しく怪しく、そして幻想的に描きあげた物語。
そして何より、出てくる狸の一かが本当に魅力的。
この魅力的な狸一家の姿を追いかけているだけで、なんだか愉快な気持ちになってくる、そんな作品でありながら、最後はきっと泣けます。
とにかく、あまり肩ひじを張らずに読んでいただきたい。
面白きことはよきことなり。なのですから。

20|ソロモンの偽証(著者:宮部みゆき/新潮文庫)


希代の小説家にして現在の日本における最高のミステリー作家宮部みゆき。
その宮部みゆきが書き上げた、全六巻からなる渾身の超大作が、このソロモンの偽証です。
長いお話ですので、全体の説明は難しいのですが、とにかくこれが宮部みゆきの懇親の傑作であり最高のデキであるということだけを言っておきましょう。
そして、もちろん泣けます。
ただ、泣けるというだけでは収まらない、全身を叩きつけられるような感動と衝撃を感じることができる、一冊です。

涙の後には

本を読んで涙を流した後には、その余韻に浸りますよね。
実はそれこそが感動の小説の楽しみの一つです。
物語が与えてくれた間道の余韻に浸りながら、もう一度静かに涙するとき、あなたの人生にかけがえのない一瞬が訪れる。
そう、確信しています。

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