小学校5・6年生向け!大人も読みたい、おすすめの本・小説10本選

新型コロナの影響で、いつもどおりに学校通いができず、家で子供が退屈している。そんなご家庭も多いかもしれません。オンラインゲームだけでなく、こんな時こそ本を手に取ってみてはいかがでしょうか。かといってどんな本なら夢中になって読んでくれるかわかりませんよね。今回は、小学校高学年(5年生・6年生)に読んでほしい、おすすめの本・小説をお届けします。

1|霧のむこうのふしぎな町(著者:柏葉幸子/講談社青い鳥文庫)

主人公は、小学6年生のリナ。彼女が夏休みに出会ったちょっとずれてる人との交流を描いた作品です。霧の谷を抜けた先で繰り広げられるファンタジーの不朽の名作と言われています。ジブリ映画「千と千尋の神隠し」に大きな影響を与えた話としても有名です。大人が読んでも、いいかもしれません。子供のころの毎日が新鮮で、ワクワクしていた頃を思い出させてくれる素敵な作品ですよ。

2|裏庭(著者:梨木果歩/新潮文庫)

ファンタジー好きな方にはぜひ手に取ってほしいのが、梨木香歩氏の作品。彼女の作品はどれもおすすめですが、特に「裏庭」は主人公の少女の成長がみずみずしく描かれていて気持ちが入りやすいです。舞台は、英国人一家の別荘で荒れ放題の洋館。孤独感を抱える主人公照美が、「教えよう、君に」という謎の声を聞き、冒険のたびに出ます。少女の冒険と成長をえがいた作品ですが、一般的な冒険物語(旅に出る、困難にぶつかる、仲間と出会い一緒に解決する、普段の場所へ戻る・・)とはひと味もふた味も異なります。いい意味で白黒つかない、奥行きのある作品です。

3|学研まんが 三国志 全6巻セット(著者:入澤宣幸/学研プラス)

西遊記となら中国史で人気を誇る三国志。キングダムの影響で、大人にもブームが再熱しつつあります。子どもの時に読んで三国志にハマった!そんな親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。本書は、壮大な歴史ドラマ三国志をはじめて手に取るのにおすすめの作品です。「三国志演義」をベースにし物語を抜粋。はじめて歴史物語にふれる読者にピッタリの内容になっています。三国志にハマったことで、中学高校の世界史が楽しくなるかもしれません。推しキャラクターを見つけに親子で手に取ってみてください。

4|空色勾玉(著者:荻原規子/徳間文庫)

中学生向けの作品ですが、壮大な歴史物語にはまったならこちらの本も手にしてみてください。勾玉シリーズは、古代日本を舞台としたファンタジー作品。神々が地上を歩いていた古代の日本「豊葦原」を舞台に、光と闇の戦乱を描きます。80年代に出版、日本児童文学者協会新人賞を受賞、アメリカでも翻訳され、今もなお学校の図書室には並べられていることが多いです。 不老不死や輪廻転生といった東洋思想や死生観をベースに、主人公2人が成長していく物語です。主人公2人の恋愛小説としても楽しめます。

5|絵くんとことばくん(著者:天野祐吉/福音館書店)

「ちょっと、うちの子はファンタジーとかハマらないかも・・・」そんな方にオススメなのがこの作品。かわいい絵本だと思ってあなどってはいけません。主人公は、小学4年生の優太。優太はもうすぐ小学4年生。なのにおこづかいはたったの500円!憤慨した優太はお母さんに対しておこづかいアップをうったえるポスターを作ることにします。「お母さんにお小遣UPを要求するポスターつくる」過程を通じて、「広告」というものを考えさせるユニークな作品です。お小遣い増やしてよ!とお子さんが主張してきたらこの本を渡してみてもいいかもしれません。絵やことばをどう使えば効果的に訴えることができるのか?果たして優太はおこずかい交渉に成功するのか・・・。結果は本書で確かめてみてくださいね。

6|心霊探偵八雲シリーズ(著者:神永学/KADOKAWA)

怖いのが好き、ホラーは大丈夫。そんな子にオススメなのは、心霊探偵八雲シリーズ。シリーズ累700万部突破する超人気スピリチュアル・ミステリー。言わずと知れた人気作品です。主人公は、赤い左眼を持ち、死者の魂を見ることのできる大学生、斉藤八雲。ただし、内容は女子大生監禁殺人事件、自殺偽装殺人など次々と怪事件が起きます。殺人が毎回発生するので、ちょっときつめの描写が苦手な方は、刺激が強いかもしれません。ちなみに主人公八雲は、かなりのイケメン!!彼にはまってシリーズを読破する方も少なくありません。死者の魂を見ることができる名探偵・斉藤八雲の活躍を楽しんでみてくださいね。

7|名探偵シャーロック・ホームズ(著者:コナン・ドイル/学研プラス)

ホラーは苦手、推理ものは好き!そんな子はぜひ名作ミステリーを手に取ってほしいです。名探偵シャーロック・ホームズ は不朽の名作。このシリーズは、ミステリマニアとしてホームズについて知り尽くした、作家の芦辺拓氏が翻訳を担当。ホームズの入門書としてパーフェクトな仕上がりです。こちらのシリーズは低学年でも読み進められるように、難しい漢字にもしっかりルビが振られ、難しい用語にはしっかり解説もあります。読者が苦手なお子さんにも楽しめるはずです。名作ミステリーとしては、江戸川乱歩「少年探偵団」、モーリス・ルブラン「アルセーヌルパン」もおすすめです。ミステリーものにハマるとひたすら夢中になって読むので、読解力もつき国語力もアップするかもしれません。

8|ぼくらの七日間戦争(著者:宗田理/角川文庫)

80年代にスタートし実写映画化、アニメ映画化もされた「ぼくら」シリーズ。エンタメ作品として、大人も夢中にあるシリーズです。東京下町の中学校。1年2組の男子生徒達が突如行方不明となるところから、物語ははじまります。河川敷にある工場跡に立てこもり、体面ばかりを気にする教師や親、大人たちへ“叛乱”を起こしていきます。思春期の時に感じる大人への不信感や、焦りを爽快に表現してくれます。何世代にもわたり読み継がれてきた不朽のシリーズ最高傑作。一度は読んでほしい作品です。

9|おこだでませんように(著者:くすのきしげのり/小学館)

大人が思わず泣いてしまう絵本がありますが、この作品は読み聞かせしたら確実に親は泣いてしまうはず。小さなお子様向けの絵本ですが、思春期にさしかかった子供たちともう1度手に取ってみてほしい作品です。主人公は、いつも怒られてばかりの男の子。どうしたら、褒めてもらえるのか、小学校に入りはじめて習ったひらがなで、七夕にあるお願いします。子供のために少し厳しく接していても、たまには立ち止まり子供の声に耳をすませよう。子供よりもと大人の方が心にしみるかもしれません。ぜひお子さんと一緒によんでみてくださいね。読後には、我が子を抱きしめたくなるそんな気持ちになる本です。

10|ドリトル先生シリーズ(著者:ヒュー・ロフティング/岩波少年文庫)

エディマーフィー主演で映画化もされたドリトル先生。オウムのポリネシアに手助けしてもらいながら、動物とも魚とも話せるようになったドリトル先生。人間のお医者さまだった医学博士だったドリトル先生は、獣医に転身します。オウムのポリネシア、アヒルのダブダブ、犬のジップ、フクロのトートー、ブタのガブガブ、白ネズミたちと一緒に、世界中を旅をします。最後には月にまで行ってしまうドリトル先生。子供だけでなく大人も夢中になること間違いなし!元気と優しさがつまったシリーズをぜひ楽しんでみてください。

いかがでしたか。子供時代に触れた作品が大人になっても心に栄養を届けてくれることもあります。ぜひ、お気に入りの作品を見つけてみてくださいね。

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