冬休みに読みたい!クリスマスや年末年始を題材にしたおすすめの小説・本15選

冬がやってくると、気になってくるのがクリスマスやお正月。
もちろん、その時をしっかりと楽しむというのも素敵な過ごし方で間違いありませんが、クリスマスや年末年始が来る前に、その時の気分に浸りたくなる時もありますよね。
特に、11月ごろから流れてくるクリスマスソングなんかそんな気分にさせてくれます。
そこで今回は、クリスマスや年末年始気分に浸ることのできるおすすめの小説をご紹介。
一足先に、そんな気分を先取りしてみてはいかがでしょうか。

1|クリスマス・キャロル(著者:ディケンズ/新潮文庫)


やはりクリスマス、年末年始といえばこの小説をおいて他にはありません。
クリスマスを題材にした小説の金字塔、それこそ、人によってはクリスマスのイメージはまさにこの本だというべきクリスマスそのものともいえる名作です。
クリスマスという特別な時間に、一人の老人が体験する不思議なお話。
まさに、聖夜の奇跡というべき暖かいストーリーは、クリスマスが訪れるたびに何度も読み返したくなる一冊であり、何でもない普通の日々の中でも、クリスマスを想って読みたい一冊でもあります。
もし読んだことのない人は、ぜひ、あなたのクリスマスという特別な時間のラインナップに、このクリスマス・キャロルを加えてみてはいかがでしょうか。

2|飛ぶ教室(著者:エーリッヒ・ケストナー/新潮少年文庫)


クリスマス・キャロルと並び称されるクリスマスの名作といえば、この飛ぶ教室も忘れてはいけません。
クリスマス劇のけいこに励んでいたマルティンに届いた、母からの手紙をきっかけに始まる心温まる優しいお話は、老若男女を問わずぜひ読んでほしい作品。
それこそ子供に読み聞かせる名目で大人が呼んでも、最高に暖かい涙を流せる作品なのです。
世の中には様々な本や書籍で、人間とはどうありどう生きていくべきかということが語られていますが、そんな沢山の本の中でも、とびぬけて心を射抜いてくれるこの本の魅力。
凡百の自己啓発本を読むよりも、何倍も大きな実りと感銘を、大人にもしっかりと与えてくれる本作は、やはりクリスマスを代表する作品のうちの一つです。

3|34丁目の奇跡(著者:ヴァレンタイン・ディビス/あすなろ書房)


クリスマスを描いた世界の三大名作。
もしそんな賞があれば『クリスマス・キャロル』『飛ぶ教室』そして三つ目には、きっとこの『34丁目の奇跡』が入るだろうと、世界中の多くの人が思うにちがいない名作。
ニューヨークはマンハッタンシティーの34丁目。
そんな世界の中心ともいうべき華やか場所に生きる、サンタクロースを信じない様々な人たち。
そんな人たちが、クリスマスという奇跡に満ち溢れた時間の中で、色々な奇跡を体験することによってサンタクロースの存在を信じるようになっていくという、心温まるお話。
映画やミュージカルでもおなじみの物語ですので、もちろんそう言ったメディアでこの物語に触れてみるのも素敵なことですが、ここはやはり小説でその素晴らしさに触れてほしいですね。

4|太陽の塔(著者:森見登美彦/新潮社)


クリスマス、それは恋人たちが愛を語らう一日。
と、日本ではいつの間にかクリスマスは恋人たちの一日ということになってしまいましたが、そんな恋人たちの聖夜を前に、嫉妬に胸を焦がす人たちもいるのです。
そう、クリスマスの中止を願う非リア充の皆さんです。
と、いうのが日本の今の社会の現状なのですが、そんな日本の現状を、アンチクリスマスの側から描いた捧腹絶倒の作品が本作。
本の中に登場する、クリスマスという素敵な日を迎えて、ひねくれにひねくれ拗らせに拗らせた人たちが織りなす物語は、それもある意味クリスマスという一日がもたらした真実として深く胸に刺さ……るというか笑えます。
もちろん、この作品からそれなりに価値のある思想や感情を導き出して、有意義な時間を過ごすこともできるのでしょうが、個人的に、おすすめは難しいことは考えないこと。
ただただ笑えばそれでいい、そんな作品です。

5|サンタのおばさん(著者:東野圭吾/文藝春秋)


いうまでもなく、押しも押されもせぬ当代の人気作家である、東野圭吾。
この方は、シリアスからユーモアまで本当にバラエティに富んだ作品を世に送り出し、その多彩さには驚きを禁じ得ないのですが、これはなんと絵本。
しかも、文庫で発売されている絵本という、なんとも変わった趣のある作品になっています。
ないようは、どことなく素朴でユーモアにあふれ、ちょっぴり切ないクリスマスにはもってこいの作品なのですが、そこは東野圭吾。
サンタの後継者選びに集まった人の中に、おじさんではなくおばさんがいる。
そんな、ちょっと変わった観点から切り崩されていくこのお話の中には、男女の差別意識を含めたけっこう社会派で深い問題も内包されています。
しかもそれが押しつけがましくない。さすがは東野圭吾といったところです。

6|輝く夜(著者:百田尚樹/講談社)


豪快な見た目と物言い、辛辣で激しい毒舌家として知られ、炎上作家として不動の地位を築く百田尚樹。
そんな百田尚樹氏が書いたものとは到底思えない、と言ってしまうと非常に失礼なのですが、それでも到底思えないといっても問題のない作品が、本作。
5編の短編から成る本作ですが、そのどれもが繊細な人間の感情を見事に描き切っていて、圧巻。
しかも、なぜだか女性の描き方が本当に緻密で、作者があの百田尚樹氏ではなく、文章が異常にうまいOLさんなんじゃないかと思えるほどのリアリティ。
ユーモアもあり、優しさもあり、そして感動もある。
読後感も寒い日のブランケットのようにほんのりと温かく心地よく、まさにああクリスマスだなぁと思わせる、はっきり言って名作です。

7|クレオパトラの夢(著者:恩田陸/双葉社)


本作は、はっきりとクリスマスに関係する本ではありません。
しかし、クリスマスの本といっても大きく間違っていないのでご紹介するのが本作。
また、名作「MAZE」の続編となりますが、前作とは話が続いているというわけでもありませんので、これから読んでもなんの問題もありません。
とにかくこの作品は、次から次へと様々な仕掛けが施してあって、読み進む手が止まらない系統の本です。
だましだまされの頭脳ゲームの中で、話が佳境に進むにつれて、だまされひっかけられることに心地よささえ感じてくるような錯覚を覚えるほどの、おもしろさ。
舞台である雪国の情景が、まさにクリスマスから年末年始の状況とシンクロして間違いなく冬にこそ読みたい作品です。

8|X’mas Stories 一年でいちばん奇跡が起きる日(アンソロジー/新潮社)


まさに日本を代表する作家たちによる、豪華なクリスマスプレゼント。
朝井リョウ、恩田陸、あさのあつこ、白河三兎、伊坂幸太郎、三浦しをんといった、間違いのない人気作家がクリスマスをテーマに短編集を持ち酔えるのですから、おもしろくないわけがありません。
もはや、そのメンツ自体が、クリスマスの豪華な雰囲気そのものともいえますが、内容もその看板に偽りなしな、本当に珠玉の名作ぞろい。
もちろん、クリスマスという題材とこのメンバーを見れば、恋愛かな?と思いますよね。
しかし、そのどれもが単純に恋愛小説とは言えない、本当にプレゼントボックスを開ける時のようなワクワクと興奮を堪能できる短編集。
プレゼントにも最適です。

9|コンビニたそがれ堂 祝福の庭(著者:村山早紀/ポプラ社)


本当に欲しいものだけが買える不思議なコンビニ、たそがれ堂。
そんな不思議なコンビニを舞台に繰り広げられる、クリスマスにふさわしい悲喜こもごも織りなす3編の短編小説から成るのがこの1冊。
なぜか、ちょっと子供の頃を思い出してしまうその雰囲気は、文章の持つ暖かさをまざまざと感じさせてくれます。
しかも、悲しいのでもなく、激しく感動したわけでもない、緩やかで優しい涙がきっと読了後のあなたのほほを伝うことでしょう。
コンビニたそがれ堂で起こる、奇跡を集めた物語。
もしかしたら、あなたがこの作品に出合って涙を流すこともまた、たそがれ堂の奇跡の一つだったんじゃないかと思えるような、そんな素敵な作品です。

10|クリスマスを探偵と(著者:伊坂幸太郎/河出書房)


自らが高校生の時に書いた作品をプロになってリメイクしたという異色の作品。
いくらリメイクしたとはいえ、なんとこの作品が伊坂幸太郎氏の処女作というのですから、もうそのこと自体がある意味クリスマスの奇跡といってもいいでしょう。
それくらい、高校生が考えたとは思えないくらいに、完成度の高い作品なのです。
しかも、舞台はドイツなんですから、一体どんな育ち方をしたら、高校生の時に書いた処女作の舞台がドイツなんてことになるのか、もう凡人にはさっぱりです。
そして、その内容はといえば、とにかく優しいメルヘンチックなお話。
クリスマスの絵本のような体裁をとっているので、挿絵もついていて、またそれがさらにクリスマス気分を盛り上げていて……。
まさにクリスマスの一冊です。

11|悪魔の涙(著者:ジェフリー・ディーバー/文春文庫)


映画化もされた『ボーン・コレクター』などの作品で知られる、ジェフリー・ディーバーの傑作。
12月31日のワシントンDCで起こるショッキングな事件をきっかけに、知恵と智謀を尽くした犯人とFBIの壮絶な大みそかの一日を描いたサスペンスミステリーです。
アクションシーンもそしてホームズ型の推理も存分に楽しめて、心ゆくまでエンターテインメント性の高い作品に仕上がっているため、外国小説未経験者でもしっかり楽しめます。
前半は、やや鈍調な滑り出しながらも、後半に進むにつれてリズミカルなまでに展開を速めていくその物語の進め方は、まさにディーバーらしさを感じさせてくれます。
そして訪れる、カウントダウン花火の中での最終決着。
そのラスト、必見です。

12|ボトルネック(著者:米澤穂信/新潮文庫)


12月の東尋坊、そんな自殺の名所で自殺を決意した青年が織りなす、不思議で後味の悪いミステリー
そうです、この作品の特徴はその後味の悪さ。
ですが、それでも、そうとわかっていてもサクサクと話を読み進めたくなり、途中で、ああこうなんだろうなと思っても、そこにたどり着きたくなる不思議な魅力を持っています。
青春も持つどうしようもない痛みと、若さという愚かさ。
その二つが幾重にも折り重なって訪れる、どうしようもない現実と現状の中で身投げを決意した青年が体験した不思議な物語は数々の伏線をきれいに回収しながら進んでいきます。
とにかく、ハッピーエンドでなくてもOKな人にはお勧めです、

13|七回死んだ男(著者:西沢保彦/講談社文庫)


かなり異色の作品である本作。
というのもこの物語に登場する主人公のスフである老人は、なんと7回も殺されてしまうのですからこの段階でもうよくわからない展開です。
もちろんきちんと読めば、わかるんですけど、かなり異色作であることは間違いありません。
一応体裁としては推理小説なのですが、その不思議な魅力と圧倒的なエンターテインメント性に、もう謎解きなんてどうでもよくなるくらいにはまり込んでしまうこと間違いなし。
その魅力、一度確認してみてほしい、そんな作品です。

14|仮面山荘殺人事件(著者:東野圭吾/講談社文庫)


東野圭吾の作品は先ほど一つ紹介しましたが、やはりこの人の真骨頂は本格ミステリー。
本作では、一つの事件ではなく、交通事故死に強盗、殺人などの事件が次々と起こりそしてそのすべての事件が糸をたどっていくごとに一つの革新へと導かれていく。
まさに、東野圭吾をして東野圭吾たらしめているミステリーの妙味を余すところなく味わわせてくれる、そんな作品になっています。
そして最後に導かれた、その結末は……。
はっきりって、やられた!と思いたくなるような、そんなミステリーの醍醐味を感じる結末。
彼の懐の深さと多芸さに心を奪われることも多いのですが、やはり、このジャンルでの鬼気迫るすごさに比べると、と思ってしまう、そんな作品です。

15|神宮館開運暦(著者:神宮館編集部/神宮館)

はい、最期は初詣に行くと神社で売ってるあの暦ですね。
最近はAmazonでも買えるそうなので、正月の雰囲気を味わうためにも、たまには買ってみてもいいのではないでしょうか。
一年の計は元旦にありとも言いますし。
風情ですね、風情。

●年末年始はこたつと素敵な一冊を
いかがでしたか、年末年始に読みたい本。
特にクリスマスの関連は、本当に心の底からクリスマス気分に浸れるものばかりなので、おすすめです。
この冬は、こたつに潜って素敵な本を。
みかんで汚さないように、気を付けながら、お楽しみください。

この記事が気に入ったらシェアしよう!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA