【読書の夏】夏休みに一気に読みたい本・小説10選

夏、と言えば読書。

というのはあまり聞かない話で、普通読書と言えば秋のイメージですが、実は夏は読書に最適な季節。

昔は外に出てレジャーに親しんでという感じでしたが、最近の日本の暑さはそれこそ比喩ではなくて死んでしまいそうな暑さ。

クーラーのきいた家で、もしくは図書館でゆっくり読書というのが恋しい季節になりました。

というわけで、今回は、「夏休みに一気に読みたい本・小説10選」を紹介します。

サマーウォーズ/岩井恭平

言わずと知れた大ヒットアニメ映画の原作。

テレビ放送などでも夏になれば必ずと言っていいほど放映され、もはや夏の定番と呼べる作品として認識されるような、夏を代表するアニメ映画になっていますよね。

そんなサマーウォーズの原作は、映画では描写されなかった様々な出来事が満載で、原作を何度も見た人でもしっかり楽しめる内容。

もちろん映画未見の方なら、さらに、間違いなく楽しめる作品です。

一生に一度しかない、高校生の夏休み。

そんな甘酸っぱい想い出と、乾いた汗のにおいに彩られた夏の風景を思い出すことができる、良作です。

夏への扉/ロバート・A・ハイライン

長い人生の中で、この本に出合える喜び、そして読み終えた喜び。

さらに、何度も何度も読み返して、そのたびに、色あせることのない感動と新鮮な思いを感じることのできる喜びを堪能できるのが、このSFの名作「夏の扉」

西暦2000年という、もう私たちにとって過去となってしまった時代を「未来」として描くこの物語の古さは、そのストーリーの素晴らしさの中でほとんど気になりません。

適度にシリアスで適度にユーモラス、そしてキュート。

SFとしてなくてはならない奇抜さももちろん持ち合わせていますが、それだけではない上質な物語としての安定したストーリー性を持っている稀有な名作です。

中でも、猫大好き人間の皆様には超おすすめ。

猫、出てきます、しかも重要なファクターとして。きっと楽しめますよ。

世界一美しい海の図鑑/吉野雄輔

潜水士として世界中の海を潜ってきた、海洋写真家「吉野雄輔」の手による、見ているだけで引き込まれてしまいそうな海の生き物の図鑑、それがこの「世界一美しい海の図鑑」です。

もちろん図鑑ですから、海の生き物についてとても詳しくなります、でもそれだけではありません。

それは、ここ数年、図鑑の世界では人気の「世界一美しい」シリーズに恥じない、その写真の美しさ。

まるで一枚の絵画のような、色とりどりの海の生き物の写真は、それだけで夏のうだるような暑さを忘れさせてくれるような、暑気払いの力を持っていると言っても過言ではありません。

もうひとつづつのページを切り離して、壁に飾ってしまいたくなるような美しさです。

それもこれも、海洋写真家として世界を渡り歩いてきた吉野氏の海に対する深い愛情と写真家としてのたしかな手腕のなせる業。

ぜひとも本棚に並べたい一冊です。

青春デンデケデケデケ/芦原すなお

青春、というとどの季節が思い浮かびますか?

その熱い思い、自由な時間、そして抜けるような夢と志は、まさに夏の風景こそが似合うと思いますよね。

そんな、青春をほうふつとさせる夏の日々に手に取りたい小説、それがこの「青春デンデケデケデケ」です。

その中に書かれている少年たちの青春の日々は、もうまさに「夏」そのもの。

身もだえするほどに熱い情熱、熱い恋、熱い友情。

そして、青春の時期にしか存在しない、突き抜けるような衝動に従って、一つの目標に向かってっ突っ走ってゆく主人公たちの姿は、真っ青な空に浮かぶ入道雲のような力強さを感じさせます。

夏の日差しのように適度に笑えて、そして、にわか雨のように突然と愛でない涙を流して泣ける。

日本の文学史の中でも、特筆すべき青春小説として語り継がれるべき作品です。

スタンド・バイ・ミー/スティーブン・キング

夏を感じさせる青春小説と言えば、世界的なものとしてはやはりこれ「スタンド・バイ・ミー」ですよね。

青春という名の無軌道な衝動、そして子供という名の無邪気な悪意。

これを、爽快でさわやかな青春小説として楽しむのも、もちろん正しい楽しみ方ではありますが、そこはやはりスティーブン・キング。

アメリカン・モダン・ホラーの大家として揺ぎ無い地位を保っているこの小説家の書く作品ですから、そこここに感じる薄ら寒いような恐怖。

少年たちのたどる道は、読む人間に懐かしさと共にあの青春の日々を思い起こさせます。

しかし、それだけではなく、あの頃に無くしてしまった人間として原初の恐怖に触れる、ゾワリとした不快感、そして、そんな不快感を与える大人の世界。

ふと、あの頃の恐怖に自分たちがなってしまっていることにハッとする名作です。

緋い記憶/高橋克彦

夏と言えば怪談話というほど、怖い話がもてはやされる時期ですよね。

そんな怪談話の本番、夏に読みたい怖い話としてご紹介したいのが、高橋克彦の「緋い記憶」

とにかく、お化けが出てきて「わぁーっ」って感じのお話しではないのですが、ミステリー仕立ての物語を読み進むにつれて、そこはかとない違和感があなたの心を包んでいくことでしょう。

まるで、ホラースポットを歩いている時に感じる「霊感」の様な居心地の悪さ。

そして、話が佳境に来るにつれて、この先には絶対に進んではいけないような心持になります。

そして、明かされる物語の結末と、その衝撃。

声が出るような怖さではありません、震えるような恐怖でもありません。

しかし、もうこれでもかというくらいの不快感が、心の裏側をゾワリとナメあげるような恐怖がそこにあります。

夏の夜、楽しめると思いますよ。

クライマーズ・ハイ/横山秀夫

ある程度大人な、そう30代以上の日本人なら、夏のある時期、忘れられないあの事故の事がちらりと頭をよぎることでしょう。

そう、1985年8月12日に突如消息を絶ち、その次の日御巣鷹の尾根に墜落したことが確認された「日航ジャンボ機墜落事故」です。

世界航空機史上最悪の事故であるこの事故は、当時の日本人に多大な衝撃を与えました。

ここでご紹介する「クライマーズ・ハイ」はほとんどノンフィクション様な綿密な取材とレポートによって完成した、日航ジャンボ機墜落事故に翻弄された男の話。

まさに、真実の話の様なびりびりと伝わってくるリアルな描写が心に迫る快作です。

あの事故の真相は何だったのか、その事故がいかに悲劇だったのか。

そしてその事故のせいで、人生を狂わされた多くの人達の苦悩と嘆きがあなたの胸を貫きます。

少年たちの終わらない夜/鷺沢萠

36歳の若さで自らこの世を去った美人作家、鷺沢萠の切なくも悲しく、そして愛おしい作品です。

少年時代という不安定で危なっかしくて、そして限りない透明感を持った、人生においてたった一瞬とでもいえるような儚い時間を、独特なリリカルな表現でまとめ上げた素晴らしい作品です。

誰もがみなとおった道、誰もがみな経験した痛み、誰もがみな知っているあの頃の自分のいびつな滑稽さ。

そして、その、不器用なまでに不格好な時代が、いかに美しく尊く、キラキラするような眩い輝きに満ちていたのか。

そして、それが、もう二度と手に入らないものであることも、余すことなく残酷なまでに描き出しています。

そこにあるのは青春という言葉ではくくれない、人間の本質です。

夏の夜に、小説の中の少年たちと同じように輝いていた昔の自分を思い出すいい機会になる一冊です。

毎日食べたいホームメイド・アイスクリーム/三宅郁美

夏に食べたいものと言えば、そう、アイスクリームですよね。

そのひんやり冷たい口どけは、暑い日々に欠かせないものではありますが、ひとたび部屋を出て外に飼いに行くのは本当に面倒臭いですし、何しろ暑い。

そんなときに便利なのが、この「毎日食べたいホームメイド・アイスクリーム」

なんと、身近に手に入る材料を使って、ちょっと驚くようなアイスクリームを作ってしまおうという、心がうきうきするようなレシピ本です。

たとえば、「りんご+ヤクルト」「メロン+生姜汁」中には、ごま味噌を使ったアイスクリームなど、とにかくびっくりするようなレシピのアイスクリームがてんこ盛り。

そしてどれも美味しい、そして楽しい。

夏休み、学校が休みで家にいるお子様たちと一緒になって作るのもよし、外出している旦那様や奥様んをびっくりさせるのもよし。

もちろん自分が食べて楽しむもよし。

夏を一段楽しく変化させる、魔法の一冊です。

川瀬良子のプランター野菜/川瀬良子

一年中いろいろな野菜が手に入る今の日本ですが、当然野菜には旬があります。

そんな野菜の旬の中で、一番おいしくて、そして簡単に野菜が作れる季節、それが夏です。

さらに、夏野菜は人気もある。

トマトにナス、ピーマン、パプリカ、オクラに枝豆。プランターで作れる物なら 小玉スイカや有段者ならメロンだって作れちゃいます。

そんな夏野菜のプランター栽培の入門書としておすすめなのがこの本。

ベランダでもできるプランター菜園は、本当に手ごろで、しかもうまくいけば毎日新鮮なとれたて野菜を楽しむことができます。

今年の夏は、この本を読んで、菜園デビューしてみてはいかがですか。

いかがでしたか「【読書の夏】夏休みに一気に読みたい本・小説10選」

小説や実用書、図鑑に至るまでいろいろご紹介しましたが、どれも夏を感じさせる一冊になっていると思います。

ぜひお読みになって、充実した夏の時間をお過ごしください。

一生に一度の今年の夏は、もう、目の前です。

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