親御さんにとって、お子さんが寝る前の読み聞かせの時間というのはとても大切なものです。何気ない読み聞かせの時間が後になって特別な思い出になることもあります。また、その一方でお子さんを寝かしつけないといけないという部分もあります。ここでは、読んでいるうちにスヤスヤ眠ってくれるような人気絵本をご紹介していきたいと思います。
1|おやすみなさいのほん
マーガレット・ワイズ・ブラウン作の「おやすみなさいのほん」は、タイトルの通り、寝る前の読み聞かせに最適です。通常、眠りにつくというと人間や動物たちを思い浮かべるものです。実際にこの絵本の中でも、動物たちや子どもたちが眠りにつきます。しかしながら、それだけではありません。船や飛行機などの乗り物も眠りにつくのです。ひとつひとつのものが眠りにつく様子が描かれており、最後には「ものいえぬちいさなものたちをおまもりください」と神様にお祈りします。絵本でありながら、絵本という一言で片づけてしまうには崇高な1冊です。優しい言葉に温かい絵はもちろん、いろいろなものたちが眠りについていく様子を描いているので、気持ちが落ち着き、気づいたらお子さんも眠りに落ちていることでしょう。寝る前の1冊にしているというご家庭も多いようです。
2|おやすみなさい おつきさま
マーガレット・ワイズ・ブラウン作の「おやすみなさい おつきさま」は、これから眠ろうとしている子ウサギが部屋の中に見えるものや窓の外に見えるものひとつひとつに「おやすみなさい」と語りかけるお話です。各界の著名人からも高く評価されている絵本です。こちらの絵本も寝る前の読み聞かせに使っているという親御さんが多く、読み聞かせをすることによって絵本と同じようにお子さんが「おやすみ ○○さん」といろいろなものにおやすみなさいの挨拶をするようになるそうです。挨拶の習慣はもちろんですが、目に映るすべてのものへの感謝といったものが自然と身につくようになるのではないでしょうか?「おやすみ」と繰り返していくと、気持ちも落ち着きますし、自然と眠りの世界に落ちていくことでしょう。
3|ねむたくなった
「ねむたくなった」は、J.Rハワード作の絵本です。絵本のタイトルの通り、読んでいると眠たくなってきます。どのような内容なのかというと、眠たくなった女の子が動物になったつもりでいろいろな場所で寝るときの気持ちを考えるお話です。クマやキリン、コウモリなどいろいろな動物が出てくるのはもちろんですが、その誰もが気持ちよさそうな表情で寝ています。絵がとても優しいため、その表情を見ていると自然と気持ちが落ち着いて、眠たくなってきます。想像力を働かせつつ、夢の世界に旅立つことができるでしょう。面白い夢が見られるかもしれません。
4|おやすみ、ぼく
「おやすみ、ぼく」はアンドリュー・ダッドによる作品で、オランウータンの男の子が「おやすみ、ぼくのあしさん」といった具合に自分の体に語りかけながら眠りについていくというお話です。ご存知の方も多いでしょうが、自分の体に語りかけることは実はとてもいいことだと言われています。1日休むことなく頑張ってくれた自分の体を労わり、感謝するということが当たり前の習慣になるでしょう。絵本と一緒に語りかけていくうちに、自然と眠たくなります。優しい気持ちのまま、眠りにつけるのではないでしょうか?
5|よるくま
「よるくま」は酒井駒子作の絵本で、寝る前の読み聞かせでは必ずと言っていいほど名前が挙がります。夜中に「よるくま」というくまの子がやってきます。男の子が、お母さんを探しに来たというよるくまと一緒にお母さんを探してあげるというお話です。しっとりとした世界観の中で、温かい気持ちのまま眠りにつくことのできる絵本です。読んでいるとホロリと来てしまう親御さんも多いようです。お母さんの温かさに包まれながら、いい夢が見られるのではないでしょうか?
寝る前の読み聞かせには落ち着いた優しい雰囲気の絵本を
絵本にもいろいろなものがありますが、寝る前の読み聞かせには落ち着いた優しい雰囲気のものを選ぶようにしましょう。もちろん、お子さんが「これ!」とリクエストしてくることもあるでしょうが、寝る前にドキドキワクワクの冒険ものなどを読み聞かせるとお子さんが興奮してしまいます。
また、寝る前の読み聞かせにはリズム感も大切です。文章はそこまで多くなくていいので、読んでいてリズム感のあるものを選ぶのもひとつのポイントです。できるだけ落ち着いて眠りにつけるように、絵本を選んであげましょう。
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