死ぬまでに絶対に読むべき!偉人・教養人の考え方が学べる本10選【本・書籍で先人の考え方や知識を学ぶ】

生き方、というものを考えたとき、人は様々な選択肢に迷うものです。いろんな人がいろんな生き方を最高だと言い、そして、誰かが最高だと言った生き方を他の誰かが最低だと貶す、なんとことも多いものです。そんなとき、じゃぁ、他人の生き方へのアドバイスを聞かない方がいいのか?というとそうではありません。むしろ、たくさん聞き、たくさん読むべきなのです。たくさんの生き方の手本を知って、その中で、一番自分に合いそうなものを自分の生き方の参考にする。今回は、そんな生き方の参考になるような名著を集めてみました。

1|『負けて強くなる〜通算1100敗から学んだ直感精読の心得』:加藤一二三


先ごろ、史上最年少棋士に敗れ、そののち引退したことで注目を浴びている「ひふみん」こと加藤一二三先生。その天真爛漫で、なぜか憎めないキャラが注目を浴びて、テレビやマスコミに引っ張りだこの加藤先生ですが、棋士としての実績は、まさに偉人というべきものです。どのくらい凄いかというと、日本将棋連盟の騎士たちに言わせれば、大正から昭和に存在した棋士の中で5本の指に入るといわれるほどの大天才。少なくとも、史上最年少棋士として加藤先生を破り、30連勝で注目を浴びた藤井4段を大きく上回る巨人です。そんな加藤先生、通算勝利数でも上位5人に入る大名人ですが、彼の打ちたてた金字塔とでも言うべき記録が、通算敗北数。つまり負けた数。これは、ダントツの1位、そして今後破られないだろうと言われる大記録です。誰よりも長く将棋界という勝負の世界で戦い、誰よりも多くの負けを喫した男。なぜ彼はそんなにも負けを重ねながらも、長い間戦う事が出来たのか、なぜあんなに愛されるキャラクターを持った温和な人間でいられたのか。不世出の天才が自ら語る、負けの美学。そこには、勝利だけが人生ではないという、誰もが知っている真実の、誰も知らない本質が隠されています。

2|『名人』:川端康成


日本で2人しかいないノーベル文学賞作家であり、昭和の大作家川端康成。もう、その作者の一生そのものが、人生の道しるべになりそうなものですが、そんな大偉人が心を奪われ、そして作品へと昇華させた人物が、第二十一世本因坊秀哉、その人。人生のほとんどを囲碁に費やし、今の実力制本因坊制度の礎を作った大名人はそのとき、病に侵されていました。自らの死期を悟り、それでもなお命の炎が消えきるその瞬間まで、囲碁棋士としてあろうとした本因坊秀哉とその最後を飾るべく、命の炎を吹き消すかのごとく相対する若き勝負の鬼。全ての始まりは、川端が本因坊秀哉の引退試合である引退碁を観戦していたこと。1938年の6月に始まり、なんと途中本因坊秀哉の入院などをはさんで12月を迎えるまで決着がつかなかったという、異例の大勝負が、文豪川端の心を穿って生まれた作品です。痩躯の老人がそのすべてをかけて、命を燃やして戦う姿。そんな姿に、川端は何を見たのか。そして何を感じ、何を書き記そうと思ったのか。燃えるような生き様の男を、冷徹なまでに冷たい筆を持つ男が書ききった人生の書。必読です。

3|『ジョコビッチの生まれ変わる食事』:ノバク・ジョコビッチ


いきなりライトなタッチの本の紹介になりましたが、食事が人生において重要なのは言うまでもないことです。そして、著者であるノバク・ジョコビッチが、世界的な有名人であることも、疑いようのない事。とはいえ、知らない人は全く知らないと思いますので、説明をすると、ノバク・ジョコビッチは歴史上世界でたった8人しかいない、テニス男子シングルスのグランドスラム達成者であり、4連続ですべてのグランドスラムを制する「ノンカレンダーグランドスラム」を世界で唯一達成した、テニス界の歴史的プレイヤーです。つまり、テニス界のレジェンドにして、現役トップクラスのテニスプレイヤー。それがジョコビッチです。そんなジョコビッチが私たちに教えてくれるのは勝負の厳しさでも、人生訓でも、テニス界の裏事情でもなく、食事についてだというのですから面白い本であることは間違いなしです。ただ、テニスプレイヤーの教える食事の話というのは、いかにも説得力が薄そうでもあります。しかし、デビューから短くない間、そのキャリアの前半は、一流になり切れない二流程度の選手でしかなかったジョコビッチが、突如世界のトップに躍り出たその理由、それが食事だと彼は断言します。そう言われるとにわかに説得力が出るというものです。

4|『超訳 ニーチェの言葉』:白取春彦


世界の歴史上、最も有名で最も優れた哲学者と言えば、ニーチェです。と、断言すれば、各所から苦情がきそうなものですが、たとえば世界一の哲学者をニーチェではない誰かだと思っている人でも、世界一はニーチェだと言われれば反論できません。それくらいニーチェとは別格に優れた哲学者なのです。しかしながらニーチェの哲学書には、非常に大きな、そして致命的な欠陥があります。それは、とにかく内容が難しくて、かなり読書慣れをしているか、哲学に造詣の深い人でないと何を言っているのかさっぱりわからないところです。その数はわかりませんが、世界中の思索を好む数億人の若者がこの人の著作で壁を感じて考えるのをやめてしまったことでしょう。そんな、難解なニーチェの思想を、ごくごくわかりやすくほとんど訳というよりはそれをもとにした創作のレベルまで簡単にしてくれたのが本作。ある意味、「私はニーチェを読んだことがあります」という一言で人生が変わりますから、読んでみて損はありません。

5|『凍』:沢木耕太郎


世の中に、登山家や冒険家の一生やその挑戦を描いた作品はたくさんります。そしてそのほとんどは、登山家なら当然、一般の人でもどこかで名前を聞いたことがある人のその挑戦や生きざまを描いたものが普通です。しかし、この沢木耕太郎の『凍』は、登山家の山野井泰史さんと妙子さんの夫妻がエベレストの隣ににある山を登るという、マイナーな題材を描いた作品なのです。ところが、そんなマイナーな題材で書かれているこの作品の凄さは、まさに圧巻。エベレストの隣の山とは言え、そこはヒマラヤ、8000メートル級というどんなに経験を積んだ一流の登山家でも、命を駆けずには登れない山であることは間違いありません。その山に挑むのが、登山家の夫妻、そう、山の井夫妻は夫婦二人でこの8000メートル級の山に挑戦するのです。そこで繰り広げられるのは、夫婦の暖かい支えあいなどという生易しいものではありません。常に死が背中に迫る極限で、夫婦はいかに山を攻め征服したのか。ある意味、夫婦関係の極限がここにあります。

6|『人生、成り行き-談志一代記』:立川談志


この人の事が大好きだと胸を張って言う人と、こいつだけは大っ嫌いだと口角泡を飛ばしてまくしたてる人とに二分される、そんな稀代の変人、落語家立川談志。人間国宝である柳家小さんの門下に入り、若いころから天才の異名をとってはいたものの、これまた昭和の大名人古今亭志ん朝に追い抜かれ、なかなかうまくいかずに落語協会を飛び出す。そこからは自らの流派「落語立川流」を起こし、なんと文部副大臣まで務めたものの、酒が原因で副大臣をやめ、落語家の命である喉を患うも復帰して、そして弟子に看取られ大往生。人一人の人生で、よくもまあこんなに色々なことが起こる、いや談志の場合は起こすものだと呆れてしまうほどの落語界の風雲児、それが立川談志その人です。そんな立川談志が、自分の人生を振り返ってまとめたのが本書。毒舌家でひねくれ者で、そして実はシャイで照れ屋な彼が遺して行った言葉たちは、ああまさにこれこそ談志だなと思わせてくれる、皮肉のきいたものばかり。人を笑わせるために、誰よりもしかめっ面が似合った落語家。そんな稀代の変人の人生を輝かせる一冊です。

7|『成り上がり How to be BIG』:矢沢永吉


『成り行き』の次は『成り上がり』という事で。日本のロックシーンにおいて、唯一無二の輝きを今も放ち続けるBIGな男、永ちゃんこと矢沢永吉。そんな矢沢永吉の、その人生をつづった本としてファンの人達からはバイブルのように扱われているのが本書『成り上がり』です。しかし、ここに書かれているのは、ただそのファンの人間だけが共感できるようなものではありません。そこに書かれているのは、人間の本質と、現代社会を生きる人間が忘れてしまった、泥臭いほどに生き生きとした人間の在り方です。本の内容は、タイトル通り矢沢永吉がいかに成り上がってロック界の頂点に立ったのか、その一点です。ともすれば、それは特殊な世界の出来事で、一人の人間の電気のような楽しみ方しかできないのではないかと思う人もいるでしょう。しかし、読んでみればわかります。そこに書いてあるのは、がむしゃらに生きるという人生の根本。ロックンローラー矢沢永吉ではなく、人間矢沢永吉が語る、人とはこうあるべきというその姿の描写なのです。

8|『不道徳教育講座』:三島由紀夫


三島由紀夫と言えば、世界的に有名な大文豪であるとともに、自衛隊の市谷駐屯地で割腹自殺をした人間としても有名な人物。その作品の内容の硬さと、死に際の壮絶さから、どことなく気難しそうな印象を受ける人でもあります。しかし、実は三島由紀夫はユーモアのある人物。そして、三島ユーモアの傑作と言って過言ではないのが、この『不道徳教育講座』です。この作品がいかに不道徳であるかは、まずその目次を読めば一目瞭然。列挙すれば、「教師を内心バカにすべし」「大いにウソをつくべし」「人に迷惑をかけて死ぬべし」「童貞は一刻も早く捨てよ」「女からカネを搾取すべし」「醜聞(スキャンダル)を利用すべし」「友人を裏切るべし」「弱いものをいじめるべし」などなど……。もう、はっきり言って、現代ならPTAから苦情がきそうな内容です。もちろん会いようもそのまんま、しかしそこは三島由紀夫です、茶だのおちゃらけ本ではありません。そこに列挙された不道徳な内容の中に見え隠れする人生の真実。本当の不道徳は道徳の方かもしれないとさえ思える、人生を学べる一冊です。

9|『まんが道』:藤子不二雄A


日本が世界に誇る漫画家の1人。あの、ドラえもんをこの世に生み出した藤子不二雄の一人である藤子不二雄A氏が書き記した、日本のマンガ黎明期の記録、それが本書。当然、漫画です。今や、日本が世界に誇る文化となった、マンガ・アニメ文化。そんな、今では当たり前になった漫画というものが、世間から軽く見られていた時期に、若い情熱を燃やしてマンガ家になるためにトキワ荘に集った若者たちの青春群像劇。藤子不二雄の二人を筆頭に、おそ松くんの赤塚不二夫、仮面ライダーの石森正太郎、などその後の日本漫画界を作り上げた錚々たるメンバーが、まだ無名の若者として生きてきた姿を描いた傑作です。そこにあるのは、青春の葛藤、成功の喜びと挫折の苦難、そして、そんな状況を楽しく生きようとする人間の姿です。時代が進み、豊かになるにつれてなくなってしまったwか者の粗削りな情熱と、まだ見ぬ明日に根拠のない希望を抱ける力。人生の一番奥底にある何かを思い出せる名作です。

10|『竜馬がゆく』:司馬遼太郎


死ぬまでに絶対に読むべき!偉人・教養人の考え方が学べる本。そうタイトルに銘打ってはじめた書籍紹介で、最後に何を紹介するのか、実は3冊で迷いました。それが『龍馬がゆく』『翔ぶが如く』そして『坂の上の雲』の3冊、つまり、どれも青春の迸りを描いた「司馬文学」の傑作たちです。ハッキリって、このうちのどれを読んでも間違いなく楽しめますし、「死ぬまでに読むべき」という触れ込みにも「偉人・教養人の考え方が学べる」という内容にもぴったりくること間違いなしです。ですので、ここで『竜馬がゆく』をチョイスしたのは、この主人公である坂本竜馬が一番有名だからに他なりません。まったく知らない人の伝記的小説を読むのは、本をあまり読まない人にはもしかしたら苦痛かもしれない。もちろん司馬遼太郎の文章ですから、そこまで読みにくいという事はないのですが、万が一1冊目でつまづいて残りの2冊を読まなかったら、これほどもったいないことはない。そんな思いから、一番とっつきやすそうな『竜馬がゆく』を選びました。文句ない名著です、そして、この本を読んで生き方・考え方を何も学べなかったらそれは大問題だというレベルのものです。ぜひこれをきっかけに、3冊読んでいただきたい。

 

いかがでしたか?『死ぬまでに絶対に読むべき!偉人・教養人の考え方が学べる本10選』。参考になりましたでしょうか。ここでその人生や考え方を述べている人物は、ジャンルは違えど皆何かを成し遂げた人たちです。しかし、そこにあるのは、何か大きなことを成し遂げるためのハウトゥー教本ではなく、人生を充実して生きていくうえでのヒント。ぜひ読んでみて、何かを吸収してほしい本ばかりです。

この記事が気に入ったらシェアしよう!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA