教養が身に付く!大学生が読むべきオススメの本・書籍24選【一般教養や世界史、宗教学まで】

一般教養というものは、なかなか身につくものではありません。
というのも、少なくともとも大学生になるまでは、それ教えてくれるような教科はありませんし、大学で一般教養を学ぶ機会があったとしてもおそらく内容にも偏りがあります。
そこで今回はそんな一般教養を補うためのオススメ本・書籍をご紹介します。
一般教養は、デートの雑談から取引先との大事な交渉まで、あらゆる場面で活躍する大事な知識です。
大学生のうちからしっかりと身に付けておいて損はないでしょう。

1|逆説の日本史(著者:井沢元彦/小学館)


歴史の話というのは、どこに行っても通用するもの。
特に社会人、中でも上司との会話や年上の取引先との会話などでは、かなりの知識を仕入れておくべき場合があるものです。
そこでおすすめなのがこの逆説の日本史。
この本の特徴は、今まで当たり前に信じられてきた歴史的な定説を別視点から考えてみるというもの。
これで、歴史的事実の知識のみならず、歴史というものを深く見ていくにはどういう着眼点が存在するのかまで、しっかり学ぶことができます。

2|2030年世界はこう変わる(著者:米国国家情報会議/講談社)


これから来る世界について、自分はどう考えているのか。
その考えに行き着くには、まず、一般的に未来はどう変わると思われているのか、またきちんとしたシンクタンクの予想はどうなのかを知る必要があります。
予想とはいえ、あてずっぽうではいけないのです。
そこでお勧めのなのがこの本。
統計と経験則、そして知識の蓄積による未来予測の結果、押さえておくといいでしょう。

3|ブッダ(著者:手塚治虫/講談社)


言うまでもなく名作漫画「ブッダ」です。
手塚治虫という漫画界の巨匠が描く、聖人ではなくまた崇拝の対象ではない、人間ブッダの若き日の懊悩の日々。
宗教の中でも、特に仏教思想というのは、東洋的価値観が強く反映されていることもあって、論理と合理の外にある考え方が多く簡単に理解できるものではありません。
そこで、まずそのとっかかりとして、これを読むと全体像の軽い把握になることでしょう。

4|神々の午睡(著者:清水義範/講談社)


文章を使ってあらゆる表現を模索し続ける、文章のマジシャン清水義範。
その当代きっての名文筆家が、現実に存在する3大宗教をモチーフにして、その宗教というものの本質にライトに迫っているのがこの本。
当然、モチーフにしている宗教の大枠理解にも役立ちますし、宗教とは何なのかという根源にも迫る一冊。
内容も、きちんと面白いですし、作者の時な軽いジョークもまた必読の書です。

5|おもしろくても理科(著者:清水義範、西原理恵子/講談社)


前述の清水義範氏と漫画家西原理恵子氏の共著である一冊。
まさに雑学や一般教養を楽しく学べるという点で、この本の右に出るものはないというくらいに、面白おかしく里香が学べる本です。
しかもここに書いてあるものは、ほとんど小中学校の理科で習う内容。
しかし、なんとなく忘れているその知識は、新鮮な新しい知識として感じられます。
両氏共著の様々なシリーズもおすすめ。

6|サピエンス全史(著者:ユヴァル・ノア・ハラリ/河出消防)


世界史でも日本史でもなく、人類史。
人間の主としての歴史という壮大なテーマでつづられる、まさに人間そのものの履歴書とでもいうべき本がこの作品。
今なぜ人間が存在しえているのか。
その存在の過程と、存在の決定につながる長い長い時間の経過とその必然性が、手に取るようにわかる、人間理解を超えた人類理解のための名著です。
今の社会これからの人類を知るためにも必携。

7|そのときあの人はいくつ(著者:稲田雅子/小学館)


コロンブスのアメリカ発見は知っていても、その時彼がいくつだったかを知っている人は少ないものです。
そんな、知識の隙間にある、盲点。雑学の隙間産業とでもいうようなニッチなテーマに取り組んで非常に興味深い一冊になっているのが本著。
雑学とは、今の社会においては、まったく誰も知らない話ではなく付加情報です。
そうつまり「ちなみに……」から続く内容を知っているのが雑学であり、そう考えると、この本はまさに雑学の知識を増やしてくれる一冊なのです。

8|1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365(著者:ディビッド・S・キダー/文響社)


雑学本としては、異例の大ヒットを飛ばした本著。
雑学本というのは、あまりヒットしないでくれる方がその雑学を仕入れた本人にとってはうれしいものですが、逆に大ヒットとなると「知らないの?」の対象になることもあります。
そういう意味では2018年最も売れたビジネス書であり、シリーズ累計100万部を超えるこの本に関しては、きちんと押さえておく必要があります。

9|バブル 日本迷走の原点(著者:永野健二/新潮社)


最近の若い人たちの中で、悪名高きバブル経済とバブル世代。
しかし、その名前となんとなく変なことが行われていたことは知っていても、実際それがどういう契機で始まってどういう経過をたどったどんな時代だったのか、正確に知る人は少ないものです。
しかし、この時代を知ることは、そうならない新しい時代を作るために必要なこと。
災害と違って顧みられることのない、経済の人災の正体を抑えておきましょう。

10|図解雑学 宗教(著者:井上順孝/ナツメ社)


宗教の本といえば、そのほとんどはキリスト教徒イスラム教、そして仏教。
もちろんそれが世界の大半を占める宗教ではありますが、世界にはもっとたくさんのありとあらゆる宗教が存在ているのも事実。
本著は、そんな世界のあらゆる宗教についても触れてある珍しい一冊。
それどころか、日本の現代の宗教団体の解説まである、まさに宗教の教則本です。

11|経済で読み解く明治維新(著者:上念司/ベストセラーズ)


テレビでおなじみの経済評論家、上念司氏。
画面の中では舌鋒鋭い批評家である彼の、その鋭い洞察力で読み解く明治維新、それも経済という観点からのアプローチ。
これまで明治維新を語る本はたくさんありましたが、これほど本格的に経済からのアプローチは珍しく、明治維新が経済的な面でどういう意味があったのかをしっかりと知ることができます。

12|FACT FULNESS(著者:ハンス・ロリング、オーラ・ロリング/日経BP社)


賢い人ほど勘違いしている世界の真実。
オバマ前大統領やビル・ゲイツもその内容を絶賛したという、思い込みに包まれた世界の姿をわかりやすく解き明かしてくれる一冊です。
間違った事実は、よく人間を扇動するときに使います。
そんな、ミスリードに騙されず世界の本当の姿を見ること、その大切さを知る本です。

13|日本国記(著者:百田尚樹/幻冬舎)


いわゆるネトウヨという種類の思想の一つの帰結店とでもいうべき一冊。
今や、日本の言論界はネトウヨとネトサヨ、つまりネット右翼とネット左翼の2極化が進み、そのどちら思理解することから始めないと言論の場にたてないレベルになっています。
そんな中、ネトウヨといわれる人たちに愛される百田尚樹。
この本を読んであなたの思想はどちらに近いのか判定してみるといいでしょう。

14|日本が誤解される理由(著者:金慶珠/イースト・プレス)


こちらは、左翼系言論人でも有名な、金氏の著書。
いわゆる、先ほど紹介した百田尚樹氏の全く反対側の視点から日韓関係の本質に迫ろうとする一冊です。
思想や政治というのは、両面から見つめて初めて、その両者に対する認識や両者の対立軸が見えてくるもの、その大事なバランス感覚を養うには、最適の本。
百田氏の本と金氏の本、どちらがあなたの胸に迫り、納得を呼び、共感を感じるか、そこにあなたのスタンスの源流があります。

15|東大教授がおしえるやばい日本史(著者:本郷和人/ダイヤモンド社)


日本史に対する理解を、イラスト入りで簡単に学べる一冊。
しかも、その視点は、いかに過去の偉人たちが「やばい」人たちだったのかという点に絞られており、そこにある人間臭さは共感とともに興味深い知識として刻まれるでしょう。
知識というのは、興味から始まります。
日本史に全く興味はないけど、知っておきたい人向けには、最適な本です。

16|英単語の語源図鑑(著者:清水健二、すずきひろし/かんき出版)


英単語は覚えづらい、そんな人のために語源から迫っていこうというのが本著。
なのですが、その内容は、まさに英語という言語への理解を深める雑学の書であり、言語学入門とでもいうべき、かなり興味深い内容。
言語とはどう生まれ、同発展していくのか。
リバーとライバルとアライバルとデリバティブの間にどんなっ共通点があるのかを知ったとき、そこに言葉への深い理解が生まれます。

17|読書する人だけがたどり着ける場所(著者:斉藤孝/SBクリエイティブ)


この方もテレビでおなじみの斉藤孝氏。
そんな彼が、このネット全盛期の時代になぜ本を読む必要があるのかについて、しっかりとした知識と、読書に対する熱い思いで書き上げた一冊がこれ。
雑学であれ教養であれ、そのために本を読むということの本質を知っているのといないのとではその意味が変わってくる。
本から知識を得る前に、本について知っておくべきだと痛感させられる一冊。

18|平成はなぜ失敗したのか(著者:野口悠紀雄/幻冬舎)


大蔵官僚から東大教授を歴任した著者が考える、平成という失われた三十年の総括。
平成が終わり新しい時代が始まるという転換期だからこそ、まずは平成という時代がどんな時代であったのかを知るのはとても大切なこと。
まさに激動であった平成の世を超えて、新しい時代を生きるために平成の失敗から目をそらさない。
そのために読んでおきたい、日本人の歩んだ平成の記録です。

19|言ってはいけない残酷すぎる真実(著者:橋玲/新潮社)


希望的観測や人道主義、そして愛情。
そんなものによって真実がゆがめられ、本当のはそこに希望なんかないのに、人はその可能性のないものに向かって努力している。
そんな現状に待ったをかけるのがこの本。
もちろん全てが納得できる内容ではないですし、人によってはかなり不快になる人もいるかもしれません。
しかしこれも、考え方を学べる大きなチャンスです。

20|マスコミ偽善者列伝(著者:加地伸行/飛鳥新書)


マスコミという一つの正義が崩れ始めた現代にその腐敗に切り込む一冊。
日本のマスコミはなぜここまで信頼を失ってしまったのか、日本のマスコミとはいったい何なのか、誰がその衰退に拍車をかけてしまったのか。
そんな、マスコミのダークサイドに切り込む本書は、マスコミとの決別が近い現代に大きな意味のある一冊。
マスコミを無条件に信じるものに強要はない、そう知らさあれる一冊です。

21|知りたくないではすまされない(著者:江崎道朗/KADOKAWA)


現在の国際情勢を語るうえで、非常にためになる一冊。
誰もがヒラリーの勝利を信じていた先の大統領選挙で、トランプの勝利を予言していた著者が送る、目をそむけたくなる国際社会の真の姿。
いったい今、アメリカでなにが起こっているのか、日本はこの時代どうあるべきなのか。
そんなものを、いわゆる一般論に惑わされずにしっかりと見つめて解き明かしていく国際政治の地図的一冊。

22|福岡市を経営する(著者:高島宗一郎/ダイヤモンド社)


一介の地方局アナウンサーから九州一の都市の市長に転身した高島氏。
今や、世界有数に済みやすい都市として、その地位を確立しつつある福岡市は、いったいどのように出来上がり、そしてそこのは政治についてずぶの素人であった男のどんな思惑があったのか。
政治のみならず、一かならにかを成し遂げるということの意味を学ぶには最適な本です。
そして同時に、今の社会を縛っているものの正体がここにはあるのです。

23|言葉選び実用辞典(編:学研辞典編集部/学研プラス)


言葉遣いというものは、社会人の知識の第一歩。
そんな、日本人としての当然の言葉遣いについて、言葉からではなく目的から選ぶことのできる、まさに実用という名にふさわしい知識が学べる本。
生きる知識を然りと学べることの大切さがひしひしと感じられる内容で、読みたいというより持っておきたい一冊。
人生の価値を上げる本と言えます。

24|記者クラブとは(著者:寺澤雄/インシデンツ)


日本の報道自由度が途上国並みに低い原因を作っている、記者クラブ。
ニュースなどでよく聞くこの言葉だが、果たしてその実態を知っている人がどれくらいいて、その弊害について考えている人がどれくらいいるのか。
日本ジャーナリズムのがんともいえる、この日本にしかない記者クラブの実態。
そこには日本の報道の本質があります。

教養ある人生に本あり

教養とはただり式を入れる事ではありません。
知識の先にある人の考え方や、見方、そして消化の仕方を知ることこそが教養といわれるものなのです。
本を読みましょう。
たくさん本を読んで、その先にある考え方にたどり着いた時、教養がついた、と言えるのですから。

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