ビジネスパーソンの教養の基本、ビジネス書。
そんなビジネス書のランキングといえば「ビジネス書大賞」と「ビジネス書グランプリ」がその代表的なものになります。
そこで今回はその二つの章から、選ばれたビジネス書に中から本当にオススメできるビジネス書ランキングを作成しました。
ぜひビジネス書購入の際の参考にしていただければと思います。
1|SHOE DOG(著者:フィル・ナイト/東洋経済新報社)
ビジネス書大賞2018年大賞、ビジネス書グランプリ2018年第3位。
その圧倒的な本としてのクオリティから、大ベストセラーとなったこの本を、やはり現段階での1位にするべきでしょう。
ナイキという傑出した一つのブランドをその経営者が語る本書は経営というものw知るうえで本当に参考となる一冊。
一人の人間が巨大企業を作り上げ育てていくその履歴書のような本を読むことで、人間の意思と経済と、そして企業の産み出すシナジーをありありと感じることができます。
2|LIFE SHIFT(著者:リンダグラットン/東洋経済新報社)
ビジネス書大賞2017年準大賞、ビジネス書グランプリ総合グランプリ受賞。
圧倒的なリサーチ力とどうっさつ力、分析力と時代に対する理解力が生み出した、未来予知にまで到達しうる人間の能力をまざまざと感じさせたビジネス書の巨星、それが本書。
これからの社会、けれ空の世界。
そんな、いや牙峰でも生きていかなければいけない未来の世界には、いったいどんなものが待ち受けているのか、その答えがここにあるといってもいいそんな名著。
まさに、21世紀を代表する作品といってもいい一冊です。
3|HARD THING(著書:ベン・ホロウィッツ/日経BP社)
ビジネス書大賞2016年大賞、ビジネス書グランプリ2016年第3位。
巷に散見される、経営者の描いた成功の法則。
しかし、本書が大きく評価されたのはその経験が順風満帆な経験ではなく、苦難と困難に彩られているということ、そしてそれを著者が楽しんで乗り越えているというその稀有な体験がその理由。
そうつまりここに書いてあるのはある意味超越者の伝記ではなく分かち合うことのできる経験談。
ビジネスパーソンとして成長し、管理職となり、経営者になる道を夢見る人間ならば読むべき一冊です。
4|ワークルールズ!(著者:ラズロ・ポック/東洋経済新報社)
2016年ビジネス書大賞ノミネート、ビジネス書グランプリ2016年第4位。
今や世界を代表するといっていい起業、Google。
そのGoogleの人事担当者がかたる、その採用基準というだけで、それはつまり今の時代に求められる人間像の解説書とでもいうべき一冊。
そして、Googleを通して現代のトップ企業のその内情と仕組みがわかる本でもあります。
そこに書いてあるのは、内部にいる人間にしかわからない世界の頂点にある企業の本当の姿です。
5|サピエンス全史(著者:ユヴァル・ノア・ハラリ/河出書房)
ビジネス書大賞2016年大賞、ビジネス書グランプリ2016年3位。
ビジネスというものを、人間という種から解き明かそうという、視点の高い一冊。
それは、新たな時代を生きていくための教科書であり、同時に、これまでの人類を顧みてその正体を知るための教養の書でもあります。
ビジネスは、どこまで行っても人間の行う行動の一種。
そう考えれば、人間という種を見つめるこの一冊こそビジネス書の根源といえ、この先の歴史の中で、今時点の人類の姿として語り継がれる一冊なのです。
6|お金2.0(著者:佐藤航陽/幻冬舎)
ビジネス書大賞2018年審査員特別賞、ビジネス書グランプリ2018年4位。
資本主義の否定、もしくは現代の資本主義のあり方への問題提起という本は、それほど珍しくなく、むしろそのジャンルで書店が作れるほど存在します。
本書のそんなありふれたテーマの一冊であることは否めません。
しかし、その主張にために、きわめてわかりやすくそして丁寧に資本主義とは何ぞやからデータを込みで説明しているその資料価値が魅力の一冊です。
まさに、現代資本主義のテキストブックとなりえるレベルなのです。
7|革命のファンファーレ(著者:西野亮廣/幻冬舎)
2018年ビジネス書大賞ノミネート、ビジネス書グランプリ2018年グランプリ。
キングコングの西野、と言えば知らない人はいない有名お笑い芸人。
しかし、今や、日本社会の中では新進気鋭、そして異端のビジネスパーソンでありパイオニアでもあるそんな著者の渾身の一冊。
内容に関しては、賛否両論。
時代の寵児ともてはやす人もいれば、一発屋のイベンター、中には詐欺師呼ばわりをする人までいる本当に評価の別れる人物の書らしい評判。
あてゃ、あなた自身が読んで確認するしかありません。
8|世界のエリートははなぜ美意識を鍛えるのか?(著者:山口周/光文社)
ビジネス書大賞2018年準大賞。
ビジネス書の中で、コンサルティングを語るその語り口は、今や飽和状態。
そんなもはや行き着くところまで行き着いた感のある、頭打ちなビジネス書の世界で、新しく「美」というものに焦点を置いて書かれたのが本書。
ある意味、その切り口の時点で、すでに価値の高い一冊と言えます。
誰もがどこかでそうじゃないかと思いながらも、触れずに来た経営とアートの関係、ビジネスと美意識の関係をしっかりと論じ切った気鋭の名著です。
9|GRIT やりぬく力(著者:アンジェラ・ダックワース/ダイヤモンド社)
ビジネス書大賞2017年読者賞。ビジネス書グランプリ2017年4位。
ビジネス書の一つの傾向として、近年はいかに効率的に成果を出すかがクローズアップされています。
しかし、本書は、そんな日本に蔓延する省エネの哲学ではなく、現在アメリカを中心に唱えられ始めた「ハードに働く」というマインドの急先鋒な一冊。
働き方改革で、効率化と短時間労働が美徳となりつつ日本。
そんな中で、やり抜く力こそビジネスの答えだとするこの本の影響は日本の労働環境の流れを占ううえで、必読の書です。
10|いま世界の哲学者が考えていること(著者:岡本裕一朗/ダイヤモンド社)
2017年ビジネス書大賞ノミネート、2017年ビジネス書グランプリ10位。
現代思想というとっつきにくい題材を、明快に解説した本書。
あくまで初心者向けの本であって、深く哲学や現代思想に傾倒する人には物足りない一冊にはなるものの、だからこそビジネスパーソンには最適の一冊。
なぜなら、ビジネス書は哲学者になるための本ではないのです。
とはいえ、当然読みにくくはない本ですが、この本が読みにくいのではなく哲学書とはそういうものです。
11|「学力」の経済学(著者:中室牧子/ディスカヴァー・トゥエンティワン)
ビジネス書大賞2016年準大賞。
まさに名著である証として、この本はビジネス書とは言えません。教育書です。
にもかかわらず、権威あるビジネス書大賞の準大賞に選ばれるということがすでに、この本にいかに普遍的な「知」が隠されているかの何よりの証明。
教育とは、ある意味社会のインフラ、そしてそれはビジネスのインフラでもあります。
そんな教育に切り込むことによって、その現場の事象から経済を考えていくという手法は、経済を知りたい人にとってはわかりやすいことこの上なしです。
12|隷属なき道(著者:ルトガー・ブレグマン/文芸春秋)
ビジネス書大賞2018年準大賞。
説得力。それはビジネス書に関わらず、すべての本、いや全ての文章表現にとって最も大切なものでありその価値を決定づけるものです。
そういう意味で言えば、本著の説得力はまさに名文名著のレベル。
今後の社会が進んでいくべき道の先にある、ベーシックインカムやAIなどの諸問題について、しっかりと構成されるその文章は、まさに珠玉。
ビジネス書という概念を超えて、教養としてではなく、一つの娯楽として読んでもきちんと満足できる、そんなすばらしい作品です。
13|未来の年表(著者:河合雅司/講談社)
2018年ビジネス書大賞ノミネート、2018年ビジネス書グランプリ10位。
日本に有事が迫っている。
そんな危機をあおるビジネス書はたくさんあり、一部の名著を覗けば、なかなかにくだらない内容なものが多い中、本書はその数少ない名著の一冊。
いま日本が直面する問題である、少子高齢化。
これがこのまま進んでいったら社会はどうなってしまうのか、そして、そこにはどんな有事が待ち構えていて、どう立ち向かていけばいいのか。
そんな日本の進むべき先にある有事に備える処方箋として、持っておきたい一冊です。
14|人工知能は人間を超えるか(著者:松尾豊/KADOKAWA、中経出版)
ビジネス書大賞2016年審査員特別賞。
人工知能AI。
これからの明るい社会を考える上でも必要不可欠なものであり、また暗い未来を予想するうえで、最も大きなファクトでもある諸刃の剣。
しかしその本当に実態については、なんとなく便利だけどなんとなく怖いもの、という認識の人も多いはず。
そんなAIについて、スッキリとしっかりと解説してくれるのが本著。
理系の世界の出来事を論理的かつ分かりやすく説明してくれる、非常にありがたい一冊でもあります。
15|イーロン・マスク 未来を創る男(著者:アシュリー・バンズ/講談社)
ビジネス書グランプリ2017年グランプリ。
日本人にはなじみに薄いスペースXやPayPalの代表、イーロン・マスク。
いわゆるいま最も注目される経営者の伝記的が本著なのだが、やはりイーロン・マスクの伝記ともなるとそれだけでビジネス書としての価値は低くない。
アメリカでは次のジョブズとも言われているこの男は、一体いかにして今の場所に上ってきたのか。
伝記としては、そこまで特筆べきものでもないが、人物画人物だけに興味の尽きない本だ。
16|ゼロ・トゥ・ワン(著者:ピーター・ティール、ブレイク・マスターズ/NHK出版)
世界的企業家による起業家へのアドバイス。
それこそ、企業を考える人にとっては千金の値のある言葉たちではあるのですが、出は企業を考えていないビジネスパーソンにとってはどうかというと、そこにはやはり大きな価値があるといわざるを得ません。
ここに書かれているのは。ビジネスの世界での生き方。
固定化された世界の中でいかに、自分の頭の上に風穴を開けて伸びていくべきなのか。
そんなビジネスパーソンとして成長していく、その本質に通じる哲学がここにはあるのです。
17|スタンフォード式 最高の睡眠(著者:西野清治/サンマーク出版)
2018年ビジネス書大賞ノミネート。
睡眠、それをビジネスの一環と捉えた本、それが本著。
最高の眠りを手に入れることで最高の人間に近ずく、上質な眠りは上質な人間を作る。
そんな睡眠という分野にとことんこだわって追求し、そして、人間の能力にまで言及しているのが本著であり、話題と注目の一冊です。
寝るという人間の当たり前の行動に隠された、その秘密。
ビジネス書として本当に正しいのか疑問に思ったら、読んでみることをおすすめします
18|21世紀の資本(著者:トマ・ピケティ/みすず書房)
ビジネス書大賞2015年審査員特別賞、ビジネス書グランプリ2016年2位。
いま最も注目を浴びている経済学者。トマ・ピケティ
経済学の常識を覆し、新し秩序をっ世界にもたらす一冊として、発売前から大きな注目を浴びていた本著は、まさに現代人の必携の書。
もしくはビジネスパーソンのバイブルというべき本です。
もちろん内容も素晴らしいのですが、もはやここまでくると。この本を読んでいることこそが常識の範疇である、それほどの一冊です。
19|漫画 君たちはどう生きるか(著者:吉野源三郎/マガジンハウス)
2018年ビジネス書大賞ノミネート。
漫画であり、内容もビジネス書ではない。
にもかかわらず、ビジネス書大賞にノミネートされた本作は、圧倒的な支持を持ってベストセラーになったこの年を代表する書籍の一つ。
ビジネスが人間の生き方だと考えれば、確かにこれは人生について書かれた本。
しかし、やはりビジネス書ではありません。
ただ、ここ子からビジネスパーソンとしてどう生きるかを学べるか否かが、大きな人生の転機になる、そう確信させる一冊でもあるのです。
20|誰が音楽をタダにした?(著者:スティーブン・ウィット/早川書房)
2017年ビジネス書グランプリ7位。
技術の進歩が一つの業界を殺す。
そういう出来事はいつの世にも存在して、その新陳代謝こそが時代の進歩というもの、ではあるものの音楽業界の衰退はその速度そして落差共に異常極まりないもの。
そして、そんな状況を生み出した3人のキーパーソンの口から、たった小さな動きが大企業や一大産業に引導を渡すという歴史の転換点を感じられる一冊。
なにか出来過ぎた作り話を読んでいるような、真実の記録です。
一つの手段として
グランプリや大賞というのは、主催や共産の意向というものが反映される場合があります。
もちろん、すべて素晴らしい本たちなのですが、やはり参考にとどめておくといいでしょう。
そして、そこまで考えて、本をこういった小レースから選べるようになったら、本当にビジネスパーソンとして成長できたということかもしれません。
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