仕事が嫌だ!明日が憂鬱なビジネスパーソンが読むべきオススメの本・書籍10選

仕事が嫌だ!
毎日頑張るビジネスパーソンでも、「ずっと休みが続けばいいのに・・・月曜日が憂鬱・・」なんて日もありますよね。仕事が嫌だ!そんな時に手にとってほしい10冊の本をご紹介します。

1|夢をかなえるゾウ(水野敬也)

目の前の仕事や、置かれた環境を変えるために人生一発逆転したい!なんて考えてしまうときは本書を手にとってみてください。「夢をかなえるゾウ」は200万部を突破した言わずと知れたベストセラー。自分を変えて、いけてない人生を変えてやろう意気込む主人公。実際には、何も変えられない主人公の前にゾウの神様(ガネーシャ)が現れ、ニートのように住み着く物語。ガネーシャに振り回される主人公ですが、本書を読み進めるうちに「自己啓発書や成功法則の本を読んでも、成功しないのはなぜか」という疑問がとけていきます。ガネーシャと主人公のコントのようなやりとりは、純粋に物語としてもとても楽しめます。本書にかかれていることは、どこかの自己啓発書で目にしたものばかりかもしれません。しかし「知っていること」と「できている」には大きな差があります。自己啓発書で知る「やったほうがいいこと」を習慣にまで落とし込むことが多くの人はできません。人生を変えるには、習慣を変えるところから。最後に、ヒンズー教の教えを
心が変われば、態度が変わる。態度が変われば、行動が変わる。行動が変われば、習慣が変わる。習慣が変われば、人格が変わる。人格が変われば、運命が変わる。運命が変われば、人生が変わる。

2|ちょっと今から仕事やめてくる (北川恵海)

働く人にとって、仕事の時間は1日の中で多くの時間を占めます。真面目な人ほど、「仕事=人生すべて」になり仕事で壁にぶつかった時に、追い詰められてしまうかもしれません。しかし仕事での理不尽な出来事は、本人ではどうしようもないこともあります。仕事がうまくいかないと人生そのものが悪くなったように感じてしまう方は、この本を手にしてみて下さい。本書は、ブラック企業で心身共に衰弱した主人公が、無意識に線路に飛び込もうとしたところを「ヤマモト」と名乗る男に助けられたところから物語はスタートします。話のリアリティさには好みが分かれるかもしてませんが、さらっと読めて爽快な気分になれる1冊です。人生を犠牲にしてまで今の仕事にしがみつく必要はなく、生き方はいくらでもあります。時には逃げることも人生おいては必要と思えると、背負った荷物は少し軽くなるはずです。自分にとって活き活きとした人生にるすには、今いる場所を変えたほうがいい時もあります。「ヤマモト」の正体、主人公の未来がどうなるのかは本書で確かめてみてくださいね。

3|チームのことだけ、考えた。―――サイボウズはどのようにして「100人100通り」の働き方ができる会社になったか(青野慶久)

業務アプリkintoneやクラウド基盤cybozu.comを生み出し、柔軟性のあるワークスタイルに多くの企業が注目するサイボウズ株式会社。本書はサイボウズ株式会社が、離職率28%というブラック企業から、離職率4%になるまでの物語と「100人いたら100通りの働き方」が可能になるマネジメント手法がまとまっています。仕事はおもしろいけれど、今の働き方を5年後も続けられるか不安に感じている方には手にとってほしい一冊です。今では、育児介護休業制度や副業自由などユニークな人事制度をもつサイボウズ株式会社。しかし10年以上前は、「夜10時まで働くのが当たり前、土日は誰かが出勤している、3人に1人が離職する」そんなブラック企業。代表自身が、育休を取得し16時には退社するなど率先してワークスタイルを変化させたことで、徐々に組織の風土や大胆な制度を導入できるようになっていく過程が丁寧に記載されています。示唆にとんだ内容になっています。創業期の猛烈な働き方が風土として定着した組織で、多様な働き方を受け入れていけばいいのか示唆に富んだ内容になっています。今、仕事が辛く感じている場合は、働き方を変えることで仕事がたのしいものに変わるかもれません。本書を参考に、組織の問題をチームで解決する糸口をつかんでください。

4|SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術(ショーン・スティーブンソン)

体が疲れていると、いつもなら簡単にできることがうまくいかないことがありますよね。「仕事がしんどい!もう何も考えたくない!」と思ったら、寝てしまったほうが案外問題は解決するかもしれません。しかし、単に寝るだけではもったいない。実は、睡眠の質を改善するだけで、身体の回復スピード、メンタルが安定するのです。本書は、睡眠と身体メンタルがどう影響するのか、脳のパフォーマンスを最大化できる睡眠法をまとめた1冊です。良質な睡眠に合う食べ物、食事方法、運動方法等の情報が網羅されています。経験則によって記載されているものもあるため、すべてを自身の生活にとりいれるのは難しいかもしれません。まずは、本書で紹介される方法をひとつでも試してみるといいかもしれませんね。

5|そうか、君は課長になったのか。(佐々木常夫)

著者の東レ経営研究所社長の佐々木常夫氏が「悩める課長」への37通の手紙がまとまった本書。上から目線の「できるリーダーの成功談」ではなく、リーダーたちへの応援がシンプルにまとまっています。著者自身、課長になった当時は、仕事での責任が増えると同時に家庭では妻が肝臓病うつ病に罹患。自閉症の長男を含む3人の子供の育児家事を一手に背負うことになります。内容はマネジメントのテクニックよりも、プライベートと仕事の両立し部下や上司へどう接するのかリーダーとしてのあり方や心構えについての記載が多くなっています。多様化する働き方の中で、志を持ち信念を貫くことで仕事が楽しく長く続けられる秘訣がつまっています。

6|働く大人のための「学び」の教科書(中原淳)

自分のスキルに頭打ちを感じる、今のスキルだけで今後も順調にキャリアが積み上げられるか疑問に感じていたら本書を手にとっていただきたい。「過去200年間人の平均寿命は伸び、2107年には主な先進国では半数以上が100歳よりも長生きする可能性がある(LIFE SHIFT/リンダ・グラットン)とも言われる時代。ビジネスパーソンたちは、10代20代で身につけたスキルだけでは通用しなくなる可能性があります。一生涯を通じて、新しいスキルを取得し学び続ける必要があるかもしれません。企業・組織における人材開発、組織開発を研究する著者が、効果的に学び変わり続けることができる方法をまとめた本書。大人が学ぶ上での原理原則ややるべき行動が体系だてて整理してあります。本書に紹介される7人の具体例を通じて、あなたにあった学びのヒントがつかめるはずです。

7|小説 言の葉の庭 (新海誠)

映画「言の葉の庭」を監督自らが小説にした本書。雨の日の公園で出会った高校の孝雄と、謎めいた女性雪野を中心とした物語です。梅雨から夏にかけてのふたりの揺れ動く心を描いた青春小説です。美しい情景の中で繰り広げられるふたりの淡い恋の話としても充分に楽しめますが、靴職人を目指す孝雄自身の夢にまっすぐな向かう姿勢は、働くことの素朴な喜びを思い出させてくれます。また仕事に行き詰まり居場所を失った雪野の姿は、どこか自分と重ねるところがあるように感じるかもしれません。壁にあたりながらも、誰かの支えで歩みをすすめるふたりの姿から多くの勇気をもらえるはずです。

8|好奇心を“天職”に変える空想教室(植松努)

小さな町工場から自家製ロケットを打ち上げ、宇宙開発の常識を逆転させた著者。2014年のTEDxSapporoスピーチをまとめたのが本書です。TEDをきっかけに現在では企業研修や講演活動、学校を行い、人の可能性を奪う「どうせ無理」を無くし夢を諦めない事の大切さを伝え続けています。未経験、コネなし、援助なし、20人にも満たない町工場から自家製のロケットを打ち上げるという経験を通じ著者が見出したどんな夢でも実現させてしまう方法。TEDでのスピーチ「思うは招く」は、Youtube再生回数300万回突破し子供だけでなく多くの大人たちの心を動かしています。今仕事で壁にぶつかっているときに手にしてほしい1冊です。夢をあきらめるのではなく、夢を実現させる方法を探し続ける勇気をもらえるはずです。

9|新装版 ほぼ日の就職論「はたらきたい。」 (ほぼ日ブックス)

ほぼ日手帳(2018年版の発売部数は78万部)を製作販売する株式会社ほぼ日が、2007年の4月から3ヶ月間にわたり連載した「ほぼ日の就職論」を1冊にまとめた本書。全部で132人の「はたらく人」が、登場します。社会に出る前の学生だけでなく、社会人として年数を重ねたビジネスパーソンにとっても心に響く内容になっています。本書には、糸井重里氏と著名人との5つの対話がWEBサイトでの連載時のまま記載されています。人事専門家、キャリア論研究者といった専門家だけでなく、組織に属さない働き方を選んだ漫画家、お笑い芸人、ミュージシャン、矢沢永吉氏が登場します。教科書的な就活本ではなく、それぞれ異なる立場から本音で「働くこと・仕事とは何か」を伝えています。はたらくことがしんどくなってしまった時に、手にとって欲しい1冊です。

10|ブータン、これでいいのだ(御手洗瑞子)

マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、ブータン政府に初代首相フェローとして勤め(2010年9月より1年間)産業育成に従事した著者。帰国後は、高品質の手編みセーターやカーディガンを届ける「気仙沼ニッティング」(宮城県気仙沼市)を起ち上げ2013年から代表取締役として活躍しています。彼女がブータンでのフェロー時代の経験をまとめたのが本書。写真も多くブータンを知るための専門書というより、ブータンの空気感や景色を味わうエッセーのような内容になっています。幸せの国と言われるブータンですが、現実は社会問題も山積み。平均寿命は日本より20歳ほど低く、貧困や経済格差、複雑な人種問題、スケジュール管理されず約束が重視されないなど抱える問題は多岐にわたります。しかし、ブータン人は、おおらかに構え日々幸せを感じている。著者がブータンで過ごす中で見つけたブータンの人々が日々を幸せに生きる上での智恵は、完璧さや勤勉さを重視する人にとっては、肩の力を抜いて日々を楽しむヒントが多くあります。自分の思考回路に新しい視点を加えてみると、何気ない仕事も楽しめるかもしれません。

いかがでしたか?どんな人でも、落ち込むことや今までの方法では壁にぶつかる時は必ずあります。「仕事が嫌だ」と感じたときに紹介した本があなたの役に立てたら嬉しいです。一旦問題から逃げる、違う視点から問題を眺めてみる、原点に戻ってみるなどあなたにあったやり方がきっと見つかるはずです。

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