これといって読みたい小説がないな、という時がありますよね。
新しい小説は読みたくても、なんとなく表紙買いしたりするのもかけにはずれた時を考えると億劫だし、電子書籍のレビューも結局当てにならないことが多い。
ということで、今回はそんなあなたに2018年話題になった小説3冊をお送りします。
少なくとも面白くないということだけは、ないですよ。
1|おらおらでひとりいぐも(著者:若竹千佐子)
今年発表された第158回芥川賞と第158回直木賞はまさに岩手県が注目された受賞先でした。
2作受賞したうちの「百年泥」は大阪が舞台でしたが、同じく受賞した「おらおらでひとりいぐも」と直木賞の「銀河鉄道の父」は岩手県が舞台。
そのなかでも「おらおらでひとりいぐも」は岩手弁を巧みに使った自由な作風で、審査員の度肝を抜く作品だったそうです。
63歳でデビューした遅咲きの新人が描く、自由な老後。ぜひ読んでみたい一冊です。
2|かがみの孤城(著者:辻村深月)
2018年本屋大賞を受賞した「かがみの孤城」
不思議なファンタジー風のミステリーで、いじけや不登校などという社会的な問題を題材に辻村作品の中でも特筆すべき名作だという人も多い作品です。
近年本屋大賞は40代以上を中心に買われることが多かったものの、今回の「かがみの孤城」は中心層が10~30代という若年層に偏っているのも、特筆すべき事実。
若者の心の琴線に触れる、少年少女の心に刺さる作品です。
3|青くて痛くて脆い(著者:住野よる)
「君の膵臓をたべたい」で小説投稿サイト「小説家になろう」からデビューした住野よる。
同作が、本屋大賞の第2位に選出され、その後も漫画化、映画化、アニメ映画化されるなどすることで一躍ベストセラー作家になりました。
そんな住野よるが自分のイメージを「膵臓」から一新したいという想いでかき上げたのがこの作品。
青春というもののすばらしさと、若さの持つ残酷さを余すことなく描き切ったこの作品は「膵臓のイメージを一新したい」という作者の想いもあながち大げさではありません。
作者の懇親の作品、読み逃したくない名作です。
話題作は面白い
話題作というのはやはりおもしろい小説が多いんですよね。
賞をとっても面白くないものも多いですし、それこそ人に勧められた本も当たり外れはあるものですが、話題になった本は、おもしろくないと話題になりませんから確率は高いです。
今回ご紹介したものも、受賞作から人気作家の作品までありますが、話題になった作品でもあります。
話題になれるだけの面白さ、ぜひ皆さんも実感してみてくださいね。
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