仕事にも慣れ、毎日忙しく働いていると・・・「自分はこのままずっとこの仕事を続けていくのだろうか、自分のキャリアは本当に今のままで良いのだろうか」と感じることがあるでしょう。そんな時はキャリアを振り返り自分を具体的に分析したりする必要があるかもしれません。少し広い視点でキャリアを俯瞰したり、発想の転換ができる、そんなビジネス本・書籍を集めてみました。少し立ち止まって自分を見つめ直してみたい時に、ぜひ手に取ってみてくださいね。
1|自分の小さな「箱」から脱出する方法(著者:アービンジャー インスティチュート/大和書房)
仕事の悩みのほとんどが、人間関係が原因とも言われています。なんかうまくいかないな・・そんな身の周りの人間関係は、実は自分が原因で引き起こしているかもしれません。
本書は、世界的ベストセラー、Google、Apple、Microsoftなどの企業が研修に採用する名著です。本書では、「相手の問題」と考えがちな出来事が、実は自分が「箱に入っている状態」だから引き起こされると説いています。解決が難しい問題とどう向き合い、いかにして人間関係を深めることができるのか、わかりやすい例とともに記載されています。自分が小さな「箱」から脱出することで、成果に繋げていくにはどうすればいいのか。ヒントがつまった1冊です。
2|未来の働き方を考えよう(著者:ちきりん/文春文庫)
働き方をめぐる環境は、大きく変化しています。20代で選んだ仕事を70代まで続けると考えているビジネスパーソンは少ないはずです。IT化、グローバリゼーション、人生の長期化 により、働き方は今後どう変化するのか、どのように対応したらいいのか方向性を示してくれる本書。戦後平均寿命は30年伸びたにもかかわらず、生き方のモデルや働き方のモデルは少ないまま。変化の激しい現代においては、過去に貯めた資産よりも世の中の変化に柔軟に対応できる能力の方が重要だと著者は言います。月間200万PVをほこる人気ブロガーちきりん氏が「人生を二回生きる」働き方を具体的に提案する人生論。働き方を模索するビジネスパーソンに手に取ってほしい1冊です。
3|「キャリア未来地図」の描き方(著者:原尻淳一、千葉智之/ダイヤモンド社)
自分はこれからどうキャリアを築いていけばいいのか。そんな「キャリア未来地図」の描き方がわかる1冊です。本書では、キャリアを 、ライスワーク(食べるための仕事)と ライフワーク(生きがい、やりたいこと)の2軸でとらえます。ライフワークもライスワークの両輪でやりがいのある仕事と人生をつくる術を伝えています。今の状態から自分のライスワークとライフワークつくり、仕事と生きがいを両立する。そんな働き方を提案してくれます。ライスワーク(食べるための仕事)と ライフワーク(生きがい、やりたいこと)の2軸を磨くことで 相乗効果が生まれ、境目がなくなりいつでもどこでもやっていける自分になれるかもしれません。 仕事でのキャリアに自信が持てなかったり、趣味や特技なんてないそんな人にとって、キャリア未来地図は強い味方になります。キャリアのために何かを犠牲にする必要はなく、今の場所でできることから考える地に足ついたキャリアの作り方ができるはずです。
4|会社を辞めても辞めなくてもどこでも稼げる仕事術(著者:藤田晋、安藤美冬、楠本 修二郎、 他/SBクリエイティブ)
どんな時にも、自分で人生を選ぶ力をどう身につければいいのか。本書では、8人のビジネスパーソンの事例をもとに、この力の身につけ方を伝えています。「100人中の1位になる自分の強みをみつけ、その強みを3つ掛け合わすことで100万人中の1位になる」といった考え方のヒントがつまっています。異なるテーマで8人の著者が書いたコンテンツが集まっているので、気になる書き手から読む、きになるテーマから読むといったように「つまみ食い」できます。8人それぞれに持論があり、全てが腹落ちすることはないかもしれません。
ヒントのなる言葉を見つけてみてくださいね。
5|採用基準(著者:伊賀泰代/ダイヤモンド社)
就職超難関企業と言われるマッキンゼーで、コンサルタント・人材育成マネージャー・採用マネージャーを歴任した伊賀氏が説く、「採用基準」。採用において論理的思考力よりもリーダーシップが重視されているが、ここで伝えるリーダーシップとは一般的なリーダーシップとは少し異なります。採用において重視されているリーダーシップとは、「チームの使命を達成するために、必要なことをやる人」。そんなリーダーシップを持つ人物がチームに複数いることが望ましいと著者は言います。そんなチームは、たったひとりがリーダーで、その他はついていくだけ。というチームよりも高い成果を出すことができると言います。このリーダーシップは、今後の日本にとっても重要な要素と言えます。「リーダーシップとはなんなのか?」この問いを軸に、現代に求められているビジネスパーソンや考え方、生き方を示唆してくれる1冊です。
6|モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書(著者:尾原和啓/幻冬舎)
お金や物や地位などをモチベーションにして仕事を頑張ることができる人もいるかもしれません。しかし苦痛にたえながら続ける努力は、楽しくて夢中で続けていることには勝てません。本書では、金や物や地位が働くモチベーションにならないビジネスパーソンの例とともに、テクノロジーの進化働く理由がどう変化するのかわかりやすくまとめられいます。人は、自分の好きな仕事に携わっているときが、最も仕事の効果があがるといいます。自身の仕事に「好き」の要素が入ることで、仕事が早くなり質も向上、かつ疲れなくなると著者はいいます。マッキンゼー、リクルート、Google、TEDxからドコモ、楽天などのあらゆるチームで学んだ著者が説く、若者のモチベーションマネージメント。本書を読み進めることで頑張るより、楽しむことで結果は出ると納得できるはずです。
7|発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術(著者:借金玉/KADOKAWA)
タイトルにあるように、発達障害を抱えた著者が、特性をいかにカバーしながら仕事を行うかをまとめた処世術ともいえる本書。注意力が不足する、精神的に不安定になりやすい、結その果仕事を失敗してしまう。度重なる試行錯誤の末に身につけた「本当に役立つ」ライフハックが詰まっています。失敗や工夫がユーモアを交えながらテンポよく伝えてくれます。
仕事や人間関係がうまくいかない、仕事がうまくいかないそんな時に、どう発想をきりかえればいいのか多くのヒントが手に入るはずです。
8|マンガでよくわかる エッセンシャル思考(著者:グレッグ・マキューン/かんき出版)
シリーズ累計20万部のベストセラー「エッセンシャル思考」の漫画版。99%の無駄を捨て1%に集中する方法、最少の時間で成果を最大にする「エッセンシャル思考」がわかりやすくつかむことができます。エッセンシャル思考が目指すのは、「より少なく、しかしより良く」そんな生き方です。忙しさで自分の人生が他人のものに感じてしまう人にとって、力になってくれる一冊です。時間がないと思っていても大丈夫、漫画版なら1時間程度で読むことができます。「最少の時間で成果を最大する」そんな仕組みをどうつくればいいのか、明日から実践できる具体的な方法がまとまっていますので、ぜひ手にしてみてくださいね。
9|その幸運は偶然ではないんです!(著者:J.D.クランボルツ/ダイヤモンド社)
成功物語は、能力が抜きん出た一部の人。そう感じている人に手に取ってほしいのが本書。本書では、「普通の人たち」がいかにしてチャンスを自分のものにして、自分自身の成功物語をつくることができるのかをわかりやすく紐解いてくれます。転機を活かして人生を変えるのに必要なのことは、ほんの少しの勇気だけ。本書には、自分の将来やキャリア、人生の選択に悩みながらも、一歩一歩進んでいったごく普通の人たちのケースがでてきます。心理学者であるキャリアカウンセラーがそれらのケースを解説しながら、変化の激しい現代でのキャリアの考え方を示してくれます。「今後一切キャリアに関する意思決定をしないでほしい」という著者のアドバイスは、多くのキャリアアドバイスとは一線を画します。しかしその真意が本書を読み進めるうちに明らかになっていきます。人生や仕事の転機に直面している人々にとって、ヒントと勇気を与えてくれるはずです。数年先のことは、誰にもわからないそんな現代では、先に職業を決めて逆算し歩みを進めることは非現実的なことかもしれません。本書では、「キャリアの8割が予期しない出来事や偶然の出会いによって決定される」と伝えいます。その偶発的な出来事を出来事待つだけでなく、自ら創り出せるように積極的に行動し、失敗をしても、学び続けていくことが大切であると本書では説きます。チャンスを呼び込むそんな生き方とはどういうことなのか、本書に登場する44人の事例をもとに答えを見つけてみてください。
10|ブラック・スワンー不確実性とリスクの本質(著者:ナシーム・ニコラス・タレブ、望月衛(訳)/ダイヤモンド社)
原書が発行されたのは、2007年。人間の思考プロセスに潜む根本的な欠陥について説いた本書は、経済、金融関係者において特に話題になりました。タイトルでもはある「ブラックスワン (黒い白鳥)」とは、「ありえない事象のこと」を指します。著者は、「ブラックスワン」には3つの特徴があるといいます。「予測できない」、「非常に強いインパクトをもたらす」「いったん起きてしまうといかにもそれらしい説明がされ、偶然には見えなくなる、最初からわかっていたような気にさせられたりすること」これがブラックスワンの特徴です。人間が歴史上の事件や今の出来事をどう見ているのか、その見方には歪みがあることをおしれてくれます。かつて西洋では、白鳥は白いものでありそのことを疑うことはありませんでした。しかしオーストラリア大陸の発見により、黒い白鳥がいることがわかりました。「白鳥は白い」とこの常識は新しい発見によってひっくり返った、「ブラック・スワン」はこの逸話からきたものです。とるに足らない些細なことに気を取られ、重大な事象には気づけないそんなカラクリを紐解いてくれます。本書ではそんな人間の特性を踏まえ「ブラック・スワン」にどう向き合えばいいのか、それを利用するにはどうすればいいのかその簡単な方法を伝えてくれます。