とにかく面白い小説本ランキング【おすすめのファンタジー小説10選】

ライトノベルの隆盛で、一大ムーブエントになりつつあるファンタジー小説。
これまで、子供を中心に人気のあったこのジャンルも、おかげで大人が胸を張って楽しめるジャンルになってきつつあります。
そこで今回は、日本と世界のファンタジー小説の中でもよりすぐりのおすすめファンタジー小説を個人的にランキングしてしてみました。
ここに登場する10の作品を読めば、ファンタジー小説の大枠が見えてくると言ってもいいくらいのラインナップでお届けいたします。

1|指輪物語(著者:J.R.R.トールキン/評論社文庫)

ファンタジーの世界といえば、魔法使いにホビット、ドワーフにエルフ。
樹人であるエントの闊歩する森に、悪い魔法使いとその手下であるオークたち……というのが、もはやテンプレのようにハイファンタジーでは使われているわけですが、その元祖がこの指輪物語。
ロード・オブ・ザ・リングとしてハリウッド映画化もされたこの作品は、まさにハイファンタジー小説のスタイルを確立した作品と言ってもいいでしょう。
特にハイファンタジーでは重要な世界観の作り込みの精緻さ、この世ではないどこか別の世界であることを感じさせるミステリアスな雰囲気と『宗教』や『呪術』といった要素、『指輪』というマクガフィン。
すべてが揃っていて、そして何もかけることなく受け継がれるファンタジーのお手本のような作品です。

2|ハリー・ポッターと賢者の石(著者:J.K.ローリング/静山社)

世界に壮絶なブームを巻き起こした、現代ファンタジーの最高傑作。
次から次に起こる事件とその中で友情を確かめあっていく子どもたちの成長物語というのが、もちろんこの物語の主題ですが、とにかく小道具の魅力が素晴らしい作品。
日本のファンタジーのように強力すぎない、ちょうど憧れやすい程度の魔法の魅力、
変な魔道具に、この世界ではありえないようなお菓子、怪しい場所、ドラゴンにグリフォンなどの魔物、巨大な蜘蛛や数々の特徴的な魔法使いたち。
そして、子供でなくとも憧れてしまうホグワーツでの日々。
憧れこそファンタジーの原動力だとすれば、流石に世界で最も売れた小説であるだけのことはある、魅力あふれる傑作です。

3|ロードス島戦記(著者:水野良/角川スニーカー文庫)

世界におけるファンタジーの代表が上の作品なら、日本のファンタジーの代表はこのロードス島戦記。
もちろん、今ある様々な日本のファンタジー小説、特にライトノベル系の小説にとっては、その源流とでも言うべき作品でその魅力は色あせないどころか、近年増しつつあると言ってもいいでしょう。
特に、読者としてではなく、小説家になろうなどの投稿サイトで、ファンタジーを書きたいと思っているひとにはぜひ読んでもらいたい小説。
というのも、この作品にはファンタジーに欠かせない王道のすべてが詰まっているからです。
ギャクやエロ、ハーレムや主人公無双を使わなくても、しっかりと魅力のあるファンタジーを書きたいなら、避けては通れない作品です。

4|無職転生(著者:理不尽な孫の手/角川/メディアファクトリー)

今や、ファンタジー小説界で最も勢いのある『小説家になろう』系の作品。
賛否両論分かれる、小説投稿サイトからの書籍化作品の中でも、その代表格と言えるのが、この「無職転生」で間違いありません。
いわゆる、主人公が無敵に近い強さを持つ『俺TUEEE系』であり、主人公が女性にもてまくるハーレム系。
そしてなにより、なろう系のファンタジー小説の代名詞とも言える、異世界転生系であるという、そのすべてが揃いそしてその後に続く同じ系列の作品のテンプレートとなったのが本作です。
ですから、コレを読んで面白いと思えばなろう系の小説はきっと面白いはずです。
そして、そう思わなければ、読まないほうがいいかもしれません。そんな試金石的作品です。

5|はてしない物語(著者:ミヒャエル・エンデ/岩波書店)

ネバーエンディング・ストーリーとして映画化された、世界三大ファンタジーの一つ。
日本においては、その名前は聞いたことがあっても、なかなかその内容をちゃんと読んだ人が少ない作品でもる本作は、間違いなく読まないと損をするレベルの名作。
元々が児童文学だったこともあって、読んだことのない人がおおいのが、もったいないことこの上なしです。
特に、お子様がいらっしゃるご家庭では、是非お子様に読ませてあげる本としてチョイスしてほしい本作、その中にあふれるのは、ここではないどこかの世界で見つかるこの世界で生きる上で必要な大切なもの。
読書のすばらしさを知ることのできる、貴重な名作なのです。

6|アルスラーン戦記(著者:田中芳樹/光文社)

日本を代表するファンタジー小説としてロードス島戦記に並ぶ作品がこのアルスラーン戦記。
もはや世界の歴史と言ってもいい名作ゲーム『ドラゴンクエスト』が巻き起こしたファンタジーブームの中で生まれた2大戦記ファンタジーの一角である本作はまさに戦記と言うにふさわしい内容。
しかも1986年に観光された本作は、2017年になるまで完結しなかったというほどに、その作品自体が日本のファンタジー史とともに歩んできた小説です。
ざんねんながら、その結末自体は賛否両論で、アマゾンのレビューもかなりアレている感があります。
しかし、それほどこの作品が愛されてきた証といえば、それは間違いのないことなのです。

7|精霊の守り人(著者:上橋菜穂子/新潮社)

リアリティという点で、まさにリアルを追求した感のある作品が本作。
というのも著者である上橋菜穂子は、オーストラリアに先住民族であるアボリジニの研究をしていた文化人類学者で、さらに古武道をたしなむ異色の作家。
そのせいか、文化に対する造詣が深く、出てくる世界観の中での人々の生活が目を瞠るほどに精緻な作り込みの上に成り立っています。
しかも、バトルシーンが良く出来ている。
人類の文化とぶどうの両者に精通した作家だからこそかける、色んな意味でリアリティに溢れるファンタジー小説です。

8|ブレイブ・ストーリー(著者:宮部みゆき/角川書店)

どんな小説のジャンルでも書いてしまえそうな、多彩な作家宮部みゆき。
そんな宮部みゆきの作り上げたファンタジー世界を思う存分楽しむことができるのが、この『ブレイブストーリ』になります。
もちろん、彼女の作る物語ですから、面白くないわけはないのです。
証拠にミステリーの一面を持ち、また、現代社会の問題ともきちんとリンクさせ、しっかりとした面白さがあるのですが、何より宮部みゆきのファンタジー好きがひしひしと感じられる作品なのです。
ある意味、もうノリノリです。
基台のストーリーテラーが、自分の好きなことを思う存分にやったら、こんな素敵な作品になるんだ、と感心させられる傑作です。

9|ダレン・シャン(著者:ダレン・シャン/小学館)

子供に読ませるファンタジーがこんなにダークでいいのか?
そんな気持ちにすらなってしまいそうな、かなり過酷な運命に翻弄される主人公を描いたダークファンタジーの傑作が本書。
ハーフバンパイアという最近ちょっと流行していた主人公の出自も魅力的ですし、何よりその世界観がダークファンタジーの良さを十二分に引き立てる魅力を持っています。
そして、最後に訪れる真実。
子供向けの小説であることは間違いないのですが、大人が読んでも間違いなく『あっと』言わせる力のある間違いのない作品です。

10|ライオンと魔女ナルニア国物語(著者:C.S.ルイス/岩波少年書店)

屋敷のある場所を通ると、そこには異世界がある。
そんな子供でなくともワクワクしてくる、それでいてある意味ファンタジーのテンプレの一つでもある設定で始まるのが、この名作『ナルニア国物語』です。
このナルニア国シリーズの特徴は、その世界観が子供っぽいこと。
それは別に悪いといっているのではなく、子供にとっては身近で、大人にとっては、本当にしっかりとノスタルジックな気分にさせてくれるという意味で、素晴らしい世界感です。
ファンタジーは現代の動は。
まさにそんな気持ちにさせてくれる作品です。

今も増え続けるファンタジーの世界

ファンタジー小説は、作者が作り出す新しい世界の物語。
ということは、新作のファンタジーが出るたびに、この世には新しい世界が生み出され続けているといういいかたも出来ます。
そう、そこにあるのは無数の世界。
きっとあなたのお気に召す、あなたの理想を叶えてくれるような世界も、どこかにあるはずなのです。

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