村上春樹|おすすめの小説本ランキング【作家名から作品を探す】

今や世界有数のノーベル賞候補である小説家の村上春樹さん。
なぜ彼がノーベル賞を取れないのか不思議でなりませんが、それでも間違いなく世界中で大きな人気を博していることは確実な日本を代表する作家さんです。
今回はそんな村上春樹さんの作品ランキングを個人が選ぶおすすめ作品順にご紹介いたします。

作品ランキング1位|ノルウェイの森(講談社)

ある意味この本のタイトルになったビートルズの曲よりも、日本では有名な作品
比較的ライトな読み口の多い村上春樹作品の中では、なかなかに手ごわい作品ではありますが、村上作品特有の空気感はやはり絶品。
売り上げ的にも世界的な知名度でいっても、間違いなく村上春樹の代表作です。
取りあえず村上春樹作品が読みたいという人はまずチャレンジしてみるといいかもしれません。
間違いなく、THE村上春樹といった作品です。

作品ランキング2位|風の歌を聴け(講談社)

最高傑作のあとは、処女作をおすすめ。
まさに村上春樹の原点であり、村上春樹という歴史が始まった瞬間であるこの作品は、少し粗削りながらも処女作とは思えない文体が、すっと心になじんでくれます。
村上春樹は、文章を読ませる作家であるというその特徴が随所にみられる一冊。
センテンス一つ一つの選び方が、初期村上春樹作品の「とらえどころのない寂寥感」を感じさせてくれます。
その伸びやかな才能の片りんに酔いしれてください。

作品ランキング3位|辺境・近境(新潮文庫)

一般的な評価は置いておくとして、個人的におすすめしたいのがこの作品。
小説ではなく旅行記ですが、こういったエッセイ的なモノの中にもやはり村上春樹の文章力の巧みさがあらわれていて、ムラカミハルキという男を主人公にした小説のような印象さえ受けます。
内容はライトで軽妙な読みやすいもの。
いきなり小説は難しいな、という方にも読んでいただけ魔牛、そうでない人が読んでもじっくりとしっかりと楽しめるオススメ作品です。

作品ランキング4位|1Q84(新潮文庫)

村上春樹作品の中でも屈指の読みやすさを誇る、一冊。
ファンタジー要素盛り、そして変わった題名でもあることから売り上げもよく知っている人も多いこの作品は、多くのハルキストが村上春樹の最高傑作と言ってはばからない作品です。
とにかくこの作品は世界観への引き込みが強いのが特徴。
読んでいるうちに時間を忘れてしまうほどに作品世界に引き込まれ、気がついたらかなりのぼりゅーm布作品を一気に読み碧÷レベルの、名作です。

作品ランキング5位|世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド(新潮文庫)

二つの世界を交互に描き、その奇妙な読み味が読者を引き付ける異色作。
様々な世界観の中で、少しづつリンクしていく二つのストーリーが、どんどんと読者の心にさざ波を掻き立てていくような仕掛けは、まさに村上春樹らしさが全開です。
こういった奇妙で変わった仕掛も、村上春樹らしいシンプルである意味サラッとした文体がうまくバランスを取っているため違和感がないのが良いですね。

作品ランキング6位|海辺のカフカ(新潮文庫)

イメージ的に少年の物語を多く書いていそうな村上春樹ですが、実はそれはごくわずか。
そんな村上春樹が、少年の心に寄り添うような言葉を紡ぎ繊細な心理描写でその心の変化をしっかりと描き切ったのがこの小説、「海辺のカフカ」です。
冒頭は少し難解で、かなりクエスチョンが浮かんでくると思いますが、ラストに向かってぐっと話が閉まってくる感覚は、極上のミステリーのようでもあります。
ある意味、少年期に読みたかったオススメの一冊です。

作品ランキング7位|羊をめぐる冒険(講談社文庫)

初期の村上春樹の代表的な小説のひとつ
現実と非現実のはざまに存在するかのような、浦上春樹の世界観がもっとも色濃く表れているといってもいい作品で、その不思議な雰囲気はまさに村上ワールド。
人間のコアな欲望にもしっかりとメスを入れる文章にもかかわらず、その繊細な文体のおかげで、何かきれいなもののような印象さえ受けてしまう。
その結果、人間に対する強い興味と愛情を生んでくれる小説です。

作品ランキング8位|ダンス・ダンス・ダンス(講談社文庫)

羊三部作。
「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」の総括ともいえる本作品は、初期村上春樹自体の総括ともいえる集大成です。
もちろん、本作単体でも十分楽しめます。
それ以外でも、基本的に村上春樹のシリーズ物は単体で楽しんでも問題ないのですが、ただ本作に関してはやはりぜひとも羊三部作を読んでからにしてほしい。
村上春樹が、村上春樹という器に満たされている、そんなおすすめ作品です。

作品ランキング9位|スプートニクの恋人(講談社文庫)

この作品は、村上春樹の恋愛小説の決定版、と勝手に思っている作品。
それくらい繊細で、そして情緒豊かにつづられていく恋愛の軌跡は、村上春樹の文体のように純粋で、そしてキラキラした感情に彩られています。
もちろんその主体は恋愛ではありません、しかし、この作品に恋愛は絶対の要素。
その読後感は、不思議な晴れやかさ。
自分で一つの恋愛を経験しそして終わったときのような、心の子がくすぐられる感覚をぜひ味わってほしい小説です。

作品ランキング10位|アンダーグラウンド(講談社文庫)

これは小説ではなくノンフィクション。
日本を震撼させた平成の悲劇、世界で最初のバイオテロであった地下鉄サリン事件の詳細を、作家の目が切り開いた問題作です。
報道が伝える、表面的な内容でも、また加害者がまわの歴史でもない。
その場にいて、そこで事件に遭遇した人たちの人間の記録。
オウム真理教という名和えが薄れている今だからこそ、村上春樹があぶり出したこの事件について、ぜひ読んでもらいたい作品です。

【番外編】騎士団長殺し(新潮文庫)

絶賛と酷評が真っ二つに分かれる、ある意味村上春樹の生涯で最も問題作ともいえる小説本。
中には村上春樹は終わったと称する人もあり、そして中にはこれこそ村上春樹の最高傑作だという人もいる、本当に不思議な作品です。
また政治的な論争に発展したことも有名で、様々な政治評論家たちの間でもかなりの論争を呼びました。
そういう意味で、今までとは少し違った読み方のできる一冊です。
私個人としチェは、ちょっとがっかりした作品ではありますが、そこまで面白くないというものでもなかった、という感想です。
皆さんも、一度読んで、これが名作か駄作か判断してみてはいかがですか?

日本のライト文学の一つの形

ライトノベルではなく、ライト文学。
小説というものが、ライフスタイルの中に取り込まれ、一つのファッションアイテムにまでなった時代、その一つの形が村上春樹とハルキストでした。
少なくとも、この人の存在が、日本人と小説のかかわり方を変えたというのは一面の真実。
ぜひ、そんな日本の小説界の存在の意味をも変えたといってもいい村上春樹の作品、一つでもたくさん読んでみることをおすすめします。

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