ビジネスパーソンに必要なものは数々あります。
それは情熱であったり、やる気であったり、それこそ健康ですとか体力なんかも必要ですが、やはり一番必要なのは蓄えている情報量。
それは、アップトゥデートな情報だけではなく、ビジネスマンとして持つべき心構えや考え方もその一つ。
そんなビジネスパーソンとして持っていなければいけない知識は、名著といわれるビジネス書から取り入れるのが一番効率的です。
そこで今回は、そんなビジネス本をご紹介いたします。
1|孫子(訳:金谷治/岩波文庫)
ビジネス本の紹介などで、必ず目にする著作、それが孫子。
古代中国で書かれた兵法の書である孫子が、なぜにここまでビジネス書として評価されているかといえば、その理由は言うまでもなく、時代を超えて共感できるその優れた内容。
奇をてらうわけでも、また、新しい何かを提案するわけでもない。
人間として当然の行動様式や、その行動様式にのっとった敵との戦い方、勝ち方、そしてそんな戦いに挑むために必要な心構えがここにあります。
2|ワタシはどうして販売外交に成功したのか(著者:フランク・ベトガー/ダイヤモンド社)
こちらも、名著と名高いビジネス本。
この本は、大手企業や一流企業の営業研修でも使われている、まさに、ビジネスをしていくうえで、必ず読んでおきたい本といっても過言ではない一冊。
デール・カーネギーが「この本のためならシカゴからニューヨークまで歩いたっていい」と発言するほどに、高い評価のゆるぎない本著。
読んだことのない人はぜひ。
3|世界は感情で動く 初めての行動経済学(著者:マッテオ・モッテリーニ/紀伊国屋書店)
今やビジネスを語るうえで欠かせない要素である「行動経済学」
この本は、そんな行動経済学を学ぶ上で、まさにビギナーにふさわしいその基本となる事柄について書かれた入門の書。
セールスにおいては売り上げに直結する考え方を、バイヤーにとってはよい買い物をする秘訣を。
すべてにおいて質の高いビジネスを行う上で重要な要素が、行動経済学にのっとって書かれています。
4|7つの習慣(著者:スティーブン・R・コヴィー/キングベアー出版)
20世紀を代表するビジネス書といえば。
そんな質問に、きっと数多くの人が本書の名前をこたえることが目に見えているほどの名著。
ビジネスだけでなく、自己啓発本としても評価が高く、人生そのものにおいて質の高い生活をするために必要な7つの習慣について書かれています。
その一つ一つの意味までしっかりと書かれていますから、あなたも習慣化してみてはいかがですか。
5|ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣(著者:本田健/大和書房)
ビジネス本としては、異例の「泣けるビジネス本」として有名な本書。
もちろん泣けるかどうかは人それぞれですが、確かにただ無機質な内容ではなく、感情を大きく揺さぶられる内容になっています。
そこに書かれているのは、お金を儲けるということの真の意味。
お金儲けは決して悪いことではなく、自分を幸せにする方法の一つであるという考え方は、ビジネスを行う上で大きな救いです。
6|道をひらく(著者:松下幸之助/PHP出版)
日本が世界に誇る経営の神様、松下幸之助。
現パナソニックの創業者であり、松下政経塾などを通じて、現代日本の政官財に大きな影響を与えた、まさに昭和の偉人です。
この本は、そんな経営の神が人として大事にしてきたことが書かれている一冊。
そして、ビジネスはなにかというよりもむしろ、ビジネスパーソンとはどうあるべきかという人としてのありようについて書かれた本でもあります。
7|論語と算盤(著者:渋沢栄一/角川ソフィア文庫)
松下幸之助が昭和の経済界の偉人なら、渋沢栄一は明治大正期の経済界の偉人。
東京証券取引所や第一国立銀行の設立にかかわった実業家で、まさに維新後の近代日本の礎を築いた希代の人物でもあります。
そんな彼が本書で表しているのは、経済と道徳の兼ね合い。
この、一見相反するものを関わり合いのある一つの概念ととらえて、道徳にのっとったお金儲けについてしっかりと語られている一冊です。
8|思考は現実化する(著者:ナポレオン・ヒル/きこ書房)
成功哲学に人生をささげた男、ナポレオン・ヒル。
彼は鉄鋼王カーネギーの提案により、20年にわたり、カーネギーの目にかなった500人のインタビューをもとに、成功という一つの事柄について研究解析した人物です。
そんな彼が残した本書は、まさに成功の解説書。
誰もが望み、誰もが目指す成功へいたる道について書いた20世紀を代表する本の一つです。
9|人を動かす(著者:デール・カーネギー/創元社)
マネジメントを学ぶ上で、避けては通れない関門のような名著。
きっと、マネジメントについて知りたいと人に相談したら、まず間違いなくまずこれをすすめてくれるはずです。
そんな、マネジメントの代表作である本書は自己啓発書のベストセラー作家の著作。
人を動かすマネージャーとして働いていくうえで、まさに、その基本中の基本が書かれている、マネージャーとしての資質を高める一冊であるといって間違いありません。
10|マネジメント[エッセンシャル版] 基本と原則 (著者:P・F・ドラッカー/ダイヤモンド社)
ドラッカーのマネジメントは、某ベストセラー小説のおかげで、ある意味日本で一番有名なビジネス書。
しかし、たとえあの小説がなかったとしても、間違いなく世界で読まれているビジネス書の中でも、トップクラスに売れている大ベストセラーです。
そこに書いてあるのは、ドラッカーのたどり着いたマネジメント理論の基本なのです。
11|金持ち父さん貧乏父さん(著者:ロバート・キヨサキ/筑摩書房)
人間はいかにしてお金持ちになるのか。
そんな、ある意味人間の欲求の根本ともいえる究極命題を、二人の人間の違いという形で浮き彫りにした大ベストセラーがこの本。
そんなこの本の中心思想は、経済自立。
ただ給料をもらうだけの生活を脱して、経済的に自立する人間を目指すなら必読です。
12|ザ・ゴール(著者:エリヤフ・ゴールドラット/ダイヤモンド社)
ビジネス書の世界では、けっこう見かける小説タイプの本書。
つぶれかけの向上をいかにして経営再建していくのかについて書かれた一冊で、まさに経営の行為率化や業務の効率化について学べる一冊です。
特に、ボトルネックに悩む人にとっては、まさにどんぴしゃりな内容。
またこのボトルネックという概念があらゆる業態に適応するものですから、業種を問わず必読の名著です。
13|ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則(著者:ジム・コリンズ/日経BP社)
本書は、時代を超えて成功し続ける企業を徹底調査してその法則を割り出そうというコンセプトの一冊。
本の中では、そんな時代を超えて成長し成功し続ける企業を「ビジョナリー・カンパニー」と名付け、その要素に徹底的に迫っていきます。
まさにそれは、成功した組織運営の見本市。
少なくとも、それを満たしてはじめて成功を狙える組織であるといえる理念がそこにあります。
14|自助論(著者:S・スマイルズ/三笠書房)
まさに自己啓発系のビジネス本としては、歴史的名著といわれるのが本書。
1853年に刊行されると、日本でも「西国立志伝」として数々の偉人に影響を与えた本であり、現在でも、有名コンサルタントや一流の経営者だけでなくサッカーの本田圭佑氏の愛読書でもある、時代を超えた名著。
それがビジネスであれなんであれ、一流の人間になるためには読んでおきたい本です。
自助の思想をぜひ取り入れてみてください。
15|生き方 人間として一番大切なこと(著者:稲森和夫/サンマーク出版)
京セラやKDDIの創業者である、日本を代表する実業家、稲森和夫氏。
そんな稲森和夫氏の成功哲学と、その成功哲学へたどり着くための生き方について書かれたのが本書です。
この本の信ぴょう性、そして有用性は、まさに、稲森和夫という日本の経済を支えた偉人の生きてきた道のりこそがその証明であり保証。
そこにあるのは、まさに役に立つ「生き方」の手引きです。
16|君主論(著者:マキャベリ/岩波文庫)
歴史の教科書にも載っている、まさに歴史的な一冊。
発行されたのは、なんと16世紀の1532年、日本ではまだ戦国武将が群雄割拠していた戦国時代の真っ最中です。
ここに書かれているのは、君主とはどうあるかという、いわゆる帝王学に近いものの考え方。
一見かび臭い理論が書かれているように思えますが、マイクロソフト日本法人の元社長や、アメリカ中央銀行元総裁の愛読書といえば印象も変わるはずです。
17|競争の戦略(著者:マイケル・ポーター/ダイヤモンド社)
経営学者のマイケル・ポーター氏が著した企業戦略のテキストともいえる本。
市場の競争に存在する「5つの競争要因」をもとにその要因を分析、いかに競合他社に対して有利な状況築いていくかについて書かれた一冊です。
もちろん、表題通りの戦略の書としても有益な一冊。
しかし、同時に、市場分析のノウハウを学ぶにも、役に立つ名著です。
18|ブルー・オーシャン戦略(著者:W・チャン・キム、レネ・モボルニュ/ダイヤモンド社)
誰にも侵されていない新しい市場、それがブルー・オーシャンと呼ばれる市場。
つまり、まだ誰にも目を着けられていない新市場をいかに発見し、その市場でどんな経営を行っていけばいいのかについて書かれているのが本書。
徹底した調査とノウハウをもとに導き出されたこの戦略は、隙間産業といわれるニッチなニーズにこたえる戦略を超えたもっと大きな新市場開拓について書かれた本です。
19|マッキンゼー式世界最強の仕事術(著者:イーサン・M・ラジエル/ソフトバンク文庫)
世界最大のコンサルティング企業である、マッキンゼー。
そんな、マッキンゼー社で行われている問題解決のプロセスやツールについて書かれているのが本書であり、それはある意味世界規模のスタンダード。
しかも、思想やそもそも論ではなく、具体的なアプローチやアクセス、手順の書かれた実用書です。
世界の常識を知る、一つの契機にしてはいかがですか。
20|ブラック・スワン(著者:ナシーム・ニコラス・タレブ/ダイヤモンド社)
ブラック・スワン(黒い白鳥)とは、思いもよらない新発見のこと。
そんな、ブラック・スワンな出来事は、人間のすべて、それこそ経済を含んだすべてのことに適用され、それ自体は予測不能だとしたのが本書。
そのうえで、いったいどのようにリスクマネジメントをしていくか。
想定外で思考停止しないためには必読の一冊です。
21|影響力の武器(著者:ロバート・B・チャルディーニ/誠信書房)
人を動かす影響力について社会心理学を中心に体系化したのが本書。
いかに他人に影響力を及ぼし、人の行動に寄与していくのか、そしてそこにいかにしてマーケティングを当てはめていくのかという広告や営業の基本ともいえる考え方について書かれています。
当然これはセールスの戦力に、そしてバイヤーの防衛力に大いに役立つ一冊です。
23|イノベーションのジレンマ(著者:クレイトン・クリステンセン/翔泳社)
なぜに大企業は滅んでいくのか。
その理由を、すべてを正しく行うからだ、という逆説的な観点で解説していくのが本著。
そんな、正しく、まっとうな経営をしていくからこそ、新興企業の仕掛ける破壊的イノベーションに対応できない大企業の姿を描いた本書はある意味新興企業の戦い方の本でもあります。
アメリカのビジネスマンなら知らない人のいない一冊です。
24|ザ・コピーライティング(著者:ジョン・ケーブルズ/ダイヤモンド社)
世界のコピーライティング指南本の原点にして最高到達点といえるのが、本書。
他のビジネス本とは違い、いかにしてコピーライティングをすべきかについて、丁寧にそして実践的にかかれた、まさに実用書。
コピーライティングの本質と、その方法。
それを知りたい人は、まずここから学ばないと「いけない」とさえ思える一冊です。
25|SHOE DOG(著者:フィル・ナイト/東洋経済新報社)
そのクオリティの多差から、映画化にまで発展したビジネス書、SHOE DOG(シュードッグ)。
世界一のスポーツ企業であるナイキの原点と、偉大なブランドのその成立に隠された秘話について語られる創業者の自伝です。
ナイキ創業の陰にあった日本との関わりなど、読み物としても一流の名著です。
2018年のベストセラービジネス本としても、一読の価値ありです。
ビジネス書はあなたの人生を彩る絵具
ビジネス本はビジネスのために読む。
もちろんそうなのですが、ご紹介した本たちは、ビジネスだけではなく、そのまま人生に応用できる哲学の書ばかり。
ビジネスのためだけでなく、人生の彩を増やす絵具として、活用してみてください。
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