言うまでもありませんが、人には心があります。もちろん、すべての生き物に心はあるのですが、中でも人間の心理というのはとても複雑なものです。複雑だからこそ、人の心理というのは多くの方にとって悩みの種になります。海外に比べると日本というのはまだまだ心や心理といった部分を軽視している部分があるのですが、そういった中でもここ最近は人の心や心理に関心を持つ方が増えており、心理学そのものが存在感を放つようになりました。心理学に関連した書籍もかなり目立つようになっています。ここでは、その中でも「死ぬまでに絶対に読むべき!おすすめの心理学の本・書籍8選【人の心を読み解く】」をご紹介していきたいと思います。
1|「なるほど!」とわかる マンガはじめての他人の心理学
『「なるほど!」とわかる マンガはじめての他人の心理学』はマンガ心理学シリーズのひとつになります。マンガ心理学シリーズはいろいろと書籍を出しており、シリーズで揃えているという方も多いようなのですが、『「なるほど!」とわかる マンガはじめての他人の心理学』に関しては「正直なところ、この1冊だけでいい」と言われるくらいの充実した内容となっています。
人というのは、相手のことを気遣うといったことができてもやはりどこかで自分の基準で考えてしまう部分があります。『「なるほど!」とわかる マンガはじめての他人の心理学』の中では、ちょうどいいと感じる距離感というのは人それぞれ違うということ、誰もが大なり小なり偏った考えを持っていることなど当たり前のことを改めて教えてくれます。みんなが自分と同じではなく、違うのが当たり前であるということに気づかせてくれるのでコミュニケーションにも余裕が出てくるでしょう。
内容がわかりやすいのはもちろんですが、イラストや漫画を通して心理学へのハードルを下げてくれているのも魅力です。心理学の入門書としても最適です。
2|プロ弁護士の「心理戦」で人を動かす35の方法
心理学のプロというとやはり心理カウンセラーを思い浮かべる方も多いでしょうが、実は一見するとあまり関係のないような職業の方が人の心理に詳しいこともあります。その代表とも言える存在が弁護士です。『プロ弁護士の「心理戦」で人を動かす35の方法』はプロの弁護士による書籍で、心理学をどのように活かしていくかがわかりやすく書かれています。
弁護士の方というのは、やはり毎日のように誰かと何かしらの交渉をしているものです。もちろん、裁判で戦うということもあるでしょう。こういった中で、心理学というのはとても重要な意味を持ってくるようになります。何かと相手のペースに巻き込まれてしまうという方にとっては、心強い1冊になるでしょう。
プロの弁護士による書籍ということでハードルの高さを感じている方もいるかもしれませんが、とてもわかりやすく書かれています。高学年であれば小学生でも読めるような内容となっていますので、難しく考えずにとりあえず読んでみるといいでしょう。これから先の人生で間違いなく役立ってくれるはずです。
3|マンガでわかる!心理学超入門
「マンガでわかる! 心理学超入門」は先でもご紹介したマンガ心理学シリーズのひとつです。文章での解説もありますが、基本的にはマンガで心理学を勉強していくことができます。超がつく入門書といったところでしょうか。心理学についてまったくの予備知識がない方やそもそも本を読むことが苦手という方でも安心して読み進めていくことができます。
こういった形式の書籍だと内容が薄っぺらになってしまうのではないかと不安になってしまう方もいるでしょうが、そういった方であればあるほど思っている以上の内容の濃さに驚かされるかと思います。対人関係はもちろん、恋愛でも活かせるような心理学についての知識がわかりやすく書かれていますので、確実に得るものがありますし、それを生活の中で活かしていくことができます。
4|嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え
『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』は特に読んでもらいたい1冊です。「嫌われる勇気」という言葉が一時期ブームのようになり、ドラマ化もされました。しかしながら、「嫌われる勇気」という言葉だけで「こういう意味なのだろう」と勘違いしたまま生きている方があまりにも多いのです。「嫌われる勇気」が意味するところをきちんと理解するためには、やはり『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』を読むことが必要になってくるのです。
「嫌われる勇気」というのは、人から嫌われるような言動をしてもいいという意味ではありません。それではただの嫌な人間になってしまいます。「嫌われる勇気」というのは、本当の自分を開示したときに人から嫌われることを恐れてはいけないという意味なのです。誰もが人の目を気にして、嫌われないように自分を偽ってしまうものですが、そういった傾向が強い方ほど『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』を読むべきです。
ちなみに、『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』は基本的に青年と哲人の対話形式で話が進んでいくことになります。ほとんどの方が青年の立場になって読むことになるかと思いますが、だからこそすんなりと哲人の教えを受け入れることができるのです。
5|「なるほど!」とわかる マンガはじめての嘘の心理学
『「なるほど!」とわかる マンガはじめての嘘の心理学』も先でご紹介したマンガ心理学シリーズのひとつになります。こちらはタイトルの通り、嘘の心理学というものがメインになってきます。ひとつの嘘もなく生きている人間というのはいません。だからこそ、嘘というのはそれこそ一生ついて回るひとつのテーマでもあるのです。
『「なるほど!」とわかる マンガはじめての嘘の心理学』は嘘についてわかりやすく解説してくれますので、嘘ばかりついてしまうという方はもちろん、嘘に騙されてばかりという方にとっても役立つ1冊となってくるでしょう。どちらかというとライトな内容に仕上がっていますので、心理学初心者の方でも安心です。
6|FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学
『FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学』はまさにタイトル通りの本になります。「人間ウソ発見器」の異名をとる元敏腕FBI捜査官が人のしぐさの意味とメカニズムについて解き明かしてくれます。人間観察が楽しくなってしまう1冊です。
一般的に人はウソをつくと顔に出ると言われていますが、実はいろいろなところにサインが出ているのです。こういったサインを見逃さないようにしていると、自信があるのかないのか、安心しているのか不安なのかといったことが手に取るようにわかります。
FBI捜査官としての経験だけではなく、ここ最近の心理学の研究結果なども踏まえていますのでとにかく実用的です。もちろん、海外だから当てはまるという部分もあるかもしれませんが、かなり信憑性の高い情報ばかりです。心理学系の書籍には結構適当な内容が書かれているものも少なくないのですが、そういったものを一蹴りしてくれる1冊とも言えるかもしれません。
7|本当に怖いキラーストレス 頑張らない、あきらめる、空気を読まない
これまでは比較的楽しみながら読むことのできる書籍を多くご紹介してきましたが、「本当に怖いキラーストレス 頑張らない、あきらめる、空気を読まない」はとことん現実的な書籍です。心理テスト感覚で楽しみながら読むのではなく、現実問題として重く受け止めながら読んでもらいたい1冊になります。
タイトルにもなっている「頑張らない」「あきらめる」「空気を読まない」というのは一見するとダメ人間の条件のように思えるかもしれませんが、ストレス社会と呼ばれるような今の時代ではこの3つを対処法として知っておく必要があります。ストレスから身を守るために、この3つをどのように活用していくのかといった部分を「本当に怖いキラーストレス 頑張らない、あきらめる、空気を読まない」から学んでいきましょう。
ちなみに、「本当に怖いキラーストレス 頑張らない、あきらめる、空気を読まない」ではさまざまな事例にも触れており、一般の方からすると憧れるような立場の方でもすさまじいストレスの中で決して幸せとは言えないような生活を送っていることがわかります。いろいろなものの見方が変わってくる1冊でもあります。
8|こころの処方箋
心理学に興味を持っている方や心理学を学んでいる方であれば、河合隼雄先生の名前は知っているでしょう。その河合隼雄先生の書籍の中でも特に高い人気を誇っているのが「こころの処方箋」です。多くの方が忘れてしまっている当たり前のことをわかりやすく解説してくれるため、いろんな意味で初心に返ることができるのです。
失礼な言い方になりますが、心理学者というのは偏った考え方をする方も少なくありません。そういった中で河合隼雄先生はとても柔軟な思考で、さまざまな可能性があることを前提に話をしてくれるのです。最初から断定するような言い方というのはほとんどなく、そういった柔らかさがあるからこそ受け入れやすいのです。河合隼雄先生の書籍すべてに言えることではあるのですが、読んでいると心がほぐれていき、優しい気持ちになります。
心が疲れているという方にとっては、まさに読むサプリメントといったところでしょうか。河合隼雄先生の書籍はいろいろと読んでもらいたいのですが、河合隼雄先生の書籍の中でも入門書と言える1冊かもしれません。
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