絶対に読むべき!経営者が読むべきオススメのビジネス本・書籍10選

経営者が読むべきビジネス本・書籍と一言で言ってもいろいろな立場があります。
というのも経営者にも様々な経営者がいて、ただ単に規模の話だけをしても一流企業の経営者から中小企業の経営者、それこそ個人事業主の方も当然、経営者です。
カテゴリーとしても最先端企業から伝統企業まで同じ観点で経営を語ることはできません。
とはいえ、その経営者としてのあり方心構え、そしてビジョンのようなものは会社の大小や種別によって異なるものではないでしょう。
そこで今回の記事では、システム論などではなく、経営をどう考えるのかという理念に偏った形でおすすめのビジネス本・書籍を紹介していきましょう。

経営者は読書家である

すべての経営者が、とは言いませんが経営者の多くは読書家であることが多いものです。
それにはいくつかの理由があり、ひとつにはそれが1つのステータスを形成するという点もあるでしょうし、また中小の経営者であるならば社交の場での話題という点は否めません。
しかし、やはり一番のポイントは客観性の確保なのだと考えられます。
経営者というのは、良くも悪くも主観的に自分のやっていることを判断するものであって、なかなか客観的第三者の意見をもらうことはありません。
そしてそれは、ともすれば独りよがりになってしまうもの。
そこで、書籍に書かれているものと自分とを比較した客観視の起点として読書が役に立つというわけなのです。
知識のない経営者が独りよがりであるのも、そこに帰結します。
知識とは、事故を知るための1つの道標になるものなのです。

時代性は大いに考慮する

こういったビジネス書を読む時、大事なことはその時代性。
特に経営者の持つ観念や思想の時代性というのは、そのまま企業のもつそれとリンクしますから、常にアップトゥデートな時代製の確保というのは必要です。
と同時に、時代性を帯びない不変の理念というもの、また同じくらい重要なもの。
危険なことは、時代性を帯びている理念を時代性を帯びていないものであると勘違いして、それに固執してしまうことであってこうなると企業は時代の中で沈滞します。
ですので、常に最先端の理念と歴史の中で変わらぬ理想の両輪をもっておくこと。
そのためには、まずは、古今東西を選ばない普遍的な価値をもった書籍で、ビジネスマインドを醸成していく必要があるのです。

経営者が読むべき!オススメのビジネス本・書籍本

1|孫子の兵法(著者:守谷洋/三笠書房)

まずこれをおすすめするのは、この孫子の兵法は兵卒の考え方ではなく将の考え方を重んじる兵法書だからです。
つまり言い換えれば、いかにして戦うかということをリーダーの思考法を中心にレクチャーしてくれるものであり、まさに歴史を超えてその価値が証明されているリーダーシップ論だからです。
もちろんビジネスは戦いだ、という陳腐な台詞をここで説明はいたしません。
ただ軍略や戦略というものが人間の心に根ざしている以上、その戦いの相手が軍隊であろうとライバル社であろうと、それこそ顧客であろうとこの兵法はまったくもってしっかりと通じるもの。
そしてその内容の正しさと有益さは、長い歴史の中で生き残っていることが何よりの証になります、
軍略の天才はいかにして人心を戦いの中で鼓舞し操っていったのか、そこまで読み取れればかなりのプラスになるでしょう。

2|ザ・コピーライティング(著者:ジョン・ケーブルズ/ダイヤモンド社)

経営者に特別な才能が必要だとすれば、それは言葉で伝える才能です。
あるときはトップセールスマンとして自社のサービスを心に響く表現で宣伝をして、またあるときはリーダーとして人を率いるカリズマティックなスピーチが必要とされます。
そう、時に営業マンであり指導者でもある経営者には簡潔な言葉を効果的に放つ素養は欠かすことはできない才能。
そして、そんな才能を伸ばすためにぜひとも読んでもらいたいのが、本書になります。
とうぜん本書を営業活動におけるマーケティングの一環として読んでおくのも必要なことですが、それだけでは損をしているも同然。
なぜなら、この本に書かれていることは、いかに伝えたい内容を簡潔にそしてエモーショナルな衝撃を持って伝えるかという「ワンフレーズ」の極意だからです。
日本の経営者はスピーチが苦手だと言われる昨今。
スティーブ・ジョブズのワンセンテンスが世界を変えたことを考えれば、スピーチ下手のままでは損をするという事実は回避できるものではありません。

3|7つの習慣(著者:スティーブン・R・コビー/キングベアー出版)

経営者には、ひとつ大事な要素があります。
それは、自分という人間そのものが企業の看板でありまた、自分の生き方そのものが部下にとっての安心感や信頼感の基本になるという要素です。
そうつまり、人間性というものはとても大事なファクターになるというわけです。
ではそんな人間性というのはいかにして生まれ、そしていかにして自分の身についていくのかについてしっかりと学ぶことができるのが子の7つの習慣です。
7つの習慣は、一般に成功する秘訣のようにいわれています。
もちろんそれは間違いではありませんし、著者の意図もそこにはあるのですが、実際これを実践してたどり着くのはビジネスパーソンとして成熟して人間のすがた。
経営者として信頼の置ける、企業の看板として企業価値を下げない経営者の姿。
そういったものになるためへの遠回りな近道が書かれているのです。

4|道をひらく(著者:松下幸之助/PHP出版)

言うまでもなく、日本が世界に誇る経営の神様松下幸之助。
この人の考え方や理念について、最も端的にわかりやすく示していることで世代を超えたベストセラーとなっているのが本書。
当然、そこに書かれているのは経営者にとってもはや聖書の一節と言っていいほどの金言ばかり。
経営者としてこれからやっていこうという時も、そしてこれまでの道のりに疑問を感じているときも、さらには経営がうまく行っていてこのままドンドン行くべき時にも大きな財産になる一冊です、
それと同時に、ここから学べるのは経営者として影響力を講師できる言葉のチョイス。
ここに書かれている松下幸之助の言葉を、意味を変えず別の言葉で言っても心には響かないという現実をしっかりと直視すればそこには言葉選びの保つ力を感じることができるはず。
それこそが、経営者の資質というものなのです。

5|ワークシフト(著者:リンダ・グラッデン/プレジデント社)

経営者に必要なもののひとつに、先見の明というものがあります。
しかしこの先見の明を言うものをみなさんがどのように手に入れているのかといえば、やはりマスコミや著名人の先読みや予測からその方向性を見出している人がほとんどです。
そしてこの本も、やはりそんな天才の導く未来予測に匹敵する先読みの書。
これからの社会がどう変革してゆき、そして価値観の変化の中で人類はどう変わっていかなければいけないのかということについて事細かに書いてある本なのです。
そしてそのすべてが気持ちが良いほどよくあたっている。
しかし、だからといってこの本の内容を丸呑みしてすべて従っていけばいいというものでもありません。
経営者であるならば、この本から学ぶことはリンダ・グラッデンの思考から、いかにして先読みをするのかという方法論なのです。
あくまで自分で先読みをする、そのスタイルを学ぶために読んでおきたい本です。

6|バカとつき合うな(共著:堀江貴文・西野亮廣/徳間書店)

まさに二人の時代の寵児によって書かれたベストセラー。
経営者として、大きな挫折や失敗を重ねながらもいまだに多くの注目を浴びている堀江貴文ことホリエモンと信者と言われるほどのファンを抱えるこちらも挫折多き人生の末今の地位を手に入れた西野亮廣。
この二人の共著から学ぶべきことはきっと多いですし得るものも少なくはないでしょう。
しかし、経営者として知っておきたいことは、そんな二人の哲学や考え方だけではありません。
この二人が時代の寵児であり、多くの若者がこの二人に影響を受けていまを生きていることを考えた時、ここから得るべき知識は今の若者のマインド、そう、時代の風のようなものです。
読めばわかりますが、中には大きく疑問を感じるような主張も少なくありません。
しかし、間違いなく今後あなたの部下となる人間の多くはこういったマインドをもった人間であることは抑えておく必要があるしょう。

7|転職の思考法(著者:北野唯我/ダイヤモンド社)

タイトルの前に「このまま今の会社にいてもいのか?と一度でも思ったら」という前置き付きのこの本。
どう考えても経営者が読むべき本のようには思われず、どちらかというと人の下で働く人が読むべき本のようですが、そこは逆転の発送。
これを経営者が読む時、その内容はガラッと変わるのです。
そう、前置きである「このまま今の会社にいてもいいのか?と一度でも思ったら」というコピーが「一度でも思われてら」に変わると考えれば、これほど有益な本も多くはありません。
つまりこれは、社員の心を読み解く本ということになるのです。
今後人手不足は企業経営者にとって最も気をつけるべきファクトであり、人材の流出は最も避けるべきデメリット。
そう考えた時、社員の転職マインドに理解示すという行為は経営者にとっては必須のもの。
まさに企業防衛の最先端と言っても過言ではありません。

8|なぜ倒産(著者:日経トップリーダー/日経BP社)

倒産という文字ほど経営者の心に深く突き刺さる文字はない。
これはもはや言うまでもないことであって、経営者を名乗るからにはこの憂き目だけには絶対に会いたくないものですが、だからといって目をそらしていいものでもありません。
企業、特に新興企業のほとんどが倒産すると言っても過言ではない現代ですから、ある意味倒産とは経営者にとって最も強く認識して置かなければいけないことでもあるのです。
そんななか、本書は23の企業の倒産に至る失敗を記した本。
つまり、成功者の成功へ導く書ではなく、失敗者の同じ過ちを繰り返さないために読む経験談という貴重な資料です。
それが倒産であれ何である、失敗はしてみないとその本当のところはわかりません。
だからこそ、この本で学ぶ必要があるのです。

9|世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか(著者:山田周/光文社)

経営とは現実的な理論の組み合わせの中にある。
そこには分析や論理、理性と言った科学的思考の効率的な組み合わせの中にこそ企業経営のノウハウが有るという考え方があり、それがこれまでの社会の基本でした。
しかし、社会はあまりに多様化し、そして多彩になってきています。
潰れるはずもないと思っていた会社が倒産し、なくなるはずもないと思っていたものの需要がなくなり、なにこれ?と言いたくなるようなものや企業我流性を極める。
そんな社会の根底には、直感と感性が物を言う自由な思考力を重視した世界の到来が存在します。
そう、今や経営者にはアーティスティックな感性やエンターテイナーの才能のようなものまでもが必要になっいる、そう訴えているのがこの本です。
2010年代に入り、だれもが経験したことのないスピードで発展していく社会。
その中で多様性をもって企業が変化し、そしてその多様性の中でうまく企業経営をしていく上で欠かせないマインドとその育成方法について書かれた、必携の書です。

10|会社に行きたくないと思った時に読む本(著者:ビジネス格言研究所/笠倉出版社)

いま、企業が直面する問題のひとつに社員のメンタルの管理があります。
これはハラスメント問題やブラック企業問題とも大きく関わっていることで、これまで金銭や職場環境などで社員に対してのメンテをしていけばよかった時代とは大きく変わりメンタルケアも大きな要素。
とうぜん、社員が精神的に満足できないことで精神疾患を発症した場合のデメリットは言うまでもありません。
しかし、それよりもむしろ、精神的な不満が募ることで小さなことでハラスメント問題が発生したりブラック企業との烙印を押されたりする危険性があるのです、
そこで、こういった本で、社員が会社のなににプレッシャーを感じどうすればそのストレスから開放されるのかという方法を学んでおくのは今後の経営者にとって重要なこと。
会社に行きたくないと思った社員を救うのは、今や会社そのものなのです。

経営とは総合力

経営とは、会社の総合力を結集して行うことですよね。
ということは、企業経営者に求められることはその総合力をいかに把握し、そのすべてにどれだけの感度を持って対応できるかということでもあります。
そのためには、やはり書物を紐解いて少しでも多くの知識を手に入れるのが最短の近道。
あなたを一流の企業経営者にする唯一の道なのです。

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