農業に興味関心がある方にオススメの漫画・コミック5選【漫画から農業の奥深さを学ぶ!】

農業という仕事が注目を浴びている現代。
様々な農業に関する書籍が出版され、ハウ・トゥー本や、農業の経験をもとに書かれたエッセイなんかも書店で多く見かけます。
となると、やはり漫画やコミックにも農業本は数多く存在します。
今回はそんな、漫画やコミックで楽しむ農業をテーマに、いま農業に興味がある人にお勧めの漫画・コミックを紹介したいと思います。

農業漫画の金字塔!累計1000万部越え「銀の匙 Silver Spoon」:荒川弘(小学館)

やはり農業系漫画でのおすすめと言えば、一番最初に思いつくのはこの漫画でしょう。
作者は言わずと知れた大ヒット漫画「鋼の錬金術師」で一世を風靡した荒川弘。
そんな超大物作家荒川弘が世に放ったこの「銀の匙」は、農業系漫画でありながらも異例の大ヒットとなり、数多くの賞も受賞する作品となりました。
この漫画で描かれるのは、一般的な農業というよりも「畜産・酪農」の分野。
もちろんそれも農業の一部ですので間違いなく農業漫画なのですが、やはり、特殊なその世界の様々な出来事には知らない人には驚きの連続となることでしょう。
この作品においても、酪農や畜産とは全く無縁の環境で育った主人公が「大蝦夷農業高校」に進学しそこで経験する様々な畜産・酪農あるあるに驚き苦悩する内容となっています。
キャッチコピーは「汗と涙と家畜の酪農青春グラフィティー」
まさにそのキャッチコピーにふさわしく、涙あり笑いあり、そして恋も青春のスポ根要素もありな、盛りだくさんの内容は一読の価値ありです。
命を扱う農業において、その中でも最もリアルな命を扱う畜産・酪農の世界。
その面白さと過酷さが、余すところなく描かれた作品です。

自然という農業の要素を萌えキャラと共に「JA~女子によるアグリカルチャー~」:鳴海なる(角川書店)

萌えキャラと農業そして雄大な自然。一見まったくもって親和性のない、むしろあり得ない組合わせが実はものすごく調和する。
そんな新しい発見を与えてくれた作品、それがこの「JA~女子によるアグリカルチャー~」です。
物語の概要は、東京で暮らしていた少女が父の再婚を理由に田舎に引っ越すことになり、その引っ越した先の田舎で相手の連れ子と共に4姉妹となって。農業ライフを満喫する。というお話。
それだけを聞くと、いわゆる萌えキャラたちが繰り広げる日常系って感じですよね。しかしながら、もちろんその認識が間違っているとは言えないのですが、それだけではないのが本作のいいところ。
まず目につくのは、しっかりと書き込まれた田舎の風景描写です。雄大で暖かくてホンワカでのんびりとした、そんな田舎の自然の良さを余すところなく書き出しているその描写は、背景が適当になりがちなほかの日常系漫画とは一線を画します。もうそれだけで、田舎に引っ越したくなることでしょう。
しかも、農業に関する知識もしっかりしていて、その描写も適当ではありません。可愛い女の子たちが繰り広げる本悪的農業漫画、ぜひお薦めです。全体的にのんびりしてて癒されますよ。

お色気農業ハーレムファンタジー?「のうりん」:原作・白鳥士郎/作画・亜桜まる(ヤングガンガンコミックス)

さて、しっかりと農業をする2作を紹介しましたが、今回はそれとは真逆のテイストの農業漫画。
いったいこの漫画の中に農業要素を加える必要があったのか?と思えるほどに農業関係なくぶっ飛んじゃっている作品、それがこの「のうりん」です。
お話の内容は、アイドルオタクの少年が農林高校に進学、そこで農業に青春をかけた変わったキャラクターと遭遇し、果ては、自分が追っかけていたアイドルまでもが転校してくるというハチャメチャなストーリー。とは言え、実はこの作品ラノベ原作でアニメ化もされている人気作なので、面白いことは面白い。
面白いというか、まぁ、一般的に言う所のお色気成分多めの漫画なので、そういう点でも非常に興味深いものとなっています。
ではそんな中で、農業に関する描写はどうなっているかというと……。これが意外とまとも。
もちろん「銀の匙」と比べてはいけませんが、お色気ハーレム学園コメディーという点を考えれば、ちょっと感心するくらいの知識に基づく描写がなされています。
なんとなく農業漫画と紹介するのがはばかられる作品ではありますが、農業要素も入っているお色気ハーレム学園漫画としては名作です。

嫁問題もこれで解決?※イケメンに限る「GREEN」:二ノ宮知子(KC KISS)

続いて紹介するのは、銀の匙に負けず劣らずの大物作家さんの作品「GREEN」です。
作者の二ノ宮知子さんはあの、アニメにドラマに映画に大ヒットを記録した「のだめカンタービレ」の作者さんでもあります。
その他にも「天才ファミリー・カンパニー」などのヒット作を持つ作者の作品ですから、物語としての完成度はもう言うまでもありませんよね。
単純に、面白いです、これ。
物語は、農家の跡とり息子に一目ぼれをした主人公が、一直線に一途に、二ノ宮ワールド全開な元気良さで猛アタックする。というお話。
とにかく、元気の良い動きの激しいラブコメを書かせたら、この作者の右に出る人はいないと思わせる面白さです。
世間には、ラブコメと称しながらもコメディー要素はどこに忘れてきたんだろうと思えるような「笑えない」コメディーが多い中、この作品はちゃんとしっかり笑えます。
そしてもちろん、農家の跡取りにアタックするのですから農業要素もばっちりです。
というより、農家の嫁になるという、ある意味農業にとって一番の難題に正面から挑んでいると言っても過言ではない内容。笑いと共に、感動が訪れる、そんな素敵な作品です。

農業は大変だけど、すごくおいしい。「リトルフォレスト」:五十嵐大介(ワイドKC アフタヌーン)

農業を伝えるとき、その素晴らしさだけでなく、その過酷さや大変さも伝えてほしいものですよね。
そんな、農業のあらゆる側面をしっかりと描き切り、そしてその結果手に入った食物のおいしさに焦点を当てた作品がこの「リトルフォレスト」です。
世の中でスローフードという言葉がささやかれるようになってずいぶん問い経ちますが、この作品に描かれている何気ない田舎の食べ物こそが、まさにスローフードそのもの。
自分で作る、自分で探す、自分で収穫し、自分で調理する。現代社会の中で人間が忘れてしまっている食べるということの原点が、この作品には溢れています。
そして、おいしく人の口に入るものを作っているという農業の原点もここにはしっかりと息づいているのです。
そうやって、当たり前の道のりを経て食物となっていく過程は、決して簡単なものではなく、苦労と手間のかかる物であること、そしてそれが尊いことがとてもよく描けています。
そして何より、五十嵐大介さんの絵柄が、そんな内容とマッチしていて本当に素晴らしい。官能さえ感じるような食事シーンは、一枚の絵としても素晴らしい出来になっています。

 

いかがでしたか?「農業に興味がある方にオススメの漫画・コミック5選 」
農業を真摯にとらえしっかりと描写したもの、農業が舞台となっている物、農業とは関係ないけど面白いもの等々、様々な漫画・コミックを取り揃えてみました。
今回ご紹介した本を読んで、それぞれにとってそれぞれの農業の魅力を感じてもらえれば幸いです。
ぜひ読んでみてください、農業云々を抜きにしても、面白い漫画ばかりですので。

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