【完結】小説家になろうのおすすめ異世界小説を勝手にランキング!

今やラノベ界の一大タイトルであるなろう系異世界もの。
殆どはテンプレ過ぎてどうなの?というものが多いのですが、中には(といっても元が多いので結構な数)思わず引き込まれてしまう面白い作品も沢山。
しかし、なろう系の特徴として途中で作者が書くのをやめたり、、出版が滞ったりするんですよね。
そこで今回は、少なくとも小説家になろうのサイト上ではきちんと完結している・・・出版的にもきっと最後までいくに違いないという作品をピックアップしてランキングしてみました。
最悪の場合ですが、出版が止まっても、なろうサイトで読めば……的な感じで、オススメすることができる作品です。
ちなみに、サブタイトルは長いものが多いので説明文中に記しておきます。

1|無職転生(著者:理不尽な孫の手/MFブックス)


サブタイトルは、~異世界いったら本気出す~。
やはりなろう系ラノベをランキングして1位にくるのはこれじゃないですかね。
いまだに総合ランキングの上位に君臨(しかも完結は2015年!)している、ある意味なろうを代表する作品と言っても過言ではない、異世界モノです。
というか、この作品がなろうにおける異世界のテンプレをつくったと言っても過言ではありません。
つまり、今売れている、もしくは人気のある異世界モノはこの無職転生の派生体と言ってもいいくらいで、にもかかわらず後続のどの作品よりもしっかりとした人気と面白さを持っている金字塔。
内容的にも人間関係や異世界でいわゆるチート納涼句を見に付けていながらも、葛藤する主人公やきっちりピンチにもおちいる単純な俺TUEEEではない面白さがあります。
でてくる女性キャラも可愛い、しかもハーレムでみんなそれぞれに可愛いというのも、まさに王道。
なんでアニメ化されないのかが、なろうファンの間では七不思議化されているほどに面白い、まさに1位にふさわしい作品です。

2|転生したらスライムだった件(著者:伏瀬 /GCノベルズ)


1位で紹介した無職転生。
小説家になろうのサイトで不動の歴代ランキング1位を誇っていたそのレジェンドを、1位の座から引きずり下ろしたのが、この転生したらスライムだった件、略して転スラ。
物語自体もとうぜん面白いのですが、どちらかと言うとアニメ化によって一気に人気が沸騰した感じですね、世間的には。
ただ、なろうファンの間ではずっと評価が高く、ランキングの上位にいた作品。
こちらも、ある意味小説家になろうの世界では一世を風靡した作品で、このあとさまざまな、弱いなにかに転生する物語がたくさん書かれることとなりました。
こういう、先駆者的で、しかもその後に類似の作品が続くものっていうのは、基本的に間違いなく面白いですよ。
物語の傾向としては、異世界転生でチート主人公、そして内政チートとしっかりと王道ですし、主人公が無性なので女性に手を出せないという設定も面白い。
最後の展開も、なかなか珍しいラストで、私は個人的には好きですね。

3|ありふれた職業で世界最強(著者:白米良/オーバーラップ文庫)


こちらも後になろう小説のテンプレと化した、いわゆる職業モノの作品。
この後に、木こりに鍛冶屋、村人、元勇者など様々な職業に転生してその職業の利点と特性を活かした異世界冒険モノが続出することになります。
しかもこの物語は、落ちこぼれモノの流行を作った作品でもあります。
異世界に転生したものの、弱いばかりに周りから落ちこぼれになって、そこで一見戦いにはつかえない能力を駆使して絶大な力を手に入れ自分を見下した人間を見返していく。
そんなカタルシスを楽しむ作品形態のまさに先駆者です。
こういった落ちこぼれモノはだいたい前半部分が暗く、どこか心の傷をえぐるような展開が多いのですが、それさえ大丈夫であれば問題なく楽しめる作品です。
序盤を読んで大丈夫だと感じたらぜひ読んでほしい。
とくに、主人公が豹変してしまうあたりはなかなかの展開と描写にぐっとくるものがありますよ。

4|本好きの下剋上(著者:香月美夜/TOブックスラノベ)


サブタイトルは、~司書になるためには手段を選んでいられません~。
なかなか変わった異世界転生のため、あまり絶大な人気を誇るということがなかったこのタイトルですが、それもここ2年で状況が激変。
なんと、ラノベ界で最も権威ある賞である、このライトノベルがすごい!で1位を獲得したんですね。
しかもなんと2017年2018年と2年連続受賞。
このライトノベルがすごい!の1位はこれまで、涼宮ハルヒ、狼と香辛料、とある魔術の禁書目録、ソードアート・オンラインなど時代を彩ってきたタイトルが獲得した賞。
今後アニメ化も決まって、今のうちに読んでおくといいだろうという作品でもあります。
内容は、ある意味今までの異世界モノとは一線を画する内容で、ただただ知識だけをもっていてなんの力もない少女というスタート、どころかむしろ周りよりも虚弱でつかえない少女として始まっていきます。
しかも、異世界で活躍していく動機は世界征服でも救世主でもなく、ただただ本を読みたいという一念のみ。
本好きであれば、わかる!と共感してしまう部分もあり、また、純粋に少女の成長譚としても楽しめ、学園モノの要素もあり、貴族モノとしても楽しめる。
いまいち押しのタイトルですね。

5|八男って、それはないでしょう!(著者:Y.A./MFブックス)


もうまったくのノンストレスでなろう系異世界者のテンプレを楽しみたいのなら本作がおすすめ。
一見不遇な生まれのように見えて、実はその不遇な生まれのおかげで異世界生活をエンジョイできるというご都合主義から始まる辺りで、ノンストレス臭がプンプン。
とにかくすべてがご都合主義、至れり尽くせり、満漢全席デザート付きとでもいいたくなるようなまさに用意された成功街道を突き進んでいくお話です。
でもそれがいいんですよ、それが。
なろう系のなかには、特に異世界系の中にはこういったノンストレス系というものが存在します。
人によって評価が分かれるのですが、おかげでアマゾンのレビューは最悪、ただただ活躍する主人公をノンストレスで見守っていくというのは刺突の娯楽としてアリです。
それこそ、本当に面白くなくて誰も読みたくないならランキング上位になったりはしません、書籍化もされません。
のんびり読むにもスキマ時間に読むにも最適な、ノンストレス作品です。

6|公爵令嬢の嗜み(著者:澪亜/カドカワBOOKS)


これもある意味なろうにテンプレをもたらした作品。
一般的に、2019年現在のなろうでは、男性ウケするのが異世界転生チートもので、女性ウケするのが悪役令嬢ものといわれているのですが、その中でも最も人気なのがこのタイトルです。
物語としては、意地悪な令嬢がバッドエンド直前で異世界に転生していたことに気づくという展開。
しかも本人がいる世界は、女子憧れのハーレム世界である乙女ゲームの中というのですから、これが女性ウケしないわけがないという至れり尽くせりの展開です。
そういう意味ではまさにチート展開(女性向け)っていう感じですね。
しかも、この後悪役令嬢モノがやはりなろうで流行しますから、読者からの指示の厚さも伺えるというものです。
なろうの異世界の作品は珍しく、特殊能力も魔法もなく、ただtだ前世の知識を駆使して成り上がっていく、元悪役ヒロインの活躍は、胸のすくものばかり。
ありきたりな主人公へのアンチテーゼとしても、楽しめる作品です。

7|LV999の村人(著者:星月子猫/KADOKAWA)


最弱職である村人に転生した主人公。
最弱系という人気のジャンル、しうかも職業モノでもある異世界転生作品であるこの作品はその設定はもちろんのこと、とにかく作者の力量のたかさで一気に物語を読み進める魅力を持った作品。
というのもこの作者、なんと高校在学中になろうではない投稿小説サイトに小説を投稿、その力量の高さから累計閲覧数2000万超という巨大作品を生み出した作者でもあるのです。
話の内容も、今では普通になってしまったコツコツ頑張って最強になった最弱職ものですが、その世界観の作り込みとギャグ展開とシリアスの配合のバランスが絶妙。
ピンチの展開も多いし、けっこうハラハラ・ドキドキさせてくれるアクション系のも小説としてもしっかりと楽しめますし、何より物語がしっかりしているので中だるみがない。
特になろう系の作品は物語の展開が早く、あまりにサクサク進んでしまうものが多いのですが、この作品はしっかり閉じクリと進んでいく作品なのでなろう系に慣れていない人にもおすすめ。

8|幼女戦記(著者:カルロ・ゼン/KADOKAWA)


厳密にはなろう掲載作品ではありませんが、なろう系の異世界ということでご紹介。
というのもこの物語に関しては、アニメ化もされていますし、とうぜん小説も人気なのですがそのタイトルがあまりにロリコンっぽいせいで敬遠している人もいるのではないかと思っての紹介です。
はっきり言って、幼女要素は主人公が幼女だ、というだけ。
いわゆる幼女がモエモエするような展開はどこにもありませんし、むしろタイトルで「幼女だ!」と思って買ってしまった人が、その場に投げ捨ててしまうくらいまったくの狂気に包まれたガチの戦記です。
どこかでみたことのあるような聞いたことのあるような世界、しかしそこは魔法が跋扈する異世界、そんな異世界で幼女の姿に転生してしまった中年サラリーマンが奮闘するお話。
何度もいいますが、内容は、タイトル詐欺もいいところの硬派そのもの。
さまざまに襲いかかってくる試練の中で、軍隊を率いて戦う圧倒的なリアリズムは、なろう系にありがちな最後はきっとみんな幸せな感じはどこにもありません。
しかし面白い。
ぜひタイトルにひるまず読んでほしい作品ですね。

9|盾の勇者の成り上がり(著者:アネコユサギ/MFブックス)


アニメの放映で、さらに人気の上がった作品。
いわゆる落ちこぼれモノの作品の中では絶大な人気を得ている作品で、こういういわゆる復習やリベンジと言うん物が好きな人にはまず間違いなくおすすめの作品です。
ただ、苦手な人にはちょっと前半の卑屈な主人公が難しいかもしれません。
意気揚々と異世界に転生して、勇者の一人に選ばれながらも、様々な罠に引っかかって人間不信に陥り、まさに卑屈の塊として冒険が始まるわけですから冒頭はかなり暗い感じです。
もう、女というだけで即ビット認定というくらい主人公の性格が曲がり切っています。
しかし、その暗い冒頭があるからこそ、冒険の中でまっとうな心を取り戻し、そして自分を見下ろしていた人間を見返す楽しみが出てくるというもの。
卑屈な主人公はいかにして救われ、成長するのか。
その成長を見守る楽しさがそこにはあります。

10|町を作る能力?!(著者:ルンパルンパ/宝島社)


サブタイトルは、 〜異世界につくろう日本都市〜。
なろう系のライトノベルの中で一大ジャンルのひとつである内政モノ。
そんな内政モノのジャンルの中で、際立って素晴らしいもののひとつが本作で、個人的には内政者の中では一番の出来だと思っています。
しかし、残念なことに後半があまりにも駆け足で終わってしまう。
この後半駆け足で終わるという展開さえなければ堂々の1位でも良かったのに!と思えるほどによくできた作品で、江戸時代の日本そっくりの世界を現代レベルに発展させるというのはかなり夢のある展開。
まるで、シムシティーを現実に体験しているような気分になる作品です。
あと、この作品もう1つ残念なところが。
それが表紙絵。
ライトノベルが売れるか売れないかは表紙絵にかかっていると言ってもいいくらい重要なものなのですが、さすがにこれはどうなの?と言った感じ。
何かと残念な、隠れた名作です。

異世界ラノベは沢山あります!

なろう系の異世界ラノベはたくさんあります、本当にたくさんあるんです。
しかし、完結している、もしくは完結しそうなものって本当に少ないですので、ちゃんと最後まで読める、もしくは読める可能性があるものを読みたいときはここから選んでみてください。
きっとお気に入りのものが見つかるはずです。

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