死ぬまでに絶対に読むべき!おすすめの異世界系ライトノベル10選【異世界召喚/転生などのラノベ本が多すぎる!】

いまやラノベといえば異世界、そういってもいいほどに異世界転生物って多いですよね。
特に現代人が異世界に行く系統はもう花盛りで、転生(死んで異世界で生まれ変わる)・召喚(転入・トリップ等)・来訪(異世界からくる)などその内容も様々。
そこで今回はそんな異世界モノをライトノベル毎にカテゴリー分けをしてしっかりとご紹介します。
ちなみに、文中に出てくるチートとは、ズルやインチキという意味です。

異世界転生系ライトノベル編

1|本好きの下克上(著者:香月美夜/TOブックス)

異世界転生といえば、もとの世界の知識と特別なスキルを使って無敵のチート主人公!
と、思いきや、この本好きの下克上は、チートどころか、ただ知識だけを持ち込んでしまっただけで、しかも一般のど庶民の家に転生してしまうお話。
ですから、そこで繰り広げられるのは過酷なサバイバル。
本さえあれば何もいらない主人公は、本どころか紙さえも手に入らない世界で、衛生観念もまともな調味料すらないような世界でまさに成り上がりの人生を努力で勝ち取っていきます。
ただただ、本を読みたいがために。
もうこの本に関しては、その主人公の涙ぐましいまでの命がけの(本当に何度も死にかけます)努力と、様々な思惑に翻弄される波乱万丈な人生がとにかく泣けます。
そして、それでも本の為だけに頑張る主人公に肩入れしたくなること間違いなし。
弱点としては、出てくる登場人物の名前が、西洋風なうえに長いので「これ誰だっけ?」な感じにもなりますが、それを指しい退いても、ラノベ界の名作の一つといっていいでしょう。

2|転生したらスライムだった件(著者:伏瀬/マイクロマガジン社)

こちらは、小説投稿サイト「小説家になろう」を代表する作品の一つ。
35歳童貞のサラリーマンが、突然暴漢に刺されて異世界転生、そしてそのまま異世界のダンジョンの中でスライムにうまれ変わるというストーリー。
というと、何か最弱の生き物に転生してサバイバルというのをイメージするかもしれませんがそうではありません。
というのも、もはや、それはスライムというには語弊があるほどの、最強能力を有した最強スライムで基本的に主人公が戦いで危うくなることはありません。
スカッと爽快な圧勝劇の連続です。
ただ、この物語の面白いところは、何もない森の中に、多くの魔物や亜人種を束ねて平和で仲良しな国を作っていこうという理想郷建設の過程。
かなり個性的な仲間が、スライムの魅力で集まってきて、そして強い仲間の気づ撫で困難に立ち向かっていく。
そんな、王道の少年漫画的「友情パワー(主従がほとんどですが)」な団結力や助け合い、仲間が傷つけられてブチ切れ!みたいな熱い展開が楽しめる小説です。
キャラクターも、本当に多彩で、かなり楽しめる作品です。

3|この素晴らしい世界に祝福を(著者:暁なつめ/角川書店)

こちらは「このすば」でおなじみ、アニメ化もされた人気作。
異世界転生=チート主人公と思っている人には新しい衝撃を与えること間違いなしな、コメディーの方向に振り切った異世界モノ。
なにせ、主人公、何の特殊能力もありません、運がいいだけです。
しかも、転生の際なにか特殊技能をあげると女神に言われ、ただその女神の態度が気に食わないという理由で、半ば投げやりにその女神を一人連れて転生するという展開。
しかも、その女神がまったく役立たずの駄女神(ダメな女神)という面白さ。
さらに異世界で冒険者を始めた主人公の周りには、極大攻撃魔法を一発しか放てない(放つと倒れる)厨2病魔法使いと守備力は最高でも攻撃力が無くただ攻撃されたいだけのドM聖騎士など役立たずばかりが集まってくる。
しかも、その役立たずたちがみんな個性的で可愛いのですから、物語が面白くないわけがありません。
驚異的な運の良さを発揮しながらもなんとか生きていく主人公と、その運の良さを台無しにし続けるダメな仲間たち。
抱腹絶倒のドタバタコメディーです。

4|無職転生(著者:理不尽な孫の手/KADOKAWA)

ただチートなだけではない壮大なファンタジーが楽しめるのが、この無職転生。
自堕落な人生を送った末死んでしまう主人公、そんな主人公は転生した異世界で、今度こそは努力してその世界を生きていこうと決意するのです。
もちろん、主人公ですから、基本的に周りが目をむくようなチート能力を持っています。
しかし、この作品の良さの一つに、チート能力を持っていながらも、そのチート差加減がとても良い加減で、弱くはないけど強すぎないという絶妙さにあります。
ですので、主人公は適度の苦労し、そして適度に挫折し、その末成功を手に入れていきます。
さらには、この物語においては、こういうラノベ系の一つの悩みどころである、主人公の魅力に引き寄せられるハーレム要因の女の子とどうなるべきかという問いの答えの一つが見どころ。
もちろん、ここでその答えを書くことはありませんが、それが本作の主題の一つである「家族愛」に大きくつながっていきます。
お話自体も、胸のすくような活躍から、努力と研鑽の日々、そして愛に包まれたほのぼのシーンもあり、胸が苦しくなるような悲しいシーンも、そしてアッと驚く展開もありで、きっと楽しめる作品です。

異世界召喚(転入・トリップ)系ライトノベル編

5|ノーゲーム・ノーライフ(著者:榎宮祐/KADOKAWA)

生粋の引きこもりゲーマー兄妹が異世界に飛ばされる、そんなお話。
しかも、そんな兄妹は、どちらも現代においては無敵のゲーマーだった二人で飛ばされた先がすべてをゲームで決定するという変わった世界。
当然そこから始まるのは、ゲーマー兄妹の圧倒的無双の日々。
と、いう説明で間違ってはいないのですが、そこは人気のラノベとそうでないラノベの違いで、当然そこではある程度の苦境というものが用意されているわけです。
その一つが、召喚先の世界において人類が最弱の種族であるということ。
そんな世界で、その無敵の兄妹は、その無敵のゲームの才能を使って、最弱の人類を率いて世界に対して喧嘩を売っていく、となればそこにはストーリーが生まれます。
しかも最終目的は、最強のゲーマーである神様というのですから、わくわくしないわけにはいきません。
物語の中で二人の主人公は、様々な特殊能力を持つ異世界の人間以外の種族と、ゲームの才能と知識と知略を持って戦っていきます。
それは、ある意味、持たざる者として生まれても頭脳をもって覆すことができる、そんな現代社会にも通じる光明にも感じられて、なかなかに感動するお話です。

6|オーバーロード(著者:丸山くがね/KADOKAWA)

悪が正義を倒す、そんな決まり事を覆した、悪が主役の物語がこれ。
ゲームの中のキャラクターのまま、そのゲームで使っていたギルドの本拠地とNPCを引き連れて異世界に飛ばされた主人公がその地で大活躍する。という話なんですが、なんと主人公はアンデッドの骸骨。
しかもその力はすがすがしいまでに最強で、異世界の人間なんかもう雑魚というか虫けら。
さらに主人公自体も、自分の仲間と仲間の残したギルドの本拠地やNPCだけを大切にし、それらを傷つけるものには容赦なく虐殺を行うという徹底した悪。
しかもアンデットになったせいで(おかげで?)殺戮に何の良心の呵責も感じないという、念の入れよう。
まさに悪逆の限りを尽くし、きっと胸糞の悪くなるような話なんだろうな、と思いきや、やっていることはかなりひどいにもかかわらず、そこにあるのはユーモアとそんな悪への感情移入。
主人公の意思を曲解して、勝手に世界征服を目指してしまう有能な部下たちや、仲間への熱い思いを忘れない主人公。
その絶妙な設定とバランスが、この物語をおもしろくしている、そんな作品です。

7|異世界居酒屋のぶ(著者:蝉川夏哉/宝島社)

異世界モノの一ジャンルとして確固たる地位を持つ「グルメ物」
基本的には、異世界の人間に現代日本の食を振舞って、その反応を楽しむというものが多いのですが、その基本的なすべてを踏襲しているのがこの作品。
まずは、とにかく出てくる食べ物がすべてうまそうで、夜中には絶対読みたくない種類の作品でもあります。
こういった異世界グルメ物の基本としては、食を振舞う内に異世界の人たちとの交流が生まれて、一品に一つのショートストーリーが存在するのですが、まさにこれはその基本形。
異世界に突然現れた居酒屋は、裏口から現世に通じていて、仕入れもばっちり。
異世界の居酒屋だからと言って、一切の制約も困難もなく、現代日本で食べることのできる居酒屋の定番料理をバンバン振舞うことができます。
そして、異世界の人たちがどんどんと虜になり、そこに大きな人間関係の輪がひろがる。
一介の兵士、職人、凄腕の軍人、傭兵、魔女と呼ばれる薬師、役人、大臣、亡国の王子から圧倒的な権力者に至るまで、様々な人間が居酒屋という空間で思い思いに食を楽しむ。
もちろん小さないざこざやトラブルはあるものの、そんな食を中心とした温かみにあふれる作品です。

8|ゼロの使い魔(ヤマグチノボル、志瑞祐/KADOKAWA)

ここまで、ある意味最新の、というほど新しくもないですが、少なくとも最近のといえるラノベを紹介してきました。
しかし、 今回紹介する「ゼロの使い魔」は2004年に刊行された、もう10年以上も(ライトノベルにおいてはかなり古い部類)前の作品となります。
しかし、れっきとした異世界モノで、しかも、当時大流行だったツンデレ主人公もの。
さらには、あまりに一時期はやったため、最近では少し控えめだったり極端に意識されないよう工夫されるようになったハーレム要素を、ド直球で惜しげもなく表現した作品でもあります。
ですから、今読むと、逆に新鮮。
ツンデレヒロインに巨乳メイド、クールな魔女っ娘など、まさにこののちテンプレ化していく男の願望むき出しの美少女たちによる、主人公の争奪戦という展開。
もうとにかくモテまくりです。
しかも、冒険と熱いバトル、感動や考えさせられる内容も含まれていて、まだラノベが一部の愛好者の物だったころの荒々しい感じがたまらない王道ラノベ。
ラノベの原点を知るという意味で、読んでみるといいかもしれませんよ。

異世界来訪系ライトノベル編

9|はたらく魔王さま!(著者:和ヶ原 聡司/KADOKAWA)

異世界モノで異色中の異色といってもいい、異世界から人がやってくるパターン。
そんな異色パターンでありながら、アニメ化をきっかけに絶大な人気を誇ることになったのが、このはたらく魔王さま!という作品。
これは、異世界から勇者に敗れた魔王が転生し、日本でファーストフードのバイトをするという話です。
しかも、そんな魔王を追っかけてきた勇者は携帯会社のテレアポとして働き、魔王の側近である大悪魔は魔王とボロアパートに同居して、一人は主夫、一人はダメニートとして生活している。
そんなまさに奇想天外でなのに親近感と生活感にあふれる小説です。
しかも、魔王も勇者も大魔族も、この世界に来たことにより、一定の状況を持たさない限りは、ほとんど一般人と変わらない能力しかありません。
ですから、ちゃんと働き、ちゃんと節約し、時にはタイムサービスに並びながら生活を営んでいくのです。
もちろんそこには、異世界からきた魔王と勇者らしいバトルのようなものはありますが、そのほとんどで社会で地道に生きることの大切さを知ることのできる、そんな物語です。

ラノベになる前の物を読むなら

10|小説家になろう(小説サイト

ラノベの紹介でこれは反則ではありますが、ラノベを知りたいならまずこのサイトに行くのが先決。
いまや、人気作品として大ヒットしているものや、アニメ原作、映画原作など様々な実績を誇るラノベ軍のほとんどは、この小説家になろうというサイトから生まれているといっても過言ではありません。
ここは、もちろん書籍化前のいわゆる素人作品もありますが、すでに書籍化されている作品が、まだ素人作品として掲載されていたころの物もそのまま残っていることが多いのが特徴。
そう、そこにあるのは、書籍化される際に洗練されていった作品たちの、まだ粗削りな元の姿。
大人の事情で書籍化できない設定や、書籍化後に生まれたエピソードがなかった場合や書籍化後に生まれたキャラがいなかった世界など、一粒で二度おいしい楽しみ方ができます。
はまったラノベやチャレンジしてみたラノベの、まだ荒々しい頃の姿を、確認してみてはいかがですか?

テンプレにはテンプレの楽しさがある

ラノベの異世界モノ、それはもはやテンプレの代名詞となっています。
中には、ラノベは異世界ばっかりで面白くないという人もいますが、しかし流行っているジャンルにはそれだからこその面白さや比較の妙があるのは事実。
ぜひ、異世界モノを楽しんでみて、それおぞれの工夫や違いを感じてみてはいかがですか?

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