【読書感想文】中学生が読書感想文を書きやすいオススメの小説・本15選

読書感想文が苦手な中学生の皆さんやそんなお子様を持つ親御さん。
8月31日が近づくにつれて、今年も読書感想文を書かなきゃいけないと思うだけでうんざりしますよね、しかも小学生のころと比べてちょっとレベルも上げなきゃいけないですしね。
高校受験を考えると、教師受けも気になるところです。
というわけで今回は、教師人の受けの良い読書感想文にぴったりなオススメの小説本15選をご紹介いたします。

1|アンネの日記(著者:アンネ・フランク/文春文庫)

戦争の惨禍を訴えるような小説本というのは、実に教師受けの良いものです。
という理由で選ぶのがもったいないくらい、しかしやっぱりその一面が大きくプラスに働くこと間違いなのがこの「アンネの日記」
というのもアンネの日記は戦争の惨禍だけではなく人種偏見という切り口でも読書感想文がかけるんですね。
しかも、アンネの日記がここまで世界中で愛されているのはそういうイデオロギー的なものだけではなく、日記文学という一つの形としてよくできているからなんですね。
いまだに創作疑惑やのちの小説家が偽造した疑惑も、あまりに出来が良いからなんですね。
ですから物語としてもしっかりと読書感想文がかける作品です。

2|坊ちゃん(著者:夏目漱石/新潮文庫)

教師受けで考えると、やはり日本文学界の親玉といわれる夏目漱石の作品は欠かせません。
もちろん夏目漱石の作品でなにを選ぶのかというのは大事な事なんですが、中学生が読んで面白いと思えるものは、やはり学園モノの側面もある「坊っちゃん」ですね。
若干文章としては古臭さがあって読みにくいかもしれません。
しかし、その内容に関しては非常にシンプルで遠回しな表現はなくコメディー要素もありますので、読み進めて文章に慣れてきたらかなりサクサクと読めるものでしょう。
しかも、ジャンル的には一応純文学。
中学生の時に純文学で読書感想文というのは、かなり将来の自信になります。

3|赤毛のアン(著者:ルーシー・モード・モンゴメリー/ポプラ社)

もしあなたの国語の先生が女性であったら、これはかなりオススメです。
もちろん外れてしまうかもしれない予想ですので必ずとは言いませんが、日本の国語好きの女性のうちかなりの確率で赤毛のアンを読んでいるのです。
ですので、赤毛のアンの感想文は、まず女性の国語教師の方は喜ぶ。
しかも、基本的に読書感想文においては海外小説というのは評価が高くて、洋書を読むというだけでポイントは高くなる傾向にあります。
もちろん内容はかなり面白いですよ。
多くの女性が赤毛のアンを読んだことで赤毛のアンフリークになってイギリスまで聖地巡礼しているのも事実ですので、もしかしたら一生の宝を見つけるかもしれません。

4|走れメロス(著者:太宰治/新潮文庫)

もちろん走れメロスでも大丈夫です。
夏目漱石のとことでも言いましたが、まず日本の文豪の小説を読むというのは読書感想文ではかなり特典が高いです。
また、国語の先生が若いころきっと太宰を読んでるんですね。
そして、もう一つかなりオススメの点があって、太宰の作品は短い作品が多く、その書籍の中に走れメロス・人間失格・桜桃・斜陽などが入るんですね。
ですから中でも一番好きな物を書くこともできるんです。
特に太宰治は、青春時代の男の子にとって、かなり心に響く内容だったりしますのでこれをきっかけに読書家になることもかなりあります。
多くの読書好きの中に太宰きっかけという人は結構多いんです。
ですので、まずは太宰から読んでみるというのは大事なことだと思いますよ。

5|羅生門(著者:芥川龍之介/青空文庫)

これも日本の文豪系ですが、やはり芥川のインパクトは強いですね。
物語は読みやすいです、短編なのでサクッと読めるのもいいですし読み込めば読み込むほど人間の内面に迫っていく話なので間違いなくオススメです。
ただ一つだけ注意点があります。
芥川の羅生門などは、かなりシンプルな作品ですので読書感想文としてある程度の分量を書かなければいけない場合はちょっと難しいです。
読んだとおりに感想を書いたらすぐ終わってしまいますからね。
ですから、羅生門で感想文を書くのでしたら、自分の経験を書いたり他の出来事と比較したりしながら内容を膨らませる工夫をするといいでしょう。
ただ、読書感想文の材料としては一級品。
内容が面白いことは言うまでもないですが、中学生で芥川を読んでいるってちょっとカッコよくないですか?

6|ホームレス中学生(著者:田村裕/幻冬舎よしもと文庫)

お笑い芸人の書いた小説といえば、ピース又吉さんの「火花」なんですが、それはやっぱりちょっと難しい。
そこでお勧めしたいのが、麒麟の田村さんが書いた「ホームレス中学生」が、感想文を書く上でかなり書きやすい本になります。
まず本当に読みやすい。
ほとんどというよりまったくもって難しい表現がなく、文章も簡潔で語りが多く読み進める上でのストレスは全くありません。
ですので、普段から本を読まない人にとってはこれはベスト。
しかも内容に関しては、社会問題というよりもむしろ家族の温かさなどにウクローズアップして感想文を書くことができるのでこれも文章を書くのが苦手な人にはいいでしょう。
そして、感動もします。
個人的にはこれを読んで泣かなかったという人はいない、というレベルです。

7|図書館戦争(著者:有川浩/角川書店)

もともとライトノベルといて書かれた図書館戦争。
出来が良かったので一般書籍として販売されたという経歴を持つ本作は、もともとライトノベルであったこともあって読みやすさに関してはかなり高評価。
しかも、そのうえで社会問題にも切り込んでいますので感想文としてのできも期待できます。
その内容は、いわゆる言論の自由を守るために戦うという内容なのですが、本を守るために戦う人たちの物語というのは読書感想文という点でテーマもしっくりきます。
また、アニメも漫画も映画もあります。
ですので、小説を読むのがどうしても難しい場合は、映像作品や漫画などを一回読んだり見たりした後で本を読んでみるとわかりやすいはずです。
中学生が読んで面白い作品ですので、その点でもかなりオススメです。

8|蒼き狼(著者:井上靖/新潮文庫)

少し難しい内容ですが、読んでみて損はないのがこの本。
特に歴史に興味がある男子中学生や戦いものに興味がある人ならばかなり胸が躍る本ですので、読書感想文を書くのを忘れて読みふけってしまう面白さです。
内容は、チンギス・ハンの物語。
東アジアの小さな国の首領でしかなかった男が、瞬く間にユーラシア大陸を席巻し、最後には世界史上最大の国家を作ったというだけでこのスケール感はワクワクしてきます。
さらに、物語の中で触れられるのはただ戦いの歴史だけではありません。
厳しい自然の中で生きるモンゴル人の姿やそこに生きる人々の生活にもしっかりと触れられているので、その視点から感想文を書いてもいいかもしれません。
色々な視点から感想文がかけるという点で、おすすめです。

9|聖の青春(著者:大崎善生/角川文庫)

将棋界に注目が集まっているこの頃ですが、そんな将棋界の一つの姿を見事に描いたのが本作。
実在に人物村山聖さんをモチーフとしたノンフィクション作品で、若くしてこの世を去った天才棋士の壮絶な生涯をまとめた名作になります。
まず、泣ける小説というのはとても感想文に書きやすいのは言うまでもありません。
それだけわかりやすく心が動かされるのですから、難しい表現を使わず簡潔に感想を書くことができるのがこういう小説の良いところです。
と同時に、一般の人にはよくわからない世界を描くものも、かなり書きやすくなります。
誰もがすぐにわかる世界の話ですとそこに余計な説明を入れるのは蛇足ですが、そうでない場合その世界観の説明はある程度入れなければ話が伝わりません。
つまり、いいかえれば、必要に駆られてかさましができるんですね。
長い文章が苦手な人にはお勧めです。

10|夜のピクニック(著者:恩田陸/新潮社)

読書感想文を書く上で、面白く読めるというのは大事なこと。
ですので、ある程度読書量があったり普段から読書に親しんでいるような人に、簡単な小説を読ませてもなかなか没入できずに逆に難しくなることも。
そこで、面白さにおいて間違いのない本ということで紹介するのが本書。
言うまでもなく、恩田陸さんは現代におけるベストセラー作家ですし、本書はその中でも人気作になりますので間違いなく面白さにおいては太鼓判。
しかも、主人公は高校生で舞台は高校の学校行事。
自分たちにあまり近すぎず、それでいて遠すぎもしないくらいの年代で、憧れを持って見ることもできる高校生が主人公の小説ですから没入感も言うことなし。
ぜひ読んで感想を書いていただきたいですね。

11|桐島部活やめるってよ(著者:朝井リュウ/集英社文庫)

部活もので、そこに隠されているのは学校生活の様々な問題。
となれば、間違いなく中学生の興味を引きますし、そこから自分の生活や自分の学校の問題まで視点を広げていけば、かなり多彩な感想文がかけること間違いなしな本作。
しかも舞台は部活、本当に学生にはありがたい題材です。
またこの物語は、かなり優秀な映画が存在します。
小説を題材にした映画が存在しても、その内容があまりに原作とかけ離れていたり面白くなかったりすると意味がありませんが、これは映画を参考にして間違いなし。
きっと、本を読む際の良い案内役として使うことができるでしょう。
ただ注意点としては、あまり学校批判のような文章にならないように気を付けること。
自分の周囲の問題に落とし込むと、よく学校批判っぽくなることがありますが、それはかなり教師受けが良くないと覚えておきましょう。

12|夏の騎士(著者:百田尚樹/新潮社)

大ベストセラー作家百田尚樹が引退を公言して発表した話題作。
こういった話題作というのは、本が好きな人間なら押さえていることが多いので、国語の先生などで読んでいる人が多くなります。
しかも、読書感想文というのは必ず褒めなくてはいけないというものでもありません。
もし、国語の先生が平和活動などをしているような先生であれば、百田尚樹の本を批判すると受けがいいでしょうし、反対に結構保守的な方なら大絶賛すれば受けはよくなります。
そして、物語自体は、かなり面白い出来になっています。
登場人物の12歳ですし、年齢的にも共感できる部分や時代的に合わない部分などその違いを感じるだけでも立派にs感想文になります。
少し癖のある選択基準ですが、こういう選択をしようという人にはお勧めです。

13|金鯱の夢(著者:清水義範/集英社文庫)

日本史好きなら間違いなくはまるのが、この金鯱の夢。
もしも豊臣秀吉に二人目の世継ぎがいて、徳川が江戸に幕府を開くことなく豊臣が名古屋に幕府を開いていたらどうなったのか?という奇想天外なIFモノの歴史小説です。
物語として、内容が面白いのはもちろんですがとにかくギャグも秀逸で面白い。
重たいところがまるでなく、また歴史の教科書と照らし合わせて読むとその魅力が倍増するような側面もありますので、学習という点においてもオススメできる作品です。
しかも、江戸時代ではなく名古屋時代ならこうなったというテーマには日本の地域ごとの文化の違いというものがテーマとして盛り込まれていて感想文に各ネタとしては切り口がたくさん。
読書嫌いの子でもサクサク読める小説です。

14|女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと(著者:西原理恵子/角川書店)

漫画家西原理恵子が書いた話題の漫画エッセイ。
かなり特殊な観点から女の子が社会で生きていくときの心構えや、親との関わり方について心をえぐる短い言葉でつづってある本です。
アマゾンレビューでもかなり賛否が分かれています、親としても読ませにくい内容の部分もあります。
しかし、女子中学生というのは男子中学生に比べて精神の成長も早く、こういった本から様々な感覚を得ることができるはずです。
しかもただ唯々諾々とその内容に猛進するのではなく、反発を感じる子もいるでしょう。
こういう賛否が分かれる本というのも、感想文の書きやすい本ですので、ぜひトライしてみて下さい。

15|天気の子(著者:新海誠/角川書店)

言うまでもなく、夏の注目映画転機のこの原作。
これについては、ネタバレするわけにはいきませんのであまり長くは書きませんが、もしこの夏劇場に行って映画を見るのであれば、間違いなくオススメの感想文の題材。
外れは、ナシです。

教師受け・読みやすさ・書きやすさ

読書感想文を選ぶ観点として、オススメなのはこの順番。
たしかに何も考えずに、特に教師受けなど考えずに読書をするというのも大切なことですが、読書感想文というのはあくまで宿題です。
ここはしっかりと開き直ってよい評価が期待できる小説本で書くことをおすすめします。

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