死ぬまでに絶対に読むべき!おすすめのビジネス書60選【本・書籍で得た知識を仕事に活かす】

きっとビジネス書を読んではいけない。

いきなりこの書き出しはテーマの全否定になってしまう。
そんなことを承知の上で書かせてもらえれば、きっとビジネス書なんてものは読むものではないと思うのです。
というのも、ビジネスに必要な知識と経験は本で学ぶものではなく、実地の仕事の中で学んでいくものであって、スターバックスの片隅で意識高めに本をめくって身につけるものではないと思うのです。
そんなことをしている暇があるのなら靴底を減らせ。という事ですね。

というわけで、仕事をする上での大事な何かを、ビジネス書からどうにかしようなんていうのはおすすめしません。
意識高い系を意識して、仕事の近道を探すためにビジネス書なんか読んじゃいけない。

それでも、やっぱりビジネス書は読もう。

前述の内容から、この流れには納得いかないとは思いますが、やはりそれでもビジネス書は読むべきなのです。

一体どういうことか?
それはビジネス書を読むことで仕事に対する考え方に幅が出る。という事なんですね。
靴をすり減らして実際の仕事経験を重ねていくことによって身につけた、自分なりのノウハウや哲学。もしくは、行き当たってしまった壁や障害。乗り越えるべき試練。
もしそういったものがすでにあるならば、ビジネス書はきっと皆様のスキルアップに役立ってくれることでしょう。
自分では気づかなかった事実や理論、はっとさせられる先人の知恵。思いがけない突破口や解決術。
そういった知識の数々が、きっと皆様の仕事に幅を持たせてくれるはずです。

というわけで、今回は「死ぬまでに絶対に読むべき!おすすめのビジネス書60選」と銘打って、お薦めのビジネス書を紹介していきたいと思います。

1|【新装版】人を動かす:D・カーネギー(創元社)

あらゆる自己啓発書の原点ともいうべきこの書は、今や、ビジネス書の定番中の定番です。
しかしながら定番の書が定番であるのは、それだけ、その内容に時代によらない普遍的な価値があるから。という事でもあります。
そして、この書がそんな定番である理由、それは、職種を選ばない人とのかかわり方の指南書だという事につきます。
人間が社会的動物である以上、人とのかかわり方のノウハウを教えてくれるこの本はただのビジネス書にとどまらず、人生の指針ともいうべき力を持っていると言っていいでしょう。
「人を動かす」というタイトルにとらわれると、何か経営哲学が書いてあるように思ってしまいますが、この本に書かれているのは、もっと根本的な人間の在り様についてです。
それはビジネスを含めた、社会での生き方と言ってもいいものです。
ビジネスや経営といった概念を超えて、基礎的人間力のアップのために、読んでみてはいかがでしょうか。

2|私はどうして販売外交に成功したのか:フランク・ベトガー(ダイヤモンド社)

次のご紹介するのはこの本。しかもやはり、どうしても『人を動かす』の後に紹介したい本ですね。
というのも、この本は『人を動かす』の著者、大富豪D・カーネギーをして「本書を1冊手にするためには、シカゴからニューヨークまででも、喜んで歩いていく 」と言わしめた一冊なのです。
つまり『人を動かす』の著者を動かした本。というわけです。
この本の著者は、不幸にも事故で腕をけがしてしまい、現役生活に別れを告げた大リーガーで、その後トップセールスマンとして名をはせた人物です。
そんな著者の記すこの本には、実際の販売営業活動の中でのユーモアを交えた実体験とともに、より実践的で具体的な方法論がつづられています。
大手商社の新人研修やでは必携の書として認知されている本ですので、営業成績をあげたいと思っている人には最高の一冊となるでしょう。

3|道をひらく:松下幸之助(PHP研究所)

続いては、日本を代表する経営者であり実業家、さらに発明家でもあるパナソニックの創業者松下幸之助の一冊です。
世界的にも「経営の神様」として知られる松下幸之助のこの本には、たった一言で、ビジネスはもちろんのこと、人生さえも動かしてしまいそうな名言がちりばめられています。
たとえば「頭で知ることも大事だが、身をもって知るということが何よりも大事。塩の辛さはなめてみてはじめてわかる 」や「早いけれども雑だというのもいけないし、ていねいだがおそいというのもいけない。念入りに、しかも早くというのが、今日の名人芸なのである」など、思わずハッとする名言が目白押しです。
非常にわかりやすい文章で、ビジネス書初心者の方はもちろん、ビジネス書になれている人にもきっと新しい発見をくれる、そんな神様の一冊。おすすめです。

4|選択の科学:シーナ・アイエンガー(文藝春秋)

2011年に放映され話題となったNHK「コロンビア白熱教室」のテキストとなっていたのがこの本。
そんなこの本は、コロンビア大学ビジネススクールの教授、シーナ・アイエンガーが20年の歳月をかけて「選択」という一つのジャンルについて研究したその集大成ともいうべき一冊。
広く販売業界に知られている、いわゆる「ジャムの法則」を提唱したのも、この教授です。
そんな著者は、この本の中で「選択権を持つことは生物の基本的欲求である」という前提をもとに、あらゆる場面での「選択」の在り方と、そのシステムの解析をしています。
この本に触れてそれを知っておくことは、様々な選択を迫られ、また様々な選択肢を用意しなければならないビジネスの現場においてきっと役に立つこと間違いなしです。
もし読むかどうか迷っているなら、手にとって読む「選択」を、ぜひ。

5|ハーバード流宴会術:児玉教仁(大和書房)

ビジネスには様々なシーンがあります。商談、プレゼン、販売、会議……そして、宴会。
ビジネスマンとして一線で働いているあなたには、その「宴会」の持つ威力と重要性については、身をもって感じているはずです。
この本は、ビジネスマンとして宴会術を極め「宴会の参加者が楽しんでいるかどうか色で分かる」という、超常的な能力まで手に入れた筆者による、最高峰の宴会術と、それによって培われる人付き合いのテクニックが書かれた本です。
ただのお座敷宴会術にとどまらない、ハーバード大学で実際に学んだリーダーシップ論やビジネス論までも「宴会術」に取り込んで完成したこの本。
宴会というただの懇親会が、この本を読んだことをきっかけに定例会議なんかよりももっと大切な時間になること請け合いです。
またこの本は、お役立ちのビジネス書であるとともに、普通に楽しい読み物としてもお勧めです。

6|動機づける力 − モチベーション理論と実践:DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部(ダイヤモンド社)

ビジネスにおいてその成功のカギを握るものはたくさんあります。
それは予算であったり知識や経験であったり、なかには、運がかかわってくることもあるでしょう。
しかし、一番必要になってくるのは、予算をうまく使い、知識や経験を伸ばし、そして巡ってくる幸運をしっかりとつかむ力。そういったすべての行動の源流となる力。そう、モチベーションです。
この本は、そういったモチベーションを高め、行動の一つ一つにしっかりと動機付けをする大切さについて述べてある、モチベ―ションマネージメントについて書いたビジネス書の傑作です。
自らが積極的に動くため、そして部下や社員を動かすため。必読の一冊と言えるでしょう。

7|ネクスト・ソサエティー − 歴史が見たことのない未来が始まる:P・F・ドラッガー(ダイヤモンド社)

いうまでもなく、経営学の大家であり、今やビジネス書のベストセラー作家と言ってもよい、P・F・ドラッガーの手による本書。
この本を手にとって読んでみていただければわかるのですが、もうこの本はビジネス書というよりも、日本の経済を予見した預言書といっていいほどの内容です。
2002年に書かれたとは思えないほどに的確に現代の日本の問題を指摘し、また、そんな時代に生き残るために必要なノウハウが詰まっています。
新しい時代という名の現代におけるトップマネジメントのありかたに迫る本書は、これからの時代を率いてゆくリーダー層のみならず、新たに起業しようと考える人にとっても必携の、未来の歴史学ともいうべき新しいビジネス書として、ぜひ読んでおきたい一冊です。

8|やってのける − 意志力を使わずに自分を動かす:ハイディ・グラント・ハルバートン(大和書房)

この本の著者であるハイディ・グラント・ハルバートンはコロンビア大学の心理学博士でありモチベーションと目標達成の分野においてその名を世界に知らしめる人物です。
そんな著者にとって、この本はまさにその研究の集大成。そして、そんな集大成ともいえるこの本だからこそ、驚くほどに常識を覆すモチベーションマネジメント術が紹介されています。
そして、そんな本書に書かれているモチベーションマネジメント術は、よくある精神論ではなく、あくまで理論的でまた実践的なシステム論。
頭ではわかっていてもなかなか行動に出すことが出来ない。そんなビジネスにおいて大きな弱点を克服したくても、いったいどのようにすればいいのかわからない人にとって、これほど的確な処方箋はない。と言える一冊です。

9|ストーリーとしての競争戦略 − 優れた戦略の条件:楠木健(東洋経済新報社)

時として、ビジネスというものはその大半が「競争原理」に基づいて動いてゆくものですよね。
そして、その競争にいかにして勝ち残るかという「競争戦略」こそが、ビジネスにおいて重要な成功をもたらすカギとなるはずです。
本書はそんな「競争戦略」の重要な点を、「思わず人に話したくなるようなストーリーにある」と銘打ち、実際に各界で活躍する「面白いストーリー」と共に紹介する一冊となっています。
例えば、なぜ松井秀喜は社会的成功を手にしたのか。など、興味を引く内容は読み物としても非常に面白味のある内容です。
ビジネスにおいて不可欠な「競争戦略」を学ぶ上で、必要なストーリーを教えてくれる、そんな一冊です。

10|経営戦略を問い直す:三品和広(ちくま新書)

今の時代、企業においてもまた個人のビジネスマンにおいても、そのビジネスを成功させるためには様々な戦略が必要であるとされています。
しかし本書では、その戦略自体に疑問を投げかけ「そもそもそれは戦略と呼べるのか」と問いかける一冊となっています。
「戦略」とは長期的かつ横断的視野を持ったものでなければなりません。しかし、日本においては現場現場の判断で行われる短期的な「戦術」になってしまっていると警鐘を鳴らす本書は、日本経済そのものの危険性を提示した上でその処方までもが書かれています。
実際のビジネス上において戦略を立てる上で、基本的な考えや理論から実践的なものまで、データをもとに構成してある本書は。戦略というものを考え直す一つの契機となるはずです。

11|サラリーマン合気道 − 「流される」から遠くに行ける:箭内道彦(幻冬舎文庫)

金髪にラフなカジュアルスタイル、その風変わりなスタイルで今や業界を選ばず活躍する、ビジネススーツ姿なんか見たことのない箭内光彦によって書かれたビジネス書。
合気道の名の如く、個性を捨ていかに周りに流されていくべきかについて記した、著者の一風変わった見た目通りの一風変わったビジネス書であり、著者の個性的な見た目にそぐわない一冊です。
ただし、自分というものをはっきりと認識したうえで、必要に応じて流されることも重要ではあるんだ。という内容ですので、そこのあたりをお間違えないように。
軸をしっかりと持ち、そして相手との距離をしっかりと認識したうえで、相手の力を利用して進む。
まさに合気道の神髄ともいえる処世術を記した名著です。

12|孫子:孫武(岩波文庫)

果たしてこれをビジネス書と呼んでもいいのか?と疑問に思う方もいらっしゃいますでしょうが、しかしながらこれほどビジネスの基本に忠実な書はないと言っていいほどの名著、それが中国の古典『孫子』です。
この『孫子』は、いわゆる兵法に関して記されている書で、兵法書としては世界一有名であると言っても過言ではありません。
有名なところでは「彼を知り、己を知れば、百戦して危うからず」というのも『孫子』の一節。
つまり、敵について情報をきちんと取り、自分についても正確に把握していれば、成功間違いなし。という意味なのですが、これがビジネスの世界にも生きる至言であることは言うまでもないですよね。
他にも、たくさんの言葉がこの一冊にあふれています。ビジネスは戦いだと考えれば、世界最高の兵法書を読まない理由はないですよね。

13|自分のアタマで考えよう:ちきりん(ダイヤモンド社)

学者や作家、哲学者に『孫子』でおなじみ孫武まで、様々な人が書いたビジネスに役立つ本を紹介してきましたが、これこそ今の時代性を反映した一冊と言えるのが、本書。
なんと、作者である「ちきりん」さんは、有名ブロガーさんなのです。
そんなちきりんさんが記す本書は、著者がブログを書くうえで、そのユニークな記事の作成における発想の方法について書いた本。ところが、そんなちきりんさんのブログを書くうえでの発想法が、経営コンサルタント界隈で大人気になっているのです。
また、有名経営者や著名人の間でも、ビジネスにおいて重要な思考法が詰まっているという評価を受け、一躍ビジネス書として脚光を浴びています。
皆様も、有名コンサルタントや経営者に大人気の本書で、新しい思考法に挑戦してみてはいかがでしょうか?

14|ザ・ミッション − 人生の目的の見つけ方:ドクター・ジョン・F・ディマティーニ(ダイヤモンド社)

10年後に後悔しない人生・仕事の選び方。そんな一文を主題に書かれた本書。
著者が南アフリカで行っている「人生の目的=ミッションを探すためのメソッド」を、すべての人種性別年齢層にも適応するように再編してあります。
一生懸命仕事をしているのに収入に結びつかない。お金を稼いでも幸せじゃない。充実した仕事なのに楽しくない。
この本では、そんな、人生における目的を喪失してしまったことによっておこる、さまざまな疑問や不満を、自分の中の価値観を優先させるという方法で解決していこうと提唱しています。
満たされない想いは、みずからの目指す目的を見失っているからだ。
そう訴えかけてくる本書は、今の現状に満足できずにいるビジネスマンにとって、契機となる一冊かもしれません。

15|生き方 − 人間として一番大事な事:稲森和夫(サンマーク出版)

世界的大企業であるKDDIと京セラ、この二つを創業し、日本航空の経営にも携わった日本経済界の巨人、稲森和夫による一冊。
その華麗な経歴とは裏腹に、ここに記されている内容は「人としてどう生きるか」というベーシックでありながらすべてに応用できる人としての在り方について。
日本で最高峰のビジネスマンでありながら、その根源にあるのは人間としての真っ当さであることを知らしめてくれる珠玉の一冊です。
この稲盛氏の人生哲学ともいえる一冊が、ビジネスをするうえで役に立たないはずはありません。
そしてそれは、人生においてもまた、言うまでもないことかもしれません。

16|世界は感情で動く − 行動経済学から見る脳のトラップ:マッテオ・モッテルリーニ(紀伊国屋書店)

行動経済学の第一人者であり、そこに脳科学を取り入れ人間の感情との相関関係をもって神経経済学というものを提唱するマッテオ・モッテルリーニの著書。
人間は理知的な判断や理論ではなく「直観」という脳のトラップに行動を左右されていると主張する本書は、その脳のトラップが国家の命運や企業の趨勢、はたまた人間の生命までも左右するのだと記しています。
本書はそんな脳のトラップを深く理解することで、自らの錯覚によって陥る失敗や、他人の仕掛けた策略をも回避する方法を示してくれる、ビジネスにおいて必読の書となっています。
転ばぬ先の杖として、一度読んでおくことをおすすめします。

17|7つの習慣 − 人格主義の回復:スティーブン・R・コビー(キングベアー出版)

本書は全世界で3000万部、日本国内でも180万部を売り上げた、20世紀を代表するビジネス書です。
残念ながら、日本ではコビー博士の名はあまり知られていませんが、アメリカにおいては、P・F・ドラッガーと肩を並べる著名な経営学者である著者の代表作ともいえる一冊です。
また本書は、フォーブス誌の選ぶ「20世紀最も影響を与えたビジネス書10選」の中にも選ばれている、世界的な折り紙付きの名著。
人生において最も大切なものは何かを教えてくれる、また考えるきっかけを与えてくれる書としても有名な本書。
がむしゃらに働いていても、何かむなしさを感じてしまうようなとき、なんのために働いているかを一度考えてみるのもいいかもしれない。
働くことは手段の一つでしかない、そんな当たり前のことを説得力を持って教えてくれる本です。

18|金持ち父さん貧乏父さん − アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学:ロバート・キヨサキ(筑摩書房)

刊行時、日本でもビジネス書としては異例のヒットを飛ばした、本書。
あれから13年たち、リーマンショック、中国の好景気とバブルの気配など、さまざまに世界の状況は変化してゆき、刊行当時の本書の値打ちも下がっていると思われた矢先、2013年に改訂版が出版されました。
改訂版では、変わってしまった世界の様相を踏まえて修正と訂正がなされており、より時代に即した形になっています。
そして、ベストセラーを記録した当時の面白さはそのまんま。
日本人にある、お金を稼ぐという行為の固定概念を、気持ちがいいくらいに覆してくれる本書は、時代が変わってもその本質の部分においては非常にビジネスの役にたつ本であることは変わりありません。まだの方にはぜひおすすめめしたい本です。

19|さあ、才能(じぶん)に目覚めよう − あなたの5つの強みを見出し、活かす。:マーカス・バッキンガム(日本経済新聞出版社)

様々なビジネス書が世にあふれていますが、これは少し変わり種のビジネス書。
本書では、自分の強みとは何かをテーマに、その強みをどう活かし、またどう使ってゆけば成功を手に入れることが出来るのかという事について書いてあります。
特に選択という行動におけるみずからのプライオリティに関して、そこからわかってくるあなた自身の持っている性向からくる強みを認識させてくれる本です。
そしてこの本、なんとそんな自分の強みが何かを判断してくれるサイトにアクセスするIDコードが入っているところが面白い。
しかもそのIDで自らの強みを診断してくれる「ストレングスファインダー」というサイト、なかなかによく出来ているのです。
新しい時代のビジネス書として、一度自分の強みは何かを診断してみてはいかがでしょうか。

20|スタンフォードの自分を変える教室:ケリー・マクゴニガル(大和書房)

著者 ケリー・マクゴニガルは、スタンフォード大学で心理学を学び、現在はスタンフォード大学で心理学の教授をしています。
ですから経済の専門家が書いたビジネス書というよりも、人格の形成における心理学の書と読むのが正しいのかもしれません。
各界で評価の高いこの本ですが、実はあまり目新しいことが書かれている本ではありません、というより、それこそがこの本の評価の源泉なのです。
「自分を変える」「新しい自分になる」そんな人生の一大事のような出来事を、この本は何か劇的な変化がもたらすものではなく、小さな何でもない行動の積み重ねによって訪れるものだ。と教えてくれます。
そしてそれが、実は劇的な出来事を迎えるよりもむしろ難しいことであると。
本書においてセルフコントロールの大切さに気付けばきっと、ビジネスの場で新しい自分の発見という場面に出くわすことでしょう。

21|ブームを作る -人がみずから働く仕組み:殿村美樹(集英社新書)

本種の筆者である殿村さんは、あの「ひこにゃん」や「うどん県」など、数々の地方PRにおいて成功を収めてきたPRプロデューサーの方です。
その、敏腕プロデューサーが記した「人を動かす技術」と言ってもモチベーション論ではなく、顧客を動かすムーブメント論の集大成がこれ。
ビジネスの場において、重要なもののひとつであると言ってもいいPR術。
それは扱う商品であったり所属する組織であったり、そして何より自分自身であったり。様々な場面で必要なスキルとなるのは言うまでもありません。
そしてそのPRが効果的であればあるほど、顧客は貴方の思うように動いていくことになります。
PRがムーブを作りそれをブームに変える。
その大いなる成功例を知っているのと知らないのとでは、これからの仕事の成否に大いにかかわってくること間違いなしです。

22|エッセンシャル思考 -最小の時間で成果を最大にする:グレッグ・マキューン(かんき出版)

仕事をするうえで、一番邪魔になっているものは何か。
それをとことんまで問い詰め、そして追及しているのが本書。その結果、「99%の無駄を捨てて1%を突き詰めよう」という地点にまで到達しています。
この、無駄を排してすっきりさせてしまうというのが、この本でいう所の「エッセンシャル思考」。
著者は、twitter・Facebook・Apple・Googleといった、ネット上でお世話にならない日はないと言えるような大手企業でアドバイザーを務めており、その理論の効果は折り紙付きです。
やらなくていいことを延々とやり続けているせいで、本当にやるべきことに手が付いていない。
日常の仕事の中でそうお考えの人は、一度この本を手にとって「エッセンシャル思考」に触れてみるといいかもしれません。

23|競争の戦略:M・E・ポーター(ダイヤモンド社)

経済学の理論を経営学に落とし込み、業界構造分析と経営戦略論を確立させたM・E・ポーターの代表作である本書は、戦略論の古典として一度は読んでおきたい名著です。
MBA取得者でこの本を読んだことのない人はいない。とさえ言われる本で、言い換えれば、MBA取得者でない人は絶対に読んでおかないと、同じ土俵に立てないという必読の本ともいえます。
中には、この『競争の戦略』ではもう古い。という人もいますが、例えそうであったとしても、今の流れに至る経緯を知らないのでは知識の厚みが違います。
さらに、この『経営の戦略』こそ今の時代に生きる概念であると断言する専門家もいることから、時代性によらない、経営と戦略の至言が記されていることに間違いはありません。
読んだことがある。それが財産になる貴重な本の一つです。

24|まぐれ − 投資家はなぜ、運と実力を勘違いするのか:ナシーム・ニコラス・タレブ(ダイヤモンド社)

興味を引くタイトルと副題。特に今、株式投資や為替投資を行っている人には、間違いなくグッとくるタイトルに違いありません。
それほど、投資の世界というのは運と実力が分りにくいもの。
運を実力と考えて突き進む怖さ。実力を運と勘違いし引いてしまうもったいなさ。きっと投資をやっている人の頭に一度よぎったことのある事柄ではないでしょうか。
本書は、そんな投資家の危ない勘違いの仕組みを解き明かし、勘違いに導かれて危ない領域に落ち込まないための教本となるべき本です。
本当のリスクマネジメントは、自分の実力きちんと理解した先にしか存在しないものです。
今のあなたの成功は運なのか、それとも実力なのか。
実力と見間違うほどに続く運の良さは、実は破滅に向かう第一歩かもしれない。そんなことにならないためにも、この本を読んで自分の実力を見つめてみてはいかがですか。

25|考具 − 考えるための道具、持ってますか?:加藤昌治(CCCメディアハウス)

考える。そんな道具も元手も全くいらないはずのこの行為に対して、それをまともに行うにはやっぱり道具が必要なのだと訴えかけてくるのが、この「考具」です。
この本の著者、加藤昌治さんはこの本の中で、そんなアイデアを出すために必要な数々の道具を教えてくれています。
日々考え、アイデアを出すことを求められているはずのビジネスマン。むしろ、考え、アイデアを生み出すことこそがその仕事の中心と言っていいはずなのに、何の道具も持たずに考えている不思議。
それはまさに、家を建てることが仕事の中心である大工さんがノミやカンナを持たずにいるのと同じ。
そんな時、この本を手に取れば、いったい考えるために必要なものとは何なのか。という道具をそろえる第一段階についてしっかりと教えてくれます。
自らを「アイデア出しアドバイザー」と称する著者のアイデア出しのヒント。
ぜひ参考にしてみてはいかがですか。

26|仕事も人間関係もうまくいく ANAの気づかい:ANAビジネスソリューション(KADOKAWA)

今日も快適な空の旅を提供してくれているANA。そんな世界的にも好評な日本の航空業界のサービスの一角を担うANAが長年にわたって口伝で培ってきたサービスの極意を記したのがこの本。
元々、日本においては後発の航空会社であったANAが、小さな貧乏航空会社から日本の2大巨頭へと変貌を遂げたのは、このサービスの極意にあるとこの本では断言します。
この本を読めば、いかにANAの行き届いたサービスが生まれてきたのかがわかるだけではなく、人付き合いをしていくうえで本当に大切なことは何かという人間関係の基本に気づかされます。
ビジネスというのはその大半を人付き合いに消費するものです。そして、その成否を決めるのもまた、人付き合いに大きく依存することが多いのは皆様知っての通りです。
そして、そのために必要な「気づかい」の実例が、この本には詰まっているのです。しかもANAの極上のそれが。
いまより上質な人間関係の構築のために、読んでおいて損のない一冊です。

27|ユダヤ人大富豪の教え − 幸せな金持ちになる17に秘訣:本田健(大和書房)

あらゆる意味で問題作の本書。
人によっては「泣けるビジネス書」などといった賛辞を贈る人もいれば、「まったくの愚作」と斬って捨てる人もいるという、ある意味強烈な個性を放っています。
内容は、とあるユダヤの老富豪が著者に対して様々な「幸せなお金持ちになる秘訣」を教えてくれるという内容で、大きく分けて17の秘訣を教えてくれています。
その一つ一つは、確かにはっとさせられる内容で、決して読んで損になるような内容ではありません。また、物語としても秀逸で、「泣けるビジネス書」の評判に間違いはないのです。
しかし、これを実話とする証拠はどこにもありませんし、謎のユダヤ人老富豪も実在しているかどうかわかりません。
あまり深く考えずに、物語の一つとして、いかがでしょう。

28|天才!成功する人々の法則:マルコム・グラッドウェル(講談社)

世界には数限りない人がいて、そのほんの一握りの人間が天才と呼ばれ大きな成功を手にしています。
きっと皆様は、そんな天才という人物はもって生まれた才能によって天才と呼ばれているのだとお思いの事でしょう。
しかし、本書を手にとって読んだ後ならば、その考えもきっと変わるはず。
この本には、そんな天才と呼ばれる人たちが「いかにして天才になったのか」という天才に至る道のりについて記してあるのです。
天才は天から与えられた才能。しかしその天才を眠らせたままにしていませんか?
一度この本をお読みになって、眠っている天才を起こしてみようとしてはいかがでしょうか。

29|仕事は楽しいかね?:デイル・ドーデン(きこ書房)

最後に近づき、この本を紹介することがきっと皆さまのためになると、信じています。
そんなこの本、ほかのビジネス書とは違う、一風変わった本となっています。
実はこの本、物語なんです。しかも本当に短い短編小説とでもいうべき内容。
ある雪の日、天候不良のために空港に取り残されるように座っている「私」の前に現れる「とある大富豪の老人」。
この物語は、この「私」と「とある大富豪の老人」の間での会話劇として進展していきます。
そうこうしているうちに、老人の含蓄ある言葉たちは私の心を少しづつ溶かすように動かしてゆきます。それは「楽しく仕事をする」マインドへの変化として。
「楽しく仕事をする」実は最高のビジネスマインドとスキルはこれなのかもしれない。そう思わせてくれる一冊です。

30|入社1年目の教科書(岩瀬大輔)

2011年の発売以降、4月になると書店に必ず平積みされているこちらの本。著者の経験をもとに、ビジネスパーソンとしての行動指針が1冊にまとまっています。行動指針は、経験則を元にまとめられている為、業界や企業風土によっては取り入れるのは違和感を感じるものがあるかもしれません。新社会人向けに書かれた本書ですが、ある程度仕事に慣れてきたビジネスパーソンにとっても、仕事の取り組み方を振り返るいいきっかけになるはずです。本書でどんな姿勢で仕事に取り組むのか原点ふりかえってみてはいかがでしょうか。

31|入社1年目ビジネスマナーの教科書(金森たかこ、西出ひろ子)

正しい敬語の使い方などは、社会人歴が長い方でも誤って使っていることもあります。この本には、今さら聞けない社会人のビジネスマナーがイラスト入りでマニュアルのように網羅されています。ビジネスマナーに不安がある新社会人にとっては、重宝する1冊になるはずです。また名刺交換、電話の応対、メールの書き方なども具体的に書かれているため、転職やキャリアチェンジを考えている方にも役に立つはずです。

32|プレゼン資料のデザイン図鑑(前田鎌利)

初心者にとっては、プレゼンで使用する資料づくりはかなりハードルが高いですよね。自分のつくった資料に自信がない、プレゼンで思うように成果がでないと感じている方におすすめなのが『社内プレゼンの資料作成術』シリーズ。こちらの本は2019年3月に発売されたばかりの最新刊です。実例スライドが400枚あり、社内プレゼン社外プレゼンどちらにも対応できる内容になっています。ビフォーアフターで資料を見比べることができ、資料のどこを改善すればいいのかが明確にまとまっています。この本をお手本にして「なんとなく」で使ってきていた資料を見直してみてはいかがでしょうか。

33|入社1年目のお金の教科書(田口智隆)

毎月の給与を綺麗に使い切っている!そんな社会人の方におすすめなのがこちらの本。正しいお金との付き合い方(お金の貯め方、使い方、増やし方)がまとまっています。「お金については、なんとなく不安」「貯金、投資、節約・・・何をどうすればいいのか結局よくわからない」「貯金(貯め方)しか知らない」という方には今すぐ手にとり実践してほしい内容になっています。

34|世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく(渡辺健介)

学生時代は、テストに正解すれば進級(合格)できますが、社会にでると「正解」はなくなりますよね。さらに、ビジネスでもプライベートでも問題は複雑になっていきます。そんな時、誰かが教えてくれる正解を待つのではなく、自分で目の前の問題を解決できるがどうかが、人生の質を左右するといっても過言ではありません。「悩みや課題で頭がいっぱい・・・」そんなビジネスパーソンにおすすめなのがこちらの本。本書はロジカルシンキング・問題解決の考え方を中高生でも理解できるレベルで解説してくれています。4人のキャラクターがを通して自分で考え、行動する力を身につけていく方法を学ぶことができます。登場するキャラクターたち(どうせどうせ子ちゃん=人のせい、すぐにあきらめる、評論家くん=批判はするが行動しない、気合いでゴーくん!=気合いも行動力もあるが全部精神論)は大人の世界にも多く存在しています。本書に登場する思考のフレームワークは、すぐに実践できるものばかりです。考え抜き行動する癖を身に付けることでビジネスだけでなく、自分の人生を切り開く力になるはずです。

35|世界一やさしい右脳型問題解決の授業(渡辺健介)

「世界一やさしい問題解決の授業」の右脳版である本書。ロジカルシンキングなど“左脳”を生かして問題を解決する手法をマスターしたらぜひ本書を手にほしいです。「ひらめき」は天才のみに与えられた才能ではなく、実は、コツさえつかめればだれにでも身につけられるスキルです。本書に登場するアイデアをだめにしてしまうキャラクターたちは大人の中に多く存在しています。クリエイティブに問題を解決する方法を、中高生でも理解できる平易な文章になっているため、たのしく読み進めることができます。いつも同じアイディアしかでてこない、理詰めだけでは突破口が見つからないといった閉塞感をかかえている際に、右脳型の問題解決方法を試してみてはいかがでしょうか。

36|たった1日で即戦力になるExcelの教科書(吉田拳)

Excelを味方つけると実務が一気に効率化します。誰かがつくってくれたExcelフォーマットをなんとなくつかっている、Excel関数は正直よくわからないという方にこそ、即効力を発揮するのが本書です。著者は2000名以上にExcelを駆使し業務改善を行なっている実務のプロです。たとえExcelの資格を取り、機能や関数をマスターしても、実務で使えなければ意味がありませんよね。Excelを味方につけるために必要なことは、目的(Excelでどんな資料、データをつくりたいのか)と発想力(作業を効率的にミスなく完了できる仕組み)が重要になります。時間のかかる面倒な作業を、気合いと根性で乗り切ることはやめ最小限の時間で業務を進めることができるはずです。実務で使えるExcelをマスターしビジネススキルをあげたい方におすすめの1冊です。

37|地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」(細谷功)

インターネットが登場するまでは、多くの情報を知っていることが頭がいい人の条件だったかもしれません。しかし、検索すれば瞬時に情報を手に入れることができる今の時代では、多くの情報をただ「知っている」だけでは、問題を解決できません。ビジネスパーソンに必要な力は、手にした情報を元に課題を解決していく力です。「世界一やさしい問題解決の授業」の大人版のような本書では、考え方のプロセス(フェルミ推定)を用い回答を導き出す方法を身に付けることができます。地頭力の本質を、「結論から」「全体から」「単純に」考える三つの思考力と定義し、フェルミ推定による地頭力トレーニングを学べます。AI時代に、自身の仕事にどう付加価値をつけていけばいいのか、どんな仕事で生き残ればいいのか模索している方にとってはヒントになる内容になっています。

38|100円のコーラを1000円で売る方法(永井孝尚)

タイトルにあるように、100円のコーラを1000円で売る方法(商品に付加価値をつける)を通して、マーケティングの基礎をストーリー形式で学べる良書です。マーケティング初心者にとっては、コトラー、ブルーオーシャン、キャズム理論などマーケティングの知識と実践を1冊でつかめる内容になっています。実際にコーラを1000円で提供している企業はあります。1000円のコーラなんてどこで売れるのか気になった方は、ぜひ本書で確認してみてくださいね。

39|世界で一番やさしい会議の教科書(榊巻亮)

「結論の出ない会議で、他の仕事が押して今日も残業・・・」「会議の為の資料作りで1日hの仕事が終わる・・」「会議じゃ全員が納得できる答えがでない」組織で働く人間なら1度や2度はこんな経験があるのではないでしょうか。ビジネスパーソンが一生涯で会議に費やす時間は約3万時間と言われています。本書は漫画形式で、会議を改善するプロセスが丁寧にまとめられています。事前準備の仕方、会議の組み立て方法、反対意見を出す人への対応策など実践で役立つ内容になっています。会議をどうファシリテートしていけばいいのかわからない、会議の効率化をしたい方ににとっては強い味方になる1冊です。つまらない会議で貴重な時間を潰してしまう前に、明日の会議から本書を活用してください。

40|原因と結果の法則(ジェームズ・アレン)

ジェームズ・アレンに1902年に書かれた本書は、世界中で今なお売れ続けている自己啓発書です。実現したい夢や目標がある方、人生が思うように行かないと感じている方にはぜひおすすめします。原因と結果の法則とは、「人生に起こる結果は全てに原因がある」といういたってシンプルな法則です。つまり今の環境(結果)は本人の内面にある思い(原因)でつくられているということ。本書では、思い(原因)が今の環境(結果)にどのように影響を及ぼすのか、思い(原因)をコントールすることで自分の望む未来(結果)手にすることができるかについて記載されています。思いが人格を創り、環境と運命を創るという真実を知ることで、自分次第で何にだってなれるし、何だってできると確信がもてるはずです。

41|シェア<共有>からビジネスを生みだす新戦略(レイチェル・ボッツマン)

デジタル革命により新たに生まれたビジネスモデル「共有経済」の可能性についてまとめられた本書。UBER、Airbnb、SPACEMARKET、coconala、CrowdWorksなど日本国内でも徐々に広がりをみせているシェアビジネス。高度経済時代を経験した世代にとって、物は所有するもの。しかしミレニアム世代以降にとって、物は共有(シェア)するものになりつつあります。所有ではなく、共有することが当たり前になっていく世の中。今後、消費行動がどう変化していくのか掴める内容になっています。ビジネスパーソンであれば頭にいれておいて損はない1冊です。

42|「私らしく」働くこと 自分らしく生きる「仕事のカタチ」のつくり方(一田憲子)

女性たちは働く上で、男性よりも多くの選択と決断が必要かもしれません。働く女性の中には、身近にロールモデルとなるような人がいない場合も多いのではないでしょうか。本書は様々な職種の7人の女性にキャリアの道のりをインタビューしたもの。決してキャリアウーマンたちの成功物語ではなく、ましてや家庭と仕事の両立をどう工夫するのかというノウハウ本でもありません。登場する女性たちの働き方も「主婦から自分の仕事をみつける、人生の後半で第2ステージを見つける、仕事を子育てを両立する、好きを仕事にする、会社に勤めながら自分の仕事をする」など千差万別。悩みながらも自分なりの答えをだしていく彼女たちの姿は、仕事とどう関わっていくかヒントになるはずです。

43|仕事のストレスが笑いに変わる!サラリーマン大喜利(水野敬也 、岩崎う大)

日々ストレスに囲まれるビジネスパーソン。理不尽な出来事に「もうやってられないよ!」と投げ出したくなることもありますよね。そんな時はこちらの本をを手にとってみてください。本書は、ベストセラー「夢をかなえるゾウ」の著者水野敬也氏と天才コント職人岩崎う大(かもめんたる)がお届けする新しいタイプのビジネス書です。ゆるいイラストで描かれた仕事で遭遇する困ったシーンとともに、それをどう打開するかという真面目な解説で構成されています。バカバカしさに声を出して笑いながら、読み終わる頃にはストレスも解消されること間違いなしです。ストレスのかかる局面で柔軟切り抜ける自分になれるかも知れませんね。本書を味方につければ、柔軟な発想と深刻な状況を笑い飛ばす余裕を兼ね備えたビジネスパーソンなれるかも?!

44|好かれる女(ひと)は、感情の整理がうまい(山本なつみ)

働く女性は、仕事でもプライベートでも、悩みが尽きないもの。本書は、現役女性コンサルタントが悩みを解消するコツをまとめた一冊です。共感・共有感覚をもつ女性脳は、マルチタスクが得意でバランス感覚に優れているといわれています。反面、感情を抱え込みやすくなることも。たまってしまった感情をうまくコントロールできないと、仕事にもプライベートにも大きな影響が出てしまいますよね。そんな時には本書で感情を整理してみてはいかがでしょうか。本書では働く大人女子向け普段使いのロジカルシンキングを紹介しています。悩むのではなく、思考を整理し問題を解決するにはどうしたらいいのかコツが掴めるはずです。ロジカルシンキングが苦手、悩んでばかりでいつも疲れてしまう、悩みがなくならないそんな働く女性におすすめです。

45|感情の問題地図(関屋裕希)

怒り、不安、悲しみ、焦燥感、気分の落ち込みなど仕事を日々していると、自分では処理しきれない感情に苛まれることもあります。子供のように感情をストレートに表現することができないビジネスパーソンにとってはストレスフルな仕事環境で、感情とどううまく付き合うかは重要な課題かもしれません。感情を無視して仕事をすすめるとどこかでひずみがでてしまいます。しかし感情に引きづり回されていては、仕事が成り立たない。生まれた感情を否定せず、どう行動に置き換えればいいのかが具体的に書かれています。最近イライラしている、人間関係に振り回されるそんな方にはぜひおすすめです。

46|女性が管理職になったら読む本(ギンカ・トーゲル)

著者のギンカ・トーゲル氏は、スイスビジネススクールIMD教授として女性のリーダーシッ開発を行っています。「自分らしい」キャリアを築きたい女性にお届けするリーダシップ論。「私は管理職でもないし、バリバリとキャリアをあげたいわけではない」そんな風に感じているはたらく女性にこそ手に取ってほしいのが本書です。そもそもなぜ女性リーダーが少ないのか、働く女性たちはロールモデルが少ないと感じてしまうのか、その理由がデータとともに解説されています。女性が男性的なリーダーシップをそのまま取り入れるとマイナス評価になることも。ポテンシャルで昇進できる男性と実績が重視される女性。現状を踏まえた上で、女性はどのようなリーダーになればいいのか行動指針がわかりやすく記載されています。転職や働き方を模索し、自分のあり方に悩んでいる女性にはヒントになるはずです。女性リーダーが生まれない、定着しないといった課題をかかえる経営者、人事担当者にもぜひ読んでほしい一冊です。

47|父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。(ヤニス・バルファキス)

働く大人の中で今、世界の経済がどうなっているのか説明できる人はほとんどいないかもしれません。本書は元財務大臣の父が十代の娘に向けて、経済の本質をまとめたもの。人類の成り立ち、世界史を経済の視点で解説した本書。専門用語がほとんど登場しないため非常にわかりやすくなっています。読み終わる頃には、なぜこんなに「格差」があるのか(富はなぜ一部の人に集中してしまうのか)、経済危機の裏には何があるのか、経済の疑問が紐解けていくはずです。一冊で仮想通貨や公的債務、環境問題まで網羅され、これから価値観がどう変化していくのか示唆に富んだ内容になっています。

48|働く女性ほんとの格差 日経プレミアシリーズ(石塚由紀夫)

働く女性たちは、自分たちが活躍できていないと感じている日本。女性活躍推進が声高に叫ばれているものの、「正社員女性の7割が、自分を”負け組”だと思っている」そんな働く女性の実態を取材した本書。日経編集委員が、「正規、非正規、独身、既婚子なし、既婚子あり、独身子あり、管理職」と立場の異なる働く女性を取材し、中立的な立場で現実をあぶりだしていきます。職場の女性たちにどう声をかけたいいのか困っている男性陣は、彼女たちの本音や実情を知る貴重な一冊になるはずです。

49|思考は現実化する(ナポレオン・ヒル)

本書は、雑誌記者(当時)のナポレオン・ヒルが、アメリカ鋼鉄王アンドリュー・カーネギーの要請で、誰もが活用できる成功哲学を何十年と研究し体系化したもの。約1世紀前発表されたものですが、巷に溢れる自己啓発や成功本で述べられている秘訣がぎゅっと凝縮され現代にも通じる内容となっています。カーネギーが見込んだ500人にインタビューを重ね成功のプロセスを追いながら、成功者に共通する思考、やりかたを体系的にまとめています。本書で示される成功のプロセスは「目標の明確化、目標に向かう熱意の持続、自己分析と改善」といたってシンプルなもの。事例も多数登場しますが、時代が異なるため現代のビジネスシーンでは実践が困難なものもあります。長期的な自分の目標や、目標計画の立て方、モチベーションの維持に向いている本です。辞書並の厚さを持つ本書では、思考を現実のものにするため章ごとに、自分の考えをメモするような構成になっており、自分で行動する事を求められます。に本書を読み進めながら愚直に行動を変えていくことで人生の成功を手にできるはずです。

50|職場のLGBT読本:「ありのままの自分」で働ける環境を目指して(柳沢正和、村木真紀 、後藤純一)

2003年に「性同一障害者の性別の取り扱いの特例に関する法律」が制定され、企業でもLGBTに対する関心は高まっています。「LGBT」という言葉も世の中に浸透してはいるもの当事者と接する機会が少ないビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。※LGBT L(レズビアン/女性の同性愛者)G(ゲイ/男性の同性愛者)B(バイセクシュアル/両性愛者)T(トランスジェンダー/性同一性障害者など自認する性と身体の性が一致しない人)の4つの性的マイノリティの人たちの総称日本のLGBTの割合は約8%、日本の人口の13人に1人はLGBT層です。この比率は左利き、AB型とほぼ同じ割合です。学校なら1クラスに2~3人、会社なら一部署に1~3人はいるはずのLGBT層。思っているよりずっと意外と身近な存在なのです。しかし、職場でカミングアウトしているLGBT層はわずか4%、存在しているけれどまわりが気づいていないのが現状なのです。友人、同僚、顧客、取引先にLGBT層がいるのはごく自然なこと。本書では、LGBTの基本知識、LGBTのが職場で抱える具体的な課題がまとまっています。企業にとって、多様性を認め誰にとっても働きやすい職場環境をつくること、誰もが利用出来るサービスを提供していることは、これからの時代に求められる必須要素かもしれません。社会全体を動かすのは難しくても、まずは自身のチームや部署で本書を参考に正しい認識を身につけてはいかがでしょうか。

51|ボクの彼氏はどこにいる?(石川大我)

LGBTという言葉もあまりメディアで扱われていなかった2002年に発売された本書。著者である石川大我氏(現豊島区区議会議員)が当事者として、ありのままを語ってくれています。柔らかい文章で読みやすい一冊。ストレート層がLGBT当事者の葛藤や周囲の無理解が及ぼす影響を理解するのにとても参考になります。体の性、心の性、好きになる性は人それぞれ。マイノリティーかどうかに関わらず、自身の能力を生かせる企業は、誰にとっても働きやすい企業なのではないでしょうか。

52|すべての知識を「20字」でまとめる 紙1枚!独学法(浅田すぐる)

著者は、ベストセラー「トヨタで学んだ紙1枚!にまとめる技術」の浅田すぐる氏。本書では、ビジネスパーソンの学習方法(知識をまとめる整理する方法)を紹介しています。本を読んだり、セミナーに足を運ぶが活かしきれていないと感じている方におすすめの1ッサツです。本書では、「学びを仕事に活かせない根本原因」「仕事に活かせる学び方」が順を追って解説されています。そして知識を20文字でまとめる力を身に付けることで、相手に話が伝わるようになると説いています紙1枚にまとめるためのフォーマットは、制約がいくつかあるため(20文字以内でまとめる、青・赤・緑ペンの使い分けなど)取り入れることが難しいかもしれません。しかし、本書で述べられている学習目的の明確化、学習要点をまとめるなどは実践することで効果を感じるはずです。

53|予定通り進まないプロジェクトの進め方(前田考歩、後藤洋平)

本書で取り扱うプロジェクトとは、ルーティンワーク以外のすべての活動をさします。事務処理などのルーティンワークは、AIによって代行されていくと予想されています。今後、ビジネスパーソンには、新規顧客の獲得や開発立ち上げといったより高度なスキルが要求されていきます。新しいものを生み出すプロジェクト(広義では、子育てや家事、旅行や買い物などもプロジェクトとする)を成功に導く方法をまとめたのがこの一冊です。独自ツール「プロジェクト譜」は実践的でかなりおすすめです。「チームをまとめながら進行管理なんて無理、プロジェクトなんてうまくいかないのが当たり前」そんな風に感じているビジネスパーソンを助けてくれるはずです。本書を読み進めることでプロジェクトマネジメント未経験者でも、プロジェクト進めることができるようになれるはずです。

54|もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(岩崎夏海)

とある高校の野球部を舞台に、ドラッカーの「マネジメント」を活かしながら甲子園を目指す青春小説。2009年出版で大ヒットし、アニメ化映画化もされた”もしドラ”は、若手ビジネスパーソンにぜひ手に取ってほしいです。ドラマチックにすすむ小説の内容はさておき、ドラッガーの考え方に触れる入り口としては最適な一冊です。ドラッカーが説くマネジメントの本質や人材の活かし方は、家庭、学校、企業、NPOなどすべての組織で役立ちます。

55|ルフィと白ひげ信頼される人の条件(安田雪)

漫画のキャラクターを題材に、リーダー像を浮き彫りする本書。自身の組織に違和感を感じていたり、リーダーとして組織づくりを模索している方にはおすすめの一冊です。どちらがリーダとしてより優れているのかという話ではなく、「階級のないフラットな組織をまとめるルフィ(漫画ワンピースの主人公)」と「ピラミッド組織を率いる白ひげ(漫画ワンピースの登場人物)」それぞれの違いをわかりやすく解説しています。世界のあらゆる情報に瞬時にアクセスできる現代では、ルフィのようなリーダーシップがより求められるのかもしれません。本書を読み終わる頃には、ご自身が目指すリーダー像がつかめるようになるはずです。

56|まんがでわかる 地頭力を鍛える(細谷功)

ロングセラー「地頭力を鍛える」の漫画版。情報は数秒で手に入る現代では、知識があるだけのビジネスパーソンは重宝されません。ビジネス上の問題を解決するためには、早く情報を手にすることよりも自分の頭で考える力(地頭力)が重要です。そんな地頭力をどう身につけ鍛えていくかがストーリー形式でわかりやすくまとまっています。本書で紹介される「仮説思考力(結果から考える)、フレームワーク思考(全体像を捉える)、抽象化(単純化して考える)」といった能力はビジネスを進める上で必須のスキルです。特に物事を難しく考えてしまいがちな人、企画や意見がなかなか通らなくて困っているビジネスパーソンにおすすめの内容です。

57|21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由(佐宗邦威)

ビジネスパーソンからデザイナーへ転身した著者が、デザイン思考を日本人にわかりやすく説明した本書。デザイナーの思考とビジネスパーソンの思考の違いを比較しながら、デザイン思考とはどういうものか、どういった使い方ができるのかについてまとまっています。抽象度が高いため、明日から現場で即実践とはいきませんが、右脳的な問題解決の方法として知っておいて損はありません。今まではビジネスの課題は、過去の経験則や論理思考で効率的に解決できていたかもしれません。しかし現場では今までのやり方では、通じなくなっていくことも多くなっていくのではないでしょうか。そんな時は、理詰めで解決するのではなくクリエイティブな発想で、違う視点を持つことが重要になります。デザイナーではない普通のビジネスパーソンが、デザイン思考を実践するためのヒントとして本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。

58|リーダー3年目からの教科書(小森康充)

プレイヤーとして優秀な人物を、チームリーダーにしてみたけれど思うように成果が上がらないなんてことはありませんか?メンバーと成果を出す上で重要なことは、リーダーとメンバーの信頼関係です。リーダーの役割は大きく3つ「リーダーシップ、メンバー育成、マネジメント」この役割をしっかり機能させるためには、メンバーがリーダーを信頼しているかどうかが非常に大切です。著者の17年間のP&amp;Gでの経験、2万人に指導実績をもとに、メンバーとの信頼関係をどう構築すればいいのか体系立てて解説されています。巻末には具体的な行動リストもあり、ひとつひとつのスキルを身につけ成果に繋がる内容になっています。育成のトレーニングサイクルなどかなり具体的な内容まで訴求していため、明日から実践できるもになっています。リーダーとして空回りしている気がする、メンバーのモチベーション維持しながら仕事効率をあげていきたいと考えている方に特におすすめです。

59|人生を変える習慣のつくり方(グレッチェン・ルービン)

新年には新しい目標をたてて、今年こそはタバコをやめる、ダイエットを成功させるぞ!と思いながら春には立てた目標も忘れている・・・そんなビジネスパーソンもいるのではないでしょうか。悪い習慣をやめ、いい習慣を身につけるには強い意思が必要だと感じている方は本書を手にとることをおすすめします。15カ国で出版されている本書では、意思に頼らずに習慣をコントールする実践的な方法がまとまっています。著者であるルーヴィン氏は、習慣をコントロールするには、まず自分どういう人間なのか知ることが大切だといいます。いい習慣やいい習慣を続けるメソッドは色々ありますが、万人に通用するメソッドは存在しません。誰かにとって成功した方法でも自分のタイプではうまくいかないこともあります。本書では4つのタイプに分け、タイプごとの習慣化の方法を記載しています。自分の特性に合う行動だけを習慣として定着させることで、いい習慣が身につき目標を達成することができるようになるはずです。

60|メモ帳:作者未定(コクヨ)

最後にメモ帳?きっと皆さんそう思われたことでしょう。詳しくは「終わりに」に書かせていただきますね。

おわりに ~結局、ビジネス書は一冊でいいのかもしれない~

いかがでしたか?「死ぬまでに絶対に読むべき!おすすめのビジネス書30選」皆様のお役に立ちましたでしょうか?
さて、こうして最後までご紹介してきて、結局死ぬまでに絶対に読むべきビジネス書は一冊あれば十分なのではないか?と思っています。
それは、最後にご紹介した「メモ帳」です。
これまでの経験と知識を、様々なビジネス書を読むことでその幅と内容を深くしてゆき、そしてこれからまたビジネスの場でそれをもとに新たな経験と知識をため込んでゆく。
壁に当たってはビジネス書に書かれた先人の知恵を借り、迷っては完成度の高い理論をビジネス書で探し先を照らす。
そうしてたどり着いた先には、きっと皆様が自身で獲得した経験と知識、それに基づく理論の集大成があるはずです。
どうぞ、そんなときは、最後にご紹介したメモ帳に自ら見つけたそれを書き記してください。
たくさんの経験とたくさんの本から生まれたあなただけの理論を記した一冊のメモ帳。
きっとそれが「あなたが死ぬまでに読むべきたった一冊のビジネス書」となっているはずですから。

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